「この前は何という種類を植えたんだっけ」「うーんと『とうや!』」よく覚えていたねと褒める。
「それではこの前と同じように、ジャガイモを配る人と植える人で手分けしましょう」
「あ、ジャガイモの苗は芽を持たない。芽が欠けちゃうぞ」目配りが欠かせません。
「上手、上手。あ、その細い根はジャガイモの元になるからしっかりと埋めるんだよ」
褒めたり、注意したりで大忙しのスベルベ先生です。あー、面白いなぁー教えるって。
あっという間に植え終わりました。
先生に残り時間を聞き、それではと追肥と土寄せについての説明です。
「元々は向こうに見える堆肥をたっぷりと入れてあり、それを元肥と呼びます」
「そしてね、こうして株と株の間に少し肥料をね。これは追肥と言い、サプリメントのようなものだよ」
それから、ジャガイモが埋まらない程度に、追肥を隠すように土を寄せるんだよ。
「そうだね、今日から二か月ほどで食べられるようになるから、夏休み前かな」と説明。
中間で花が咲いたころにもう一度見学に来るようにと、先生との話が決まりました。
15キロ以上植えたから、全校児童数60名未満の小規模校の給食用ジャガイモは賄えることでしょう。
働くことの大切さ、そして自分で作った作物の大切さと美味しさを分かってもらえたら最高です。
さて、これで終わったわけではないイモ先生。次はサツマイモ植えが待っています。
(今回はお誘いして、スベルベがエッセーを連載している新聞社の記者さんをお誘いしました。写真はそのプロのシャッターによるものです。)