相棒と二人で、二軒の家の屋根雪除雪を請け負っている。
全くの無料奉仕、ボランティアでは無くて、いくばくかの報酬も頂けます。
でも、今冬も近くで屋根雪下ろしの最中に落下して、二人の方が亡くなられた。
命が惜しい。なんて言っていたらとても出来る仕事ではありません。
屋根に上がり、途切れた雲間から僅かに射す日光で出来た影を写したつもりが真っ白。
雪が降ったらこんな状況が当たり前で、格好良く言ったなら銀世界ですよ。
向こうに見える家の屋根も雪は僅かに残るのみ。
今はほとんどの家が、雪の自然落下式屋根を採用していて、人力で下ろす家は珍しい存在。
もうすぐ、本屋の屋根雪下ろしは終わります。
でも、下屋(げや)と呼ぶ平屋部分とか、この右手の玄関上はもっとも苦労するところ。
家の裏手の下屋部分で、もうすぐ下ろし終ります。
向こうに見える家々も、ほとんどが自然落下式の屋根を採用していますね。
おー、怖ー、下には舗装が剥き出しになった国道が見えます。
舗装が剥き出しになったところに、誤って落ちてしまったら、まず命は有りませんね。
相棒と二人で二時間半を掛けて下ろし終りました。
少々雪を溜め過ぎてしまいましたが、この家の今冬初めての屋根雪下ろしでした。
終えて、相棒と二人でつくづくと話し会った内容。
「数年前までは一人で、二軒の家の屋根雪下ろしを引き受けていたなんて、自分でも信じられない」。
スベルべが一人で屋根に上がり、雪下ろしを始めると近所の人が沢山出て心配してくれた。
「お前さん、よーく一人で取りかかるのー、凄いなー、気を付けてねー」なんて声援。いえ、ホントに声援だけ。
今よりも多少は若かったとは言え、60歳を越えた身で良くぞ一人でやっていたものです。
落下事故の都度、安全ロープの着用などがまことしやかに報道されます。
しかし、現実は難しく、本気でするならば降雪前からの準備が必要なのです。
総理大臣は閣僚を集めて、年末年始の降雪の対処方法を指示したらしい。
でもね、閣僚のうち一人でも雪国の屋根に上がった経験の持ち主は居るの?
ましてや社会経験も無さそうな、若いあんちゃん、ねえちゃんのような新人国会議員に期待するところなんて無いね。