従兄たちと酒を酌み交わす事になった。
もっとも歳下の従兄は自分で獲った美味しいアユを焼く。
スベルべは自慢の山芋を海苔巻きにする。
ついでに作った「山芋の短冊切り」も酒には最適。
酒は、先日スベルべママママの妹、すなわちスベルべママの妹から頂いた逸品。
朝日山酒造の「悟の越州」です。
スベルべは名だたる酒好き、飲兵衛ではあるけれど気前も良い(と、思っている)。
いくら美味しいお酒でも、一人で飲むよりは気の置けない仲間と飲んだら美味しさも増すってもの。
酒も旨し、肴も旨し。
行儀悪く、齧った鮎を枕にして貰って香ばしく焼けた大きな鮎を写す。
従兄は焼き方も念入りで、なんと火鉢と炭火を持参の凝り様。
こんな肴で最高の酒が不味かろう訳も無し。
銘酒はするすると三人の腹中に納まってしまう。
次にはもう一人の従兄が焼酎の銘酒を持ち出す運びとなり酔いは増すばかり。
さても、美味しきは旨し酒と、旨し肴と良き友かな。
初冬の夜は時の流れさえ忘れて深まるばかり。