夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

「ウェールズの山」(1995年 イギリス映画)

2016-03-03 21:34:25 | 映画
ウェールズの山 [Blu-ray]
クリエーター情報なし
ワーナー・ホーム・ビデオ



もう 本当に愉快な映画さんでした

村人がんばる!物語です♪

1917年 ジョージ・ガーランド(イアン・マックニース)とレジナルド・アンソン(ヒュー・グラント)二人のイングランド人が地図の為に山の測量にやってくる

その山は昔から村人の誇りの山だった フュノン・ガルウー外敵からウェールズを守ってきた山

村人は その山の高さがどれくらいあるかを賭けの対象にしたりもするのだけれど

地図に山として表記されるにはー高さが足りない このままでは丘になってしまうとわかる


そこで日頃は仲の悪いジョーンズ牧師と女癖の悪い好きものモーガンも 村の一大事とばかりにある作戦を思いつくのだ

高さが足りなければ 高くすればいい
庭の土を掘って運んで積み上げていけばいいのだーと


5メートル足りないのなら6メートル高くすればいいー

無口な爆弾ジョニーは言う「フランスで塹壕掘った時に小高い丘ほども土が出た 大変だったができるーと

この言葉にやる気を増す村人たち


時間が無いから子供たちにも手伝わせると
校長先生は反対するも 母親が学校まで子供たちを呼びに来る


測量を終えたとアンソンとガーランドが村を出ていくといけないから足止め工作も忘れない


「大丈夫だ 何処にもいかせねえ」ってことで
まず車が動かなくされて 修理もできない状態にまでされます


駅に行って列車に乗ろうとしたら 荷物を運ぶのしか通ってないーと一度目は言われます
次には イングランド人だからそっちへ行くと思った 他の方角なら通ってる でも洪水で今日はダメだ

そして雨の中歩いたガーランドは風邪をひいてしまいます

モーガンは自分が付き合いある美人のベティ(タラ・フィッツジェラルド)にイングランド人を誘惑して足止めするようにも言います

あきれるベティ


村人が頑張って目標まであと少しーってところまで土を運んで積み上げますがー

小高い丘(村人は山と呼ぶけれども)に容赦なく嵐のよう激しく土砂降りの雨が降り続けます

土が流れないように車にかぶせてあるビニールシートをはいで盛った土の上にかけにいったりもしますが

この作業で心に傷ある爆弾ジョニーは倒れてひきつけを起こします

モーガンの酒場に運ばれてきたジョニーを手当てするアンソン

この時モーガンが ベティと呼んで ジョニーの身内の女性がモーガンのもう一人の女と勘づき表情が険しくなりますが とっさにアンソンがロンドンからの連れのエリザベスだと モーガンの嘘を認めてやります

モーガンがその女性とジョニーを運んで出て 店の戸締りをするベティ その女性の家に行ったらモーガンは帰ってこないからと

そして庇って嘘をついてくれたアンソンに礼を言います

「おやすみなさい あなたは紳士ね」


スケベなだけの身勝手男モーガンは ベティにはケモノのように見えてきています

雨が上がると土は流されて 山はまた低くなっています

村人たちは力を合わせて掘った土を山へ運び

足止めくっているアンソンはベティと親しくなっていきます

ガーランドが寝込んでいるので アンソンは測量の手伝いをベティに頼みます
お願いされて手伝いを快諾して一緒に山へ登っていくベティ


アンソンは村人が丘を山にするために高くしようとしていることに気付いています

そして盛った土の上に 土が流れないように「芝をかけるといいですよ」と助言までするのです


トラウマを克服したジョニーも芝を運び 丘に山にできるだけの高さができた頃ー 村人達は60代くらいだろうと思っていたー本当は82歳のジョーンズ牧師が倒れてしまいました
高齢であるのに山に5~6回も登っていたのです

ジョーンズ牧師は最期の願いをモーガンに言います


それは頂上に埋めてほしいということ

埋葬が終われば もう暗くなっていて とても測量はできません
そして明日は村を出発しないといけない日です

丘のままアンソンは去ってしまうのでしょうか
村人がこんなに頑張ったのに

ベティが強く言います「みんな こんなに頑張ってやり遂げたのに」

村人も言います「日の出は5時だよ あと ほんの2,3時間だ」


「待つよ」とアンソン


村人たちは明かりを持って山を下りていきます

この光景が美しいです

山の上で一夜を過ごしたアンソンとベティは二つの発表をしました
測量すると305メートル40センチの立派な山になったこと

そして二人が婚約したこと

物語の語り手の老人の声はこう告げます「山から下りてきた男は 風変わりな愛を手に入れたんだ」


その声はこうも言います
今もサウスウェールズの村には その時の村人の子孫たちが住んでいると

そして測量しなおすと 土が流れたのか303メートル80センチ(丘の高さしかない)になっていて 頂上の牧師の墓の中から「なに?!」と声がして

丘に戻ってしまった場所に再び総出で土を運んでくる かつての村人の子孫の村の住人たち

ーなんていう愉快な終わり方をいたします

実話じゃないけど 実話っぽくつくられています


村の母親たちも子供たちも 老人たちも元気で楽しくて

おらっちの自慢の山を丘にはさせないべ
んだ んだ

みたいなノリです


そして外敵を防いだのは 本当はね 山ではなくて 急に降ってくる雨 変わる天候でもあったのでした

「報復ゾンビ」-10-

2016-03-03 14:45:57 | 自作の小説
ー連ー

千希良 蓮 (ちぎら れん)の 姉の体がどうなっているのかー僕にはわからない

「もう 死んでいるのだ」 そう言った姉は 数か月から半年程も ただ眠り続け全く動かなかったりする

心配になった僕は 姉の唇を時々僕の血で拭く

眠ったまま静かに僕の血を飲む姉は 動き出した時「余計なことをしては駄目・・・」と注意する

本人が「死んでいる」と言おうが 「化け物になった」と言おうがーただ一人きりの  それも双子の姉なのだ

放ってはおけない



姉は何も言わないから その仕返しがどんな形で どう進んでいるのかもわからない


新米会社員の僕は 仕事を覚えるのに必死で 少しずつ社内に人脈を拡げることこそ 僕にできる闘いだった

野望なんて持たなかった僕がー


姉ばかりか 祖母の 輝子母の亡くなり方まで疑問を持ち始め あれこれ気付いてしまいー結果 仕事人間になるー皮肉なものだ


僕は豊造父を守りたいと思うようになってきている


奴等からしたら 逆効果もいいとこだ

僕には僕のできることをするだけだった


たとえ死んでいようと 生きていようと 女の姉が戦ってる


せめて その覚悟に遅れをとるまい

会社で僕がなろうとした人間は 育ちの良さからおおらかで素直 えらぶらない  勉強熱心 人の悪口は言わない男  
残業も休日出勤も厭わない  イザという時もアテになる男  
そして受けた仕事は投げ出さない



食事は母屋で豊造父とする
祖母ほど凝った料理は作れないが 食事をしながら仕事のこともよく相談した

朝食は一緒に食べて 同じ車で出勤する

昼食と夕食は それぞれの自由


洗濯と掃除は僕がする

豊造父も 輝子母が亡くなってからは できる限り他人を家に入れたくないようだった




豊造父が同郷の人間の経営する病院に検査入院をした時を狙って
忠明叔父が ある人物をバックにつけて 豊造父の追い出しと会社乗っ取りを画策していると 僕は知った

その企みをひっくり返すべく 僕は動きーそれは忠明叔父との直接対決を意味し 叔父のマイナス材料 ダメージを与える資料をできる限り集め 告発という形をとることになる


叔父の忠明は 豊造父を会社から追い出そうとし 僕は叔父を追い出そうとする


役員や株主を集めた会で 叔父が豊造父の体調不良を必要以上に強調し 老害についても話す


会社は常に若返らなくてはならない
新しい活力が必要だとー



そして僕は 新垣忠明がした不正について資料を配り 証拠のスライドを流し 話した


「あくまで体調チェックの検査入院にすぎず その健康には何の不安もありません
微力ながら このわたしも全力を尽くす所存です」
そう僕が話し終えた時 
今更ながら僕は自分の若さが忌々しかった
この僕に周囲を納得させるだけの経験と実績があったなら


その時 僕の思いもかけなかった人物が現れた

入院中と思われた豊造父 いささか芝居がかったような黒紋付き羽織 袴のいでたちで
「一つだけ 先程の忠明の言葉に同意する 会社には若い力が必要だ」

それから僕の入社してからまとめた仕事について触れた

「若い 若すぎるところは相談役として このわたしが応援する」

全社員にとった誰が社長となるに望ましいか希望をもって仕事ができるのかーアンケート結果もスライドに出された


驚いたことにダントツ1位に僕の名前があった

「この若さで この信用と期待を見ると 老兵は去らねばならない」

豊造父の示した忠明叔父の不正の資料はもっと詳細で苛烈なものであった

豊造父の地位を守る為に闘っていたはずの僕は・・・・・
代表取締の地位に就くことになってしまった




弥生の節句に

2016-03-03 09:54:45 | 子供のこと身辺雑記
仏壇にも お雛祭りのお供えなど








そして雑だけれども ばら寿司






潮汁に仕立てようと思っていたのに ついうっかりとお味噌を入れてしまいー味噌汁にしてしまった蛤 

きっと御先祖様も両親も呆れていることでしょう(^^;;