夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

おかずから

2017-03-10 09:37:35 | 子供のこと身辺雑記


春巻きの具です
冷めてから巻くので 具のみ先に作っておきます

平行して後であっためればいやーと肉じゃがも作ってしまったのですが

冷蔵庫の在り合わせで
サツマイモ・人参・もやし・ひき肉・海老・生姜をごま油で炒めて 塩胡椒・味の素・醤油少々で味付けし最後に水溶き片栗粉を加える

冷めてから春巻きの皮で巻いて 揚げるだけ

どうせ姑の家に届ける間に冷めるし 食べる時には電子レンジであっためるんだからーと開き直って早めに作っておきます

出る前に作っていたらーたまに時間の按配にしくじり 焦ることがあるので

書いちゃいけないネタと思って(でも書いて少しスッキリ☆)

2017-03-08 21:16:55 | 子供のこと身辺雑記
いつもいつも夫の悪口をブログネタにしてはいけないわーと思って 数日我慢をしていたんだけどね

ブロック塀にひびが入っているのの修理を頼んでいたらーやっと日曜日に直しに来てくれてー
姑の家に戻っていってー暫くしてから 主人から電話がかかってきました

「弟の奥さんの親が少し前に死んだらしい 香典を兄貴の分も一緒に送って
ついでに弟の奥さんの弟も入院中らしい」

私は弟さんの奥さん(ーつまり私の義理の妹になりますかー)のご両親にも 奥さんの弟さんにも会ったことはありません
全く知らない相手です

が! そこはひとまず置いておきましょう

「立て替えて送るのはいいけれど 勝手な金額を送って 少なすぎたり多すぎたりしてはいけないから 幾ら送ればいいかお義兄さんに聞いてくれる?」
そう私が言ったら 暫くしてから 又主人から電話

「弟に幾らか香典送るって電話したら 要らんって言われた」

呆れて私「あのね そんな言い方したら誰だって要らないって言うわ 貰う側が幾らくれなんて言えるわけないでしょ
どうしてお義兄さんに電話して相談しないの?」
ねえ バカなの? もしも義弟さんが100万円欲しいって言ったら 100万円送るんですか あなたは?!
どうして そこで義弟さん電話を入れる・・・・・


主人の兄弟の中では一番常識人の義弟さんは気を使わせまいと四十九日もすんでから話のついでに言ったらしいのにーー;

再び主人から電話があって 今度はお義兄さんと話をして金額を言ってきました


この日 私は翌日に主人の確定申告で税理士さんに行く予定でしたので持っていく書類を揃えていたのだけれど 急に主人が塀の修理に来たからー
主人が仕事を終えていなくなってから 税理士さんに持っていく書類の確認をしていたの

私が作業を途中にしていたことは主人も知っているのにー

なんで私の仕事を増やそうとするかな

実は ひっどくイライラした私

ええ 人間 できていないもので(笑)



月曜日 税理士さんに書類を届けてから1番に郵便局から お義兄さんの分も別の現金封筒でお義弟さんに香典を送って
(でも!意地悪い私は言いたいの 子供じゃないんだからお義兄さん 自分で郵便局からお金を送れますよねえって)

弟さんの奥さんの弟さんへのお見舞いはお菓子を送って

それからもう一つの予定の市役所での別口の用事も済ませたら もう夕方でまた姑の家に行く時間近く


夜になって帰宅した主人に姑の家で 現金書留送った控えをひらひら主人に見せて
「送ったから」と私

主人は一言「有難う」

ああ そのへらへら笑いを殴ってやりたいと思う私は 大人になりきれずババアになっているんだわ(爆)


私 自分の方の身内になら惜しい金額でもなんでもないんだけど
主人の側の会ったこともない人間だと なんかこう自分の中にいじましい部分があります
縁戚ではあるけれども


今日は 私 自分の病院だったけれど お医者様「血圧 今日は高いですね」
自分の不養生は置いといて^^; ここは主人のせいーということにしておこう♪




おかずから

2017-03-08 21:06:57 | 子供のこと身辺雑記




骨を取り除き開いたキス(白身の魚であれば なんでも)と殻をむき背ワタを抜いた海老
どちらも薄力粉・卵黄・パン粉をまぶして ーフライパンにオリーブ油をたっぷり入れて温度を上げてからー 入れます

片面がきつね色になったらひっくり返して反対側も焼きます

揚げ焼きって感じで^^;
(フライより 完全な揚げ物よりは油の量も少なく簡単にできるので)
細めというか小さなパン粉のほうが良いです

野菜と輪切りレモンなど添えます

「葬恋記」-10-

2017-03-04 20:51:51 | 自作の小説
ータマキー
人外の存在(もの)-人間ではない
存在してはいけないモノだ

身を引き裂かれる思いで・・・タマキは男の腕から逃れた

ーもう お逢いすることはありませんー

人間ではない以上 どうすることもどうなることもできない

逃げたタマキの頬が濡れてータマキは自分が泣けることに気づく

声を押し殺しての慟哭

ーあの人が自分を忘れて 他の人間の女性を愛する
それも見たくないー

ー消えてしまいたい!-

再会は・・・・・更なる苦しみをタマキに与えた

消えることも死ぬこともできない

眠ってしまって 知らない間に 男の命が消える 
死んでしまうことも耐えられない


そうっとそうっと男の無事をタマキは確かめずにはいられない

男は随分やつれはしたけれどー生きていた

その窶れが自分のせいだと思うとタマキは苦しい
逢っても一緒にいても 離れてすら自分には大切に想う相手を幸福にすることができない


それでも遠くに離れた影のように タマキはひっそりと男を見守り続ける

恋・・・・と呼んでいだろう
愛と呼んでいいだろう


今迄多くの人間の命をただ消してきた 奪ってきた 死に至らしめてきたタマキ
これは報いだと思った

幸せであってほしいただ一人の人間なのにー



離れた影のようにタマキはひっそりと添い続ける
過ぎて行く日々 過ぎて行く年月

男は妻を娶らなかった
他に想う存在がある身では誠実なことではない・・・
孫として息子として三代目として 仕事はする
家業は支える

男は心の奥底で死を希っていたのかー

だから?

だからー

信号待ちをしていた男の前に迫って来る道路を曲がり損ね暴走するトラック

男は逃げなかった
受け止めるように手を広げる

トラックを抱きとめるように

その一瞬・・・・・

一瞬の間にーはた目には一瞬と見える間に男と死の間にあったのはー


何処から現れたのか男に覆いかぶさるタマキ

ー駄目よ! 駄目よ!ー

「いいんだ・・・」
突如現れたタマキに男は微笑む「やあ やっと会えたね 出てきてくれたね」

ー他の誰が死んでも 貴方が死ぬのは駄目ー


「一緒に逝こうよ 一つになって 君は僕の中に入れないか 僕と一つになれないか」

ー?!-

「君がその存在を 姿を変えられる存在であるのならー」

男はトラックと自分の間に入ったタマキを力強く抱きしめた
「もう君と離れるのは嫌だ 離れて ただ生きるのは 僕は君と一つの存在(もの)になりたい ずうっと君と一緒にいる それだけが願い
僕の心からの願いなんだ」

タマキの涙が男の肩を濡らす
「君の涙は温かいな ずっとずうっと会いたかったよ」

ーわたしも わたしも貴方と一つで在りたかった 永遠に一緒にー

「うん・・・」


タマキを抱きしめたまま男が幸福そうに微笑む

男の命と共にタマキという存在もこの世から消えた

後には恋に死んだ男の命の抜け殻があるばかり


ー永遠に一緒にー

その魂は何処へ
何処かにたどり着けたのだろうか




惜しい・・・

2017-03-04 15:24:19 | ひとりごと
宝塚には 現在はもう無くなった宝塚ファミリーランドへ子供達がまだ小さい頃に行ったきりで 生の舞台を観たことはありません

私が子供の頃 宝塚の舞台を放送する番組があり 家にいて観られる時は見てました
鳳蘭さんが絶対的スターで 麻見れいさんも輝いていて 遥くららさんが娘役で素晴らしく美しかった時代
「虞美人」とかが印象に残っています

そうした番組が無くなりー
後は高校の後輩に宝塚ファンのコがいて 観劇に行くしきたりー細かな決まり事を聞きー
絶対無理と 思って(覚えられない )
女子校だったせいか 宝塚歌劇のファンはかなり居たようで 文化祭には宝塚に関する展示などもありましたっけ

短大時代は神戸の学校でしたので 通学の電車内や駅に貼られているポスターで 
ああ今こういうのしてるんだー

私は一人娘で 父が結構うるさいところもあり 一人での自由な外出は殆どさせてもらえませんでした

卒業してからは母の仕事を手伝って 母と一緒の行動でしたので ますます自由は無くてね

結婚しても両親と同居
母の仕事を手伝って 家事 母の病院の送り迎え
子供の塾の送り迎え

この時代の趣味は 何処でもできる読書とか借りてきた映画を観るとか
それぐらいかな

たまにつまんないものを書くとかね

数年をおいて それぞれ闘病の末に両親が亡くなり 平行して弱っていた舅の看病
その一年後の舅の死

舅が亡くなってからは毎日 姑の家に通って

乏しい自由時間は あんまり無いです


NHKのBSプレミアムで時々宝塚の舞台を放送してくれるのは楽しみで 好きな特集がある時には宝塚の本を買って
サンテレビで日曜日の朝に放送ある「タカラヅカ カフェ」を録画しておいて観ることなども楽しみでした


その番組で花乃まりあさんを見ました
可愛らしい方ー容姿だけでなく話される様子も

どんな方なのだろうと興味を持って ネット検索をかけると 96期問題という言葉に突き当たりました
96期の学生が集団いじめにあっていた
(いじめられていた学生は 同期の学生から平手打ちされたこともあったとか その平手打ちを 生徒さん達同士で再現したかのような画像がネットに流れたとされる画像があります)




それで花組のトップとなる明日海りおさんの相手役に選ばれた時に かなりのバッシングがあったこと
96期 このことだけでアレルギー うけつけない宝塚のー明日海りおさんのファンが多くいたこと

去年の夏の早すぎると思える退団発表の時にすら「やっとやめた」という悪意に満ちたブログ記事も多く見かけました


テレビの番組でだけど 私が花乃まりあさんの出演する舞台を初めて見たのは「カリスタの海に抱かれて」

明日海りおさん演じるカルロに恋するアリシアを演じておられました



「仮面のロマネスク」
「ME AND MYGIRL」
「新源氏物語」
「アーネスト・イン・ラブ」

それから「雪華抄・金色の砂漠」

これで2月5日に退団されました


ショックでした
明日海りおさんと花乃まりあさんの舞台がもう観られないことが

それほどに「金色の砂漠」のタルハーミネ役は素晴らしいのです

東京公演の千秋楽と当日行われた花乃まりあさんの千秋楽の様子を細かく丁寧に書いて下さっている方々のブログも拝見しましたがー
もう とても残念です
(この千秋楽の舞台とサヨナラショーとDVDで発売されることを熱望しております)

私は蘭乃はなさんの退団公演であり 明日海りおさんトップ就任での「エリザベート 愛と死の輪舞」がとても好きな舞台なのですが
この舞台で花乃まりあさんは小さな役を幾つかとエトワールでした

この望海風斗さんのルイージももう絶品ですし
「キッチュ」に入れるアドリブも素晴らしいです

「闇が広がる」「最後のダンス」「愛と死の輪舞」
好きなので車でCDかけています

ただ 私は蘭乃はなさんのエリザベートはちょっと苦手です
ヒロインとして感情移入はできません

もう叶わない夢ですが 「金色の砂漠」を演じた現在の明日海りおさんと花乃まりあさんの演じる「エリザベート」の舞台が観たかったー
そう思うのです

宙組から花組に入ってきてすぐの「ベルサイユのバラ」のロザリー役を除いてはーほぼ初めての舞台であった花乃まりあさん
環境の激変に戸惑うことも苦労することもーましてや次期娘役トップとしてー本当に本当に大変であっただろうと思うのです

宙組時代の「the WILD Meets the WILD」のエマ役などは本当にキュートで 花乃まりあさんがピカ一人気の明日海りおさんの相手役に選ばれたことが良く分かります

移った花組で彼女の良さを自分で出すまでに時間がかかったのも
覚えること 悩むことも多かったのだろうなと

今は新たに購入したDVDを繰り返し観て ネットで動画を捜したりして花乃まりあさんを捜しています

もう宝塚の本に花乃まりあさんが載ることはないと思うと それも淋しいです


明日海りおさんは新たな相手役を迎えて次の舞台に取り組んでおられますがー


明日海りおさんと花乃まりあさん
ずうっと観ていたいコンビでした


 

届いたのは 大中小の箱三つ

2017-03-04 14:10:55 | 子供のこと身辺雑記




長男が北海道で買ってた御土産が届きました
(画像は自宅用のお土産の一部です)

あと北見ハッカ飴なんてのもありました
取敢えず お菓子は仏壇に幾つか置いて

自宅用におばあちゃん(姑の家)用に 大学用に

研究会で行ったので 御土産はあんまり正直期待してなかったのですがー
そこそこ買ってきておりました


「葬恋記」-9-

2017-03-03 14:19:34 | 自作の小説
ーある男ー
二十代後半になっている僕に両親は結婚を急かせた
祖父が生きているうちに孫の顔を見せてやれーと言う

その気持ちは分かりながらー僕は・・・心を決めきれずにいた

まだ決着の着いていない初恋
そう あれは恋だったのだ

僕はタマキという少女に恋をしていた
育った街に戻ってきて思うのはーあのコに逢いたい
何処に住んでいるかも分からない娘なのにー

どんな暮らしをし どんな家で育ったのかも何も知らない

タマキは自分のことは殆ど話さず 僕の話を聞いていた

「釣りをするのは 初めてなの」

「一人でいることが長いから」

ひどく哀しそうな眼をした娘

不思議な美しさ

現在の僕なら近寄れないと思うほどの

子供だったから平気だったんだ

それでも会いたい!

今 現在 あの人は何処で何をして暮らしているのだろう

初めてタマキを見た場所
遊んだ川 野原 山 森
僕はタマキの姿を求めて捜し歩いた

姿を見せてくれないかと
出てきてくれないかと

あてもなく ただ歩いた

ーで 落っこちた
何をどうして踏み外したものか


気が付くと青い顔をしたタマキが覗いていた
「山を歩かれる時には 足元を確かめなくてはー」

そう言って安心したように微笑む

「会いたかったんだ」駄々っ子のように言えば ちょっと呆れたでも少し嬉しそうな笑顔になる

「ほら 逢いました 明るいうちにお帰りなさいな」たしなめるような口調のタマキ

「僕はずうっと君と一緒にいたい 」

「それは無理です」とタマキが言う

「何故? 君は結婚してるのか」

「いいえ」と首を振るタマキ


「僕のことが嫌いか?」

「どうしてもー駄目です 逢わないつもりでおりました」

「何故」

ふうっと諦めたように吐息・・・・・
「わたしは人間ではありませんから」

食い入るように見る僕に 儚い微笑でタマキは続けた
「ご結婚の話があること 知っています
お幸せになってほしいと思っております

わたしは わたしは とても禍々しいものなのです
この手で触れる者は皆即座に死ぬような
草木は触れれば枯れてー

長い事 死をもたらすだけの存在でありました

今 人の姿をしている話せるようになっているこの変化すら いつまでのものか

次に何になるのかすらーわかりません

人間のふりをしたままいようと 貴方の前では そうも思っておりましたが
貴方はわたしを忘れなくてはいけません

ごくごく普通の暮らしをして人生を終えてほしいのです

わたしは死しかもたらさない呪われたー呪いそのもののような存在ですからー」


信じ難い話をタマキはするのだった
「では何故 僕の命を奪わなかった 殺さなかった
触れるだけで殺せるものならー」


「ただ 嫌になったのです 死しかもたらさない自分という存在がー
ただ存在して ひとりなのが」


魔物は恐ろしいほどに美しいーそんな昔話を聞いたことがある
誰が話したのだったか

彼女が何と言おうと僕の心は 彼女が話せば話すほど その存在に占められていく
「もう・・・遅い」言葉が勝手に口をつく

起き上がり僕はタマキを抱きしめた

「な 何をなさいます」

「ずうっとこがれていた君に やっと会えた
こうして君を腕に抱いて 死ねるなら それも本望というもの」

「この人形(ひとがた)は仮のもの 本来の姿が何なのかは わたしにすらわかりませんのにー」

「僕にとって君はタマキ それだけだ」

逃れようと身をくねらせるタマキ「ああ!わたしに人の命を奪うだけでなく 相手の記憶を消し去る力があったならば!」

「君が魔物でもいい 命など消え失せてかまわない」


「いけません!馬鹿を仰らないで 世界中の誰が死んでもー死んでも 世界が滅んでも 貴方には生きていてほしい」

「世界中が滅んで たった一人は寂しすぎるよ」腕の中に存在するタマキを抱きしめて僕は笑う

誰が何と言おうとも僕にとっては 今迄生きてきた中でたった一つの恋
相手が人間でなくたって


もう僕は無茶苦茶だ それは心のどっかでわかっている


「貴方は わたしを愛していると?」
ひどくひどく不思議そうにタマキが言う

「君は僕を何だと思っているんだ」

「貴方から ひどく温かなものが流れてくるのです  わたしは 別なわたしは これを知っていました
この温かなものを 昔 わたしは 別なわたしは無理矢理奪われてー
命の尽きる時に呪った その呪いが 呪いだけがこの世に微かに残って・・・・・」

その呪いが おそらく自分という存在だとタマキは言った




心残りはラーメン

2017-03-03 09:36:31 | 子供のこと身辺雑記
空港に入り荷物などの手続きも済んだタイミングで乗る予定の機が二時間遅れの出発ーというメールが届いた長男

テレビなども置いてはありますがーとにかく退屈して!行ける範囲の端から端まで歩いたーそうです
暇!だったのでー
動物園の熊状態ですね(笑)

御土産は宅配便で送った長男が持ち帰ったのは





一口サイズのカーマンベールチーズケーキ






石狩鮨ってお弁当二つ
私と長男の朝ご飯になりました



蛤のお吸い物を添えて


北海道での四泊五日ー食事は同じ大学からの先輩・同級生・後輩と一緒にとって・・・・・
感想はー
「お寿司は美味しかった」

でもって自分が発表ある日は 昼食に余り辛くないスープカレーを食べて「あんまり美味しくないや」と思ったそう
でも次の日にスープカレーを食べたい後輩に付き合って思いっきり辛いスープカレーを食べると(別のお店だったそうですが)
それは美味しかったのだとか

その為に宿泊したホテルの真ん前にラーメン店があったのにー
食べる機会に恵まれず 北海道でラーメンは食べられなかったそうです

心残りは「ラーメンを食べ損ねたこと」だそうなー

取敢えず 昨夜のうちに無事帰宅
ほっとしました

「葬恋記」-8-

2017-03-02 09:43:27 | 自作の小説
ータマキー

ソレは長い事 夢を見ていた 夢とも知らず
その夢の中には ソレが今迄に命を奪ったモノたちの記憶が紛れ込んでいる
眠ることすら知らなかったソレ

自分の変容に気づかず 眠り続ける間に確実に変化していったソレ

初めて死なせたくないと思った人間が呼んでくれた名前「タマキ」

自分に心ができていることすらわからなかったソレ

旅館の女将の優しく美しいまなざし
自分の命を奪う存在にすらかける不思議な優しさ

若様を一途に思う娘の真心
自分だけ生き残り 幼くして死んだ妹への罪悪感
何故自分が生き残ったか 生き残ったことにすら罪の気持を持っていた娘

分からずに人の命を奪うソレのことすら 理解しようとしー

ソレは自分に心ができた 感情を持ったことすらわからず

咳き込む娘をどうにかしたくてーそう助けたくて
触れてしまい 命を 自分が触れた為に奪ってしまったことを ひどくひどく悔やんだ

痛かった
取返しのつかないことをしてしまった

だからせめて娘が書いていた品を 想う相手に届けてやろう 届けねば!と

届けた相手の娘を想う心

届けたソレへの労わりー
沁みる何かひどくあったかいモノ


心を感情を持つことは ひどくソレを疲れさせた

娘が心に抱いていた妹の珠希ータマキの姿がソレに定着する

娘の命の消えた場所でソレは眠り続けー

ひどく人間に近い存在へと変化し続ける

そもそもソレは如何なる者の気まぐれで此の世にできてしまったものなのか

起こされ目覚めたソレは 名を問われ「タマキ」と答えた

自分を起こした人間に興味を持ち 遠くから眺め観察もした

人々の暮らしの中に入ろうとは思わなかった
自分が異質な存在であることは理解できていたから

人間に関わるつもりはなかったのだ
生きているモノに触れれば 命を奪うことしかできないことは自覚できていた

自分をタマキと呼んでくれた娘を死なせてしまったーあんな思いはもうしたくない
ならば!触れても死なせずにいる加減を覚えなくてはいけない

魂 心
そんな厄介なモノをソレは持つようになり・・・・・

ソレは孤独であったから

あの娘のような温かさに出会いたかったのかもしれない
誰かを求めるようになっていた

自分というモノを理解してくれる相手

その方向が自分を起こしてくれた人間に向き

いじめられていた時に助けてーそうして時々時間を過ごすようになり


その相手が遠くに行くと知り 寂寥と安ど感があった

いつか自分はまたこの人間の命すら奪う 殺すかもしれない
それを怖れる気持ちがあったから

ソレが相手を大切に想う気持ちはー「恋」になっていたのだが
ソレは恋というものを知らない

でも自分は人間ではないモノだ
人間にはなれない 真似ることはできてもー
それは分かっていた


ソレがとったタマキ
成長していくタマキの姿は・・・あの娘にも似て美しく・・・愛らしくもある

少年から青年へ成長する相手に合わせてとったタマキとしての姿

その若者に人間ではないことを知られたくないと恐れるソレ


寂しくても辛くても 若者が自分を忘れることが その若者には幸せなことなのだ


でなければ いつか自分は若者の命を消してしまうかもしれない
それはしたくない
それは嫌だ


ソレは意識すれば相手の命を奪わずに触れることもできるようになっていたけれど


もう人とは関わるまい

ただ存在してしまったモノでいい

さみしい さみしい さみしいけれど

自分はこの世には存在してはいけないモノなのだ
だからー


山奥にこもり ひっそりと居る

そのようにしてソレは長い長い長い孤独の時を過ごす


今迄命を奪った存在を弔うように その姿を写す木彫りを始めた
人であるなら それは償いだろうか せめてもの

時間ばかりはある

ソレはただひとり 

それでいいと思っていた

自分を起こした若者のことを思い
出会ってからのこれまでを思い 若者の無事を祈る


ソレが命を奪った娘が若様を大切に想っていたように
若様の娘にむけた明かせず終わった恋のように




少しは 雪道に慣れたかしらん

2017-03-01 10:26:32 | 子供のこと身辺雑記


明日は帰宅の長男 日曜日から札幌に居ります
北海道に付いて一番にしたことは 雪道を歩きやすい靴を買うことだったとか

それでも これほどの雪道を歩くのは初めてのことで 最初は転んだそうです




心配しないようにと もしも何かあった時の問い合わせ先にと 乗る機から宿泊場所の住所と電話番号まで書いたのを 貼り出して行った長男

「明日 帰るけど (家に)変わったことはない?」と先程も こちらを案じるメールを送ってきました