蒸しあがった牡蠣は殻を開けると生のように光る。
合わせるお酒は、地元とも言える南魚沼産のワインです。
揃いのグラスで頂きましょうか。
殻付き牡蠣(その2終わり)
時々復興の現状を報告するメールも届き、その都度、加工場が再建できました、子供が生まれました、
自宅が新築されましたと嬉しい話も書かれていた。
さて、復旧支援の見返りは、「剥き身」「殻付き」のそれぞれの牡蠣が選ばれる。
私は、一口25個の殻付き牡蠣を二口分50個を一度に受け取ることにしている。
その日は子供たちを呼び寄せ、盛大な「牡蠣パーティー」をするのだ。
今年も一月の末、続いた猛吹雪が治まり始めた日に、配達予定時刻よりも30分ほど遅れただけで無事に到着。
待ち構えていた娘夫婦とともに「蒸し牡蠣」にして堪能した。
大きな蒸かし鍋でも大きくて6、7個しか入らない。鍋を二つ並べてせっせと蒸しては食べた。
ガンガン焼きと言うのか一斗缶を切ったにわか作りのコンロに炭火を起こし、焼いて食べるのも美味しいらしいが、
寒い雪の時期には少し難しい。
娘夫婦二組は休みの関係で日が揃わず、一組は翌日来宅した。
つまり、個数は遠慮しつつも私たち夫婦は二日間楽しめたのだ。
一日目は箱入りの安い白ワインで食べ、二日目は取って置きのボルドー産の白ワインを開ける。
こんな美味しい殻付き牡蠣を貰うなど、多少の後ろめたさも感じながら冷たいワインと、牡蠣の味は腹に染み渡った。
(終わり)