九月も半ばを過ぎ、涼しい風を感じ始めたら、おや、芽吹いて来たではないか。
これは「アサツキ」の球根、種球です。敏感に季節を感じて芽を伸ばし始めたのです。
昨年と同様に、「ラッキョ」「アサツキ」を合わせて三畝植えます。
先日までは、とても畑とは言えぬ荒れた草地をトラクターで急遽耕して作った畝です。
単純な植え付け仕事。
先ずは手袋をはめた手、人差し指でで、等間隔にぶすぶすと柔らかな土に穴を穿つ。
そして、出来るだけ土中深く、球根、種球を押し込みます。
仕上げに土を掛けて均して終り。
こういて植え付けると、何度春には数球に分裂して増えています。
たった一粒の種球が一冬越すと数倍に分裂して増えています。
こんな静かな土中で、植物、生命はどんな風に変化するのでしょうか。
一世を風靡した地下鉄漫才の「春日三球、照代」サンでも無いけれど、それを考えると夜も眠られぬスベルべ。
ほら、例えばこの種球。3×3=9どころでは治まらない増殖を見せるのです。
昔、近所のお年寄りは植え時期を「十五夜15倍」なんて教えてくれましたよ。
こうして植え付け、半年待って雪消え時期になると薄緑色の美味しそうな芽が出て来ます。
地下鉄の電車をどうして地下の土中深く収めたのか、と同じく、分からないのも当然の事ですよね。
深い、雪の下積雪に耐えた球根は春先には美味しそうな朝緑の芽を出します。
不思議だ、不思議だとだけ思い続ける、単細胞オトウサンのスベルべではありました(笑)。