雪国の雪降り前は多忙を極める。
昨日も朝から、「越後の台所 すずきち」さんの仕入れと「エスポワール」さんの仕入れと続く。
そして、JAのAコープに野菜を出品し、午後は畑周りの片付け。
夕方はスベルべが台所を担当し、鍋を三つコンロに掛ける。
さて、一つ目の鍋は「二十日は恵比寿講」と宣伝の有った鯉の切り身を買い求めて「鯉こく」です。
可笑しかったなー、Aコープのレジの後ろでオバーちゃんが「良い子にしてな」なんて言っていた。
さて、ペットは入店禁止のはず。と、見ると一匹物の真鯉がビニール袋の中でバタバタ。
オバーちゃんは一匹物を捌くのかと、切り身を買ったスベルべはチョイと恥ずかしくなりました(笑)。
さて、二つ目の鍋の中は種屋さんから「使ってみて下さい」と渡された「本宮」と言う名前の大根。
普通だったらスベルべトーちゃんは鮭の頭、アラと煮るのだけれど、店になかったので豚のばら肉と煮て見る。
さて、三つめの鍋の中は何でしょうか。
これはマックスの御馳走です。ニンジン、大根菜、ジャガイモ、さつま芋、鶏肉と豚レバー。
下ではマックスがお腹を空かせて待っているのです。
先ずは、スベルべママと共に下拵えをしたマックスの鍋が完成。
マックスには、ご飯にこれを混ぜ、市販の餌と共に与えます。
「大根と豚バラ肉の煮物」も完成。
ここで地階で大豆の処理をしていたスベルべママに「出来たよー」と声を掛けます。
スベルべトーちゃんのおかずだけでは物足りないと見えスベルべママは「サラダ」を手早く作る。
我が家の野菜だけのサラダだけれど、うん、レストランに負けない味だぞ。
スベルべママが絶賛してくれた「鯉こく」です。
何と言っても「鯉」は川魚の王様でしょうね。
高価過ぎて「鯉のあらい」にまで畑手が届かなかったけれどもこれで十分。
丼の向こうにチラリとグラスが見えるけれども、お酒は少々アンマッチ気味のワインです。
そう言えばAコープの外で生き鯉を捌く店長を見かけ「美味しそうだけれど高くてね」なんて言うと、
「鯉の餌代が高くなったんだそうですよ」なんて言っていました。
「今度は自分で釣って来るか」なんて混ぜ返したスベルべでした。
いや、本当に昔は鯉釣りが大好きで子供の頃から大物の野鯉を釣り上げていたものです。
当然のことながら、川で自由に泳ぎ回っている鯉の味はそれは格別なものでしたよ。
「恵比寿講」になると、鯉釣りが好きだった亡父の事や、大物を釣った時の手応えなどが頭に浮かぶ。
魚野川には大きな淵、淀みが有って大きな鯉が生息していたものでした。
日がな、のんびりと釣り糸を垂れ鯉を狙っていた頃が懐かしいですね。
大好きな釣りも止めて、終日畑仕事に精を出すって、幸せなのかそれとも不幸せなのかどっちかなー。