![]() | 衛星を使い、私に (光文社文庫) |
結城 充考 | |
光文社 |
「プラ・バロック」「エコイック・メモリ」のクロハを中心とする短編集
解説は作家の田中芳樹さん こちらも楽しい「読み物」となっております
「唯一のエス」
クロハの腕の中で死んだユリ 薬物による死 消えた命
それはクロハの中に残るのだ
「二つからなる銃弾」
ライフルではクロハに勝てなかったキシモト 彼女は指導教官と恋愛関係にあり ピストルの競射に挑もうとしていた
そこでクロハを見つける
クロハ 黒葉佑と言葉を交わしたキシモトー岸本人見は 朝 クロハを送ってくれた姉のリョウが産気づき病院にいることを知る
出産の無事をクロハは案じていた
キシモトとクロハは同点での競射
クロハはかかってきた電話の音に動揺する
動揺させる電話をかけたのは キシモトの指導教官
彼はキシモトに勝たせたかった 勝ってほしかった
今まで憧れの存在だった指導教官
その正体を見たような
それでもキシモトは この指導教官とは 別れないようだ
「雨が降る頃」
県議会の副議長をしている男カムラの息子の交通事故
相手の男の過失による事故で処理されようとしていたが クロハは事故の真実を見抜く
正義をー
クロハは言う「何者も恐れるつもりはありません」
「衛星を使い、私に」
クロハは探す 指先の持ち主を
死んでしまった男の抵抗
せめて その死体をクロハは見つけた
「Sは瞼をとじた」
クロハの上司のスギは クロハの亡くなった父と一緒に働いたことがあり クロハの父の死についても知っていた
やはりクロハの父を知るツバクラは刑務所の中にいた 死んだ父の代わりにツバクラに会うクロハ
クロハがツバクラの望んでいた言葉を言った時 ツバクラはあることについて話し
またクロハは他の人物についての真実にも気付く
「計算による報酬」
カムラの息子がからんだ交通事故 殺された男の妻は子供の為に真実を求める
力になろうとするクロハが求めるものは 真実を証明すること
クロハを娘代わりのようにも思うスギ夫妻
クロハの警察官としての素質に気付くツジ
クロハが機捜にひっぱられるまで
いうならば「プラ・バロック」以前の物語です
心を開けば クロハは孤独でなくいられるのにー
クロハは若いがゆえに「頑な」です
その頑なさと 人との間に作っている壁をどうにかできるようになれば
クロハは もう少し 楽になれると思います