あの荒れ果てた耕地へ続く広域農道の脇です。
幸いと言おうか、誰に手折られることも無く毎年咲くヤマユリがあります。
昔は杉林、林地にも多く見られたものでしたが林地も荒廃の例にもれず荒れ果てて絶えてしまった。
林地なども手入れを怠り荒れ果ててしまうと、絶滅し無くなってしまう植物も増えてしまうようです。
急斜面を削り取って作った道路の脇で良くぞ生き残ったものと思います。
むかし、昔の我が家の山の畑は隅にいつも何株が植えてありました。観賞用ではなくて「ユリ根」採取用でしたが。
松山千春の歌だったでしょうか「君を花に例えたら~笑うだろうか~♪」なんて歌が。
誰か美しい人に例えたい。そんな気にさせれような清楚ながらも目立つ花、ヤマユリです。
スベルべママの叔父にあたる故「滝沢久寛」さんは子のヤマユリと新鉄砲ユリを交配し新たなユリを作られた。
その新種「雪の光」(間違っていたらごめんなさい)は植物学会の定説を覆す世界的に有名になった品種となった。
染色体の構造も違い、全く別の植物のようなものとされていた二つの品種を努力の末に交配させたのです。
イギリスの王室ガーディニング研究所やアメリカの有名なユリが専門の博士まで見学に訪れたと言うから驚きです。
ここ何年かこの場所で咲くヤマユリを見て、美しいあの女や滝沢翁を思い出します。
そんな、何かを思い出させてくれるような美しいヤマユリを今年も一人で見つめるスベルべでした。