私の愛、私のそばに ディレクターズ・カット愛蔵版 [DVD] | |
クリエーター情報なし | |
ポニーキャニオン |
キム・ミョンミンssiとハ・ジウォンさん共演の2009年の作品。
役作りで、20キログラムもの減量をしたというミョンミンssi。
確かにベッドに横たわるあの姿は、鬼気迫るモノがあります。
唯一の家族である母親の葬儀の時、葬儀社社員であるジスと出会ったジョンウ。二人は、昔、同じ街で育ったようで、ジョンウはすぐに、ジスの事を思い出したみたいですね。
ジョンウは難病のルー・ゲーリック病にかかっていて、余命数年と宣告されています。
でも、ジスと出会い、その日のうちに彼女に交際を申し込むのです。
これが、かなりあっけらかんとして明るくて暗さのかけらが微塵も無い。ジスも同じで、付き合ってあげても良いけど、自分が離れたいと思ったら、離れる・・・と、自分の気持ち次第だと最初っから宣言します。
二人だけで結婚式を挙げ、新婚旅行も無く、新居は病室。
それでも、普通のカップルと同じで、幸せ一杯の二人でした。
でも、ジョンウの病状はどんどん進行していきます。治療費もかさみ、一度退院することになりました。
その時、怪しげな民間治療なんぞも受けさせるジス。もしかしたら効果があるんじゃないかと、藁にでもすがりたい気持ちだったのは判ります。
でも、それも裏目に出て、結局再度入院するはめに。
病気は、精神も乱していきます。
ジスは、最初、自分が嫌になったら離れる…と言っていたけど、自分が傍に居たいから・・・と、ジョンウが拒否するのにもめげずに看病するのです。
この過程が切なくて胸が苦しくなります。
ジョンウの気持ちも想像できるし、ジスの気持ちもわかります。
ジョンウが入院している大部屋には、それぞれ意識の無い患者とか、身体が全く動かない患者とか、とにかく重病の人ばかりが居ます。そして、彼らを看病する家族も・・・。
病室全体が家族の様な感覚になっています。
それぞれの事情も感情もあり、悩みもそれぞれなんですが、お互いに理解し合ってて、余分な干渉はしません。何も言わないけれども、長い看病生活の中で自然に暗黙の了解・・・という状況になっているのです。
ジスはジョンウの子供が欲しいと思っています。
ある時、妊娠したとジスが言いました。
でも、ジョンウは入籍もしない方が良いと言うし、子供も欲しくないと言いました。それでも、夜中にこっそりと、子供服のネット販売を見ているんです。
悲しいですね。
入院してる患者、そして付き添いの家族は、もしかしたら奇跡が起こって、病状が回復するとか、意識が戻るとかするんじゃないかという希望を持っています。
ジョンウも、ある日突然奇跡が起きて、身体も自由に動くようになるんじゃないかという思いが捨てられません。
でも、その期待も次第に持てなくなってしまうんです。
とにかく、ミョンミンssiのとてもリアルな演技と、ジウォンさんの一途な姿が素晴らしくて、一気に観終わってしまいました。