畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

山を見ると思い出す「未丈ヶ岳」

2012-11-09 05:36:44 | 登山

 子供の頃から「何時かは山の畑から見える山を全部登りたい」と言う願いが芽生えていた。
二十歳代、いや、高校生時代から始めた登山でその夢は次々と叶うことになる。

 そして、ほぼ見える山は登り切ったが、最後まで残ったのが「未丈ヶ岳」だった。
遊休農地の枯れ草と、飼料用トウモロコシの向こうに、なだらかな二等辺三角形を描くのがそのやまです。


 この「未丈ヶ岳」は少しアプローチが難しいのも、最後になった理由。
山の会の会員登山に誘われ、妻と一緒に参加したのでした。
小出の町並みの向こうにそびえる「未丈ヶ岳」です。

 奥只見ダム通称「銀山湖」に通ずるシルバーラインの、トンネルの途中から、
非常用の大きな扉を開けて自動車を乗り入れます。
登り始めてすぐに、黒又川の源流を渡渉しなければならず、これも登り難い原因かもしれない。


 渡渉さえ終わったら、後はなだらかな登りを楽しみながら登れます。
尾根には、長い歳月を経た大きな松の木が、さながら盆栽の古木のように見え、
「これをヘリコプターで釣り上げて移植したら何千万円もの価値だなー」なんて話した記憶が有ります。


 頂上から登山道とは反対側に少し下ると素晴らしい草原が広がる。
草モミジの中で、ゆっくりと食事を楽しむことが出来たのでした。

 私は、持参した酒のほかに、女性会員の持参したワインまで飲み干し、草むらの中で中で熟睡。
妻には「山で大いびきをかいて寝ていたのはトーちゃんだけだった」なんて非難されたものだった。
写真の日付を見ると、99年になっていますから、もう13年も前のことでしたね。

 こうして、子供の頃からの夢だった、「山の畑から見える山、全部に登る」と言う願望は叶えられました。
そうですね、足掛け40年あまりを掛けた夢の実現でした。

 今はもう、思い出に浸るだけの暮らしになっています。
でも、私に誘われて登山を始めた妻も、畑仕事の合間の晴れ間に見える山の姿に、
「山に登りたいね」なんて言う毎日です。

 畑仕事が一段落し、小春日和になったら妻とマックスを連れて、
今年、山の会の「還暦記念登山」で歩いたハイキングコースに行きたいと思っています。
コメント
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