畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

星野富弘とバーちゃんと

2014-12-10 05:22:07 | 暮らし

 93歳の義母、スベルべママママこと「バーちゃん」が来宅中。
昼間は炬燵で横になる事もあるが、飽きる事も無く本を読んでいる。


 特に「星野富弘」さんの詩画集が気に入ったらしく放さない。
幸いな事に「星野富弘」さんの本は何冊も有り、簡単には読み終えられる量では無い。



 何年まえのことだったろうか、テレビか何かで「星野富弘」さんの事を知り夫婦で「星野富弘美術館」を訪れた。
季節さえ忘れてしまったが、草木湖と言う人造ダム湖のほとりの美術館は賑わっていた。

 飾られた作品や彼の略歴に触れ、次々とこぼれおちる涙に困った。
しかし、団体の婦人客の傍若無人の会話で現実に戻され、それはそれで良かったような。



 妻が呆れるほどの著作を買い求め帰途に着いたのでした。
先日、妻は友人に誘われ浦佐の「池田記念美術館」に彼の作品展を見に行った。

 妻も又、何冊かの著作を買って帰宅した。
そんな訳で彼「星野富弘」さんの本は何冊も我が家に揃う結果になっているのです。



 何回繰り返して読んでも感動が薄れることは有りません。
なんだか彼の言葉では無いけれど心が洗われる心地がするのです。

 大学を卒業し念願の教師になった直後の事故で頚髄を損傷し首から下の自由を失うと言う悲劇に見舞われた。
しかし、宗教キリスト教に触れ、絶望の淵から這い上がり結婚すると言うドラマが待っていた。



 余計な事ながら、前頁の本の題名に次ぐ、写真と小さい添え書きのあるお名前が奥さんです。
心の広かったご両親、そして奥さんに恵まれ、時には小さな夫婦喧嘩さえ見せながら素直に描かれた詩画。

 今年、農天市場で伺った話の中に「ツルウメモドキ」を採ろうとして脚立から落下し、頚髄損傷を負った話しを聞いた。
「星野富弘」さんと同じに、首から下の自由を失って、一年後には亡くなられたと言う・・・・・。

 人生、何時、どこでどんなことが待ち構えているのか分からない。
十数年前に自転車で高い所から国道の側溝に転落し、顔面を20針近く縫合した事が有った。

 そうでなくとも、登山にオートバイに山菜採り、渓流釣りにと危険な遊びで明け暮れてきた私の人生。
何事も無く、今日こうして呑気にブログをアップしていられるなんて幸せ以外の何物でも無い。
コメント (2)
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