男の料理教室(その1)
退職ブルーとも呼ばれる退職後遺症で落ち込んだ日々を過ごしている頃、
同級生の一人に社会福祉協議会が主催する「男の料理教室」に誘われた。
日々、落ち込んでばかりも居られないと、気持ちを奮い立たせて参加することにした。
元々料理、包丁を握ることは嫌いでは無かった。内容はと言えば渡りに船の感じも有り、興味を惹かれる物ばかり。
そして、それから開かれる「男の料理教室」の常連になりました。
さて、私は40年近くも国鉄、JRと勤め上げたのだけれど、
国鉄からJRへと組織が変わった直後から地域間異動と言う制度が定着し、
新潟支社からも多くの職員が関東圏へ、期限を決められて移動した。その移動先の仕事は多彩だった。
元々の担当していた仕事で移動する者も居たが、全く畑違いの飲食業なども少なくは無かった。
同期の仲間がトップを切って行ったが、移動先は乗降客数が日本一とも言われる渋谷駅。
なんと彼はその駅のカレーショップの店長になったのでした。新潟に帰郷した際に聞いた彼の言葉も忘れられない。
「東京ってすごいぞ、カレーショップに朝から行列が出来るんだぞ」なんて言うものだから驚いた。
彼のその後の話では、カレーショップの売り上げは1年で千万円単位でありもう少しで次の大台に乗るところだったとか。
(続く)