畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

「オータムポエム」

2012-11-01 04:21:43 | 野菜

 「オータムポエム」秋の夢なんて洒落たネーミングも有るけれど、
同じ野菜が別の種苗会社では直截に「アスパラ菜」なんて名前でも売られている。

 冬に向かって、新芽が伸び出す野菜で春の「トウ菜」のような存在です。
秋の朝の陽の光の中で、花アブの一種でしょうか、寒さに動きは鈍いけれども、懸命に蜜を吸う。


 完全無農薬の「オータムポエム」に餌の虫を待つアマガエル。
この野菜に限らず、無農薬の畑は、いわゆる害虫も含めて虫たちの天国でも有るらしい。
その虫を狙うアマガエルたちも多いけれども、食事に事欠くことは無さそうで、皆大きなお腹をしている。


 右の大きな葉が「オータムポエム」の植わった平畝で、右は草ぼうぼうのアスパラ畑です。
「オータムポエム」に続き、大根三種類、「リアスからし菜」二種類、「小型白菜」二種類、
秋の定番野菜「野沢菜」などが続きます。


 一部の葉に虫食い跡が見えるけれど、気温が下がると虫たちもその数が減る。
トウ立ちし、黄色の花を咲かせるころには、虫食いの跡も無い綺麗な新芽が出てきます。


 根元から太く伸びた芽を摘むのだけれど、一生懸命に蜜を吸う花アブに遠慮して一本採り残す。


 雑木林に隣接した、山の畑の静かな静かな秋です。
「オータムポエム」は伸び出した新芽を摘んで食べるが、最初の一本は本当に太い。
直径が2センチ以上にも育ち、上品なおちょぼ口では咥えられないほどの太さです。

 そして、その味は本当に甘いですね。
太い新芽は当然ながら一株に一本だけで、その新芽を掻くと脇から少し細めの新芽が出ます。

 そんな貴重な一本なんだけれども、皆さんは味を知らないと見え、
Aコープに朝採りで、まだ朝露に濡れた「オータムポエム」は売れ残ることも多い。
コメント (2)
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