アンナ・カレーニナ [DVD] | |
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松竹 |
「アンナ・カレーニナ」(2012年 イギリス映画)
監督 ジョー・ライト
脚本 トム・ストッパード
原作 レフ・トルストイ
出演
アンナ・カレーニナ(キーラ・ナイトレイ)
アレクセイ・カレーニン伯爵(ジュード・ロウ)
アレクセイ・ヴロンスキー伯爵(アーロン・テイラー=ジョンソン)
ステパン(ステイーヴァ)オブロンスキー公爵(マシュー・マクフアデイン)
ダーリャ(ドリー)オブロンスカヤ公爵夫人(ケリー・マグドナルド)
コンスタンテイン(コチャ)・リョーヴィン(ドーナル・グリーソン)
エカテリーナ(キテイ)・シチュルバッカヤ(アリシア・ヴィキャンデル)
エリザベータ(ベツイ)公爵夫人(ルース・ウイルソン)
ヴロンスカヤ伯爵夫人(オリヴィア・ウイリアムズ)
リデイア・イワノヴナ伯爵夫人(エミリー・ワトソン)
アレクサンダー・ヴロンスキー伯爵(ラフアエル・ペルソナ)
ソロキナ嬢(カーラ・デルヴィーシュ)
兄のステパンがフランス人の女性と浮気 その知らせを受けて夫婦の仲裁に アンナは出かける
才気煥発でも夫に貞淑で一人息子のセルゲイ(セリョージャ)をかわいがる良き母親だったアンナ
そのアンナが 出会った光り輝くような青年のアレクセイ・ヴロンスキー
兄の妻ドリーの妹キテイの想う相手
キテイを傷つけ 夫の体面も心も深く傷つけー
アンナはヴロンスキーと愛し合う
彼と愛し合い アンナは快感の中でつぶやく 「人殺し 人殺し」
彼に抱かれることは 彼女にとって その瞬間 死ぬほどの歓喜
そして妊娠
ヴロンスキーの子供を妊娠したことを アンナは夫に話します
妻を求める夫にアンナは言う
「わたしは彼(ヴロンスキー)の妻です」
アンナの夫のカレーニン伯爵は一人「わたしが何をした」
幸せな家庭だったのに
妻が「彼(ブロンスキー)」と出会ったばっかりに
尊敬される仕事 かわいい子供 美しい妻
今では妻を寝取られた男
離婚もイヤ 子供に会えなくなるから
彼(ヴロンスキー)は欲しいの
社交界にも受け入れられていたいの
出産で死にかけたアンナからの手紙にそれでも駆けつけるカレーニン伯爵
ーどうか来て 死にそうですーアンナ
そこにはヴロンスキーもいた
アンナのベッドの上で カレーニンはヴロンスキーの手を取る
カレーニンは許すという
カレーニンは寛大にもヴロンスキーに言う「君は帰りなさい 妻に何かあれば必ず呼ぶ
私は君を許す
私は一生 妻を守る
さあ 大丈夫」
やがてアンナは元気になる
すると もうヴロンスキーが恋しくてたまらない
カレーニン「私の名で守られていないと
君が破滅するのを 見てはいられない」
アンナ「彼と二度と会えないなんて」
胸を銃弾で撃たれたよう!
夫の心を踏みにじり 拒絶して
アンナは彼(ヴロンスキー)のもとへ走る
カレーニン「行けばいい わたしは もう止めない」
アンナとヴロンスキーは海辺の街へ
夫を捨てて 子供を置いて 家庭を壊して
逃げたのなら そのまま遠くで暮らしていればいいのに
アンナは社交界が恋しくなる
息子に会いたくなる
掟を破った女を社交界は受け入れない
拒絶する
軽蔑する
罪を犯した女
破廉恥な!
なんてあつかましい
アンナはまた彼の心変わりすら感じて おびえる
自分以外の女性を抱く妄想にとらわれる
眠れず 薬に頼り
「私は あなたの愛が全てなのに それがないなんて もう 終わりよ」
ヴロンスキーが愛した輝くようなほほえみ持つ女性は そこには居ない
彼を愛し その愛を喪うことを恐れ 怯える女性
彼女の激しい愛は彼女自身も傷つけ 追い詰めていく
追い詰められた心は 落ちる
走る汽車が彼女の命を終わらせる
捨てられる前に 愛の終わりを見るくらいなら 命も消しましょう
彼の愛がなければ 何もない だからー
彼の心が私に無いのを見るくらいなら
愛を拒んだ農場主リョーヴィンと再会し キテイは微笑ましいやりとりの後で 彼に詫びる
リョーヴィンは「君を愛している いままで ずっと」
リョーヴィンとキテイは結婚し穏やかな家庭を築く
カレーニン伯爵はアンナが遺したヴロンスキーとの間にできた娘も育てている
穏やかな日差しの中でカレーニン伯爵は読書をしている
息子のセリョージャの声が聞こえる
アンナの面影遺すセリョージャは異父妹の名前を呼んでいる「アーニャ」
そうして映画は終わった
アンナとの情事のふかみにはまったヴロンスキーを ヴロンスキーの母親はこう呆れている「人妻との軽い遊びならともかく なぜ そんな泥沼に
モスクワに戻りなさい」
ヴロンスキー側の身内は ヴロンスキーとアンナの間の子供を引き取りはしなかったか
キテイへの変わらぬ愛を貫くリョーヴィンは こう言っている
「不純な愛は愛ではありません 」
場面転換が舞台のような手法
不思議な効果をもたらします
若くして夫と結婚したアンナがおそらく初めて出会った恋
燃え上がり 燃え尽きて
燃え尽きればー消えるしかない
全てか無か
知ってしまったら 彼女には後戻りはできなかった