畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

春の山の畑へ(その5終り)

2014-03-28 04:58:45 | 自然

 消雪促進剤のカーボンを、プラスチックの桶に入れて肩から担いで作業開始。
風の弱い朝を狙っての仕事だけれども、やはり微風ながらも風が有り、風向きを考えて歩く



 目見当を付けて、撒いたところを踏まないように後ずさりしながら撒く。
でも、しっかりと目標を作って歩いているつもりでも、やはり曲がってしまって苦笑い。



 それでも二時間ほどを掛け、30アールの畑に撒き終えた。


 11時頃に撒き終え、再び山の端を歩きながら下を目指す。
春の穏やかな光に包まれた、穏やかな表情の村々です。



 もう一度、カモシカの足跡を見て歩きます。


 下りならば楽だと思ったけれども大間違い。
昇る際には固かった雪の表面も気温の上昇で緩み、スノーシューでも崩れて滑るのです。



 向こうの斜面には、カモシカの足跡が幾筋か見えました。
カモシカも緑、新芽を探して歩き回っているようです。

 下りも苦労し、上りとほぼ時間がかかってしまった。
ようやく帰宅し、洗面所の鏡で顔を見て一人で笑ってしまった。

 顔中全体がカーボンに汚れて薄黒く、しかも汗の噴き出た額はまっ黒。
なんと鼻の穴まで真っ黒に汚れている。
「シックステーントーンズ山盛りだ~♪」炭鉱夫か炭焼きの杣夫のような顔でした。

                 (終り)
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春の山の畑へ(その4)

2014-03-27 12:18:19 | 自然

 右の奥には今は長岡市に編入された「木沢」集落が見えます。
雑木林の始まるあたり、柿の木の下に「消雪促進剤」を昨年の雪降り前に上げて有ります。



 後ろを振り向けば、春霞に越後三山が浮かびます。
そして、続くスベルべの履くスノーシューの足跡。



 柿の木の下に着きました。
この柿は多くの動物や、鳥たちの初冬の大切な食べ物になっています。



 見当を付けて掘り進む事1メートル余り。
ようやく、消雪促進剤を覆うビニールが出て来ました。



 柿の木の枝の下で、周りよりは積雪は少ない。
それでも、1メートル余りを掘り下げた。



 運び上げていた「アグリFバイオ」と言う消雪促進剤は10袋。
気温が上がり、雪の表面が緩むと仕事もはかどらない。さー、散布を急ごう。

                       (終り)
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春の山の畑へ(その3)

2014-03-27 04:15:47 | 自然

 ようやく山の上、平らな畑部分に到着。
手前の窪みは、用水池ですから落ちたら命取りです。



 平らな山の上の縁の部分を歩くと、下の集落が見えます。
何時見ても静かで大好きな風景です。でも、地元の人もあまり知らないでしょうね。



 真下の駅は見えないけれども、緑の屋根の我が家を含んだ駅前通りはよく見える。
国道17号線、大沢川そして魚野川が見え、国道の左側には農天市場も見えます。



 農天市場の周りの黒い部分は、先日播いた消雪促進剤のカーボンの跡。
何故全体に撒かないかと言うと、残りの部分は除雪機で雪を飛ばす予定なのです。



 山の平らな畑部分の端、急斜面の始まり部分に足跡が見える。
そうか、こんなところからカモシカが上がり下がりしているのだな。



 先日、我が家から山頂部分を見ていると雪の端にカモシカが見えた。
どうするのかと見ていると、一瞬雪の上から落ちたかに見えたが無事に土の上に降りたっけ。



 大きな足跡は、杉林の彼方へと続いています。
どうやら、雪の深い冬は杉林などで暮らし、暖かくなって急斜面の雪が落ち、出てきた緑を求めての行動でしょう。

 

 分かりますかね、偶蹄目特有の先が二つに分かれた爪先の跡ですよ。
カモシカを見ると何時も言うのだけれど、一昔前は深山、山奥でしか見られなかった。


 それが、10年、いやもう少し前からかな我が家の前の山に姿を現すようになった。
畑仕事の最中に眼前まで近付いてきたり、独活採りの最中に鉢合わせしたりすっかり身近な存在になってしまった。

                      (続く)
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春の山の畑へ(その2)

2014-03-26 12:17:58 | 自然

 コナラの枝分かれしている股の部分にキノコが見えます。
何でしょうね、「椎茸」のように見えなくも有りませんが。



 沢を一つ挟んだ向こうの尾根は、今まで昇っていたところ。
今年は、マックスも高齢化で無理になり、一度途中まで連れて行っただけでした。



 雑木が出ていて、よく見るとこれが「マンサク」の木でした。


 そして、マンサク
 一息入れて、上って来た斜面を眺めます。


 そして、視線を上げると「宇賀地郷」の村々が見えます。
さて、呼吸を整えて、さらに前進しましょう。


                           (続く)
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春の山の畑へ

2014-03-26 05:21:59 | 自然

 昨日は一日晴れ。マックスの散歩を終え、朝食の後一人で山の畑へ。
マックスが気付いて、連れて行ってとせがんで吠えるのを後にして急ぎます。



 少しは雪の上を靴のままで歩けたけれども、それも僅かの間。
担いでいたスノーシューを履き、歩き出す。



 一つのピークを目指して、一歩一歩足を運ぶ。


 真横から斜面を見ますが、こんな傾斜です。
雪国の木の特徴で、冬の間雪に押されるため、根元で大きく曲がっている。



 一つのピークを登り終えて雑木林へ入る。
大きな「コナラ」広葉樹の林です。



 雑木林越しに次のピークが見えて来ました。


 これもなかなか手ごわいピークです。


 誰の姿も見えない、いや足跡さえ全く無い斜面、ピークです。
空には、渡り鳥かと思われる小鳥の群れが舞い飛んだり、「ツーツーピー」は「ヤマガラ」の鳴き声。
時折り、「キツツキ」が枯れ木をつつく、「ドラミング」も聞こえて来ます。

                        (続く)
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