まったり まぎぃ

愉快な仲間たちの事、日常生活で思う事、好きな事あれこれ。

『根の深い木~世宗大王の誓い~』20話まで

2012-10-24 17:29:02 | 韓国ドラマのエトセトラ
根の深い木‐世宗大王の誓い‐ (ノーカット完全版) 第二章 【DVD】
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前回の記事は、すぐ前、こちら

 

世宗の嘆きは相当なモノで・・・。立ち直れそうもないくらい自分を責め、自暴自棄になりつつありました。

それを止めたのは、チェユンです。

チェユンが言った“広平大君は父を信じ切っていたから、死ぬ事も恐れなかった”と聞き、一層息子への想いが溢れました。

タムや民への絶望と憤りが文字創製のきっかけとなったと言った世宗。それはタムや民を人として見たからだ・・・とチェユンは言いました。タムや民を慈しんだ証拠だ・・・と。それが愛だ・・・と。

そして、自分がタムと逃げなかったのは、文字が優れていたからでも簡単だからでもない。いくら簡単でも、それを使い、何か出来るのは士大夫や両班であって、民ではない。タムが命をかけてやりたい事があると言ったからだ。タムの意欲、タムがやりたい事を守るのがタムへの愛だと思ったからだ・・・と。

そんな意欲を、無駄だと言うのか、カリオンに言われたくらいで揺らぐのか・・・と。

世宗は、タムは意欲を持っていたが、民は違う・・・と言いました。なのに、自分は民に責任を負わせようとした・・・。

でもね、チェユンは言ったのです。これまで、民は何年もの間年貢と言う責任を負って来ました。今更少しばかり増えたくらいで気にしない。責任が増える事より、やりたいことをやりたいんです・・・と。

だから、勇気を出せと言いたかったのでしょう。

 

チェユンだって広平大君の死は辛いんです。大君とのいろんな思い出がありますからね。チェユンが世宗を理解しようとしたのも、大君のお陰ですからね。

一人で大君の靴を見ながら泣くチェユンなんです。

チェユンの泣き方って、見てるこちらも辛くなるような身を揉んで・・・という表現がぴったりの泣き方です。

それを世宗は見ていたのです。チェユンの言葉は、大君の死を無駄にしない為の諫言だったんです。

 

世宗は、勇気を出しました。

ギジュンたち密本に対抗する策を考えました。

 

息子を殺された怒りのあまり、父太宗のやり方を復活させたかと思う様なやり方に方針転換したと見せかけました。

密本の捜索担当を、チェユンからチョ・マルセンに一任しました。マルセンは、太宗の側近で、そのやり方を踏襲するのは目に見えてます。

いきなり、世宗の側近、それも文字創製に関わっていたり、大君への密命を知っていたと思われる人物を片っ端から事情聴取。宮中に密本が潜んでいると踏んでの事です。

それには、ソイたち、大君付きの女官も含まれていました。

彼女たちは、大君殺害の事件に直接関わってはいないものの、大君の居場所を漏らした疑いがある…と言う事で、厳しい拷問も受け、結局地方の役所の官奴に降格し、宮廷から追放したのです。

それには、ソイも含まれていました。

チェユンの抗議にも役に立ちませんでした。

 

でもね、実はこれらの事全てが世宗の策だったのです。マルセンも、これまでイマイチ立ち位置が不明でしたが、本当は世宗の側なんですね。

周囲の者を信用しなくなり、太宗時代到来とも言えるような力で民を治める方針に転向したように見せかけ、一方では、大君に課していた密命を女官たちに託したのです。文字を疫病のように民の間に広めようとしたんですね。

チェユンもまた、捕まったと見せかけ、その後保釈し、ソイ達の後を追わせました。

 

ソイ達の元に行く前に、マルセンと会ったチェユンは、マルセンの屋敷でバンジと再会しました。

バンジ、生きてて、マルセンの救いを求めたのです。でも深手で、助かりませんでしたね。

最期に、唯一の愛弟子チェユンと会えたので満足そうでした。

 

ギジュンたち密本は、世宗がギジュンの思う通りになって行くのを見て、安心したんですよ、一時は。

でも、密本内部でも意見は別れてるのは変わらないし、世宗の本当の意図が見えないままでした。

でもね、大君の遺志を継がせようとしてるのは予想してて、誰かが宮殿を出て命令を遂行すると踏んでましてね。側近の動きを監視していたのです。

ところが何の動きもありません。

そんな時、ふとピョンが、ソイたちの事を口にしたのです。おそらく無実の罪で官奴などにされ、世宗を恨んでいるだろうから、味方に引き込むチャンスかも・・・と。

ギジュンがそれを認め、ピョンはソイ達の後を追いました。

ところが、行き先となっていた地方の役所には、彼女たちの姿はありませんでした。

その知らせを聞いたギジュンは、彼女たちの役目が分かったのです。

 

ソイたちは、地方の村で子供たちに歌を教えていました。

歌に文字の意味を込め、口ずさむことによって広めようとしていたのですね。

文書で公布するより、ずーっと定着する可能性が高いですね。

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『根の深い木~世宗大王の誓い~』19話まで

2012-10-24 11:31:58 | 韓国ドラマのエトセトラ
韓国時代劇パーフェクト大事典 12-13 (2012) (Bamboo Mook)
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前回の記事は、こちらから。

 

カリオン=チョン・ギジュンと世宗が相対し、ムヒュルとケバイが刀を突き付けあい、ソイが立ちつくすという図。

世宗とギジュンは、お互いの主張を論じ始めました。

これがねぇ、深いのよ

久しぶりにマジに意味を理解しようとしたまぎぃです 

余談ですが・・・。ドラマ等を見てて、真剣に台詞の意味を理解しようとし、その主張に、なるほど~・・・と思う事はそうそうありません。たいていは、さら~っと聞き流しストーリーさえつかめれば、ヨシとして来てるんでね。でも、この作品に関しては、そのさら~っが出来ず、ついついのめり込んで意味を掴もうとしてしまいます。歴史或いは倫理、政治経済の授業を聞いてるような気分にもなります。不思議です。

世宗の主張は・・・。

“文字を通して民が自由に意見をやりとりする道を作る。それは朱子学の教えにも準ずる。民と権力を分けあい、新たな均衡と秩序、調和を作りたい。文字がその新たな世の始まりとなる。”

ギジュンの主張は・・・。

“士大夫は高麗の貴族とは違い、世襲ではない。科挙を受け能力が認められての士大夫だ。既得権ではない。民の欲望は満たせるものでは無い。その欲望を統治するために、これまで仏教、キリスト教、儒学が用いられて来た。文字は統治を壊す。文字を知った民は、知恵を付け、知恵を使いたくなり、政治に向かう。そして、指導者を自ら選出する欲望を抱く。政治は責任あるのみだ。民が選んだ指導者が失政したら、誰が責任を取るのだ。”

う~ん・・・難解

でも、ここでギジュンの言葉に一つ、おおっと思ったのがあるんです。

「民と権力を分けあいたいと言ったが、それは、本当は王は責任を分け合いたいんだろう。」

世宗も、思わず言葉が詰まりましたね。心の奥底に隠れていた気持ちを指摘されたって感じかもしれません。

 

疫病が流行ったら手を尽くして一人一人に薬を飲ませる仕組みを作るのが政治であり、為政者の仕事だ。しかし、世宗が文字を公布するということは、文字を覚えさせるから、今後は自分で解決せよ・・・ということだ。

‘文字も知らず理由も分からず理不尽に死ぬ人を無くす’のではなく、文字が普及したら、‘はっきりと理由を知って理不尽だとも言えず民は死ぬ’ことになる・・・と、ギジュンは言いました。

なるほど

「王は民が煩わしいんだろう。」

とも、ギジュンは言いました。

この言葉に、世宗は自分でも意識して無かった気持ちを言い当てられたように感じました。

 

その頃、チェユンもピョンもその場に急いでました。

チェユンは、パン村に秘密の通路が作られているのを発見し、行首トダムをはじめとしたたくさんの人が密本だったと言う事を知りました。

で、村人からカリオンの行き先を聞き、急いでいたのです。

先に着いたのは、ピョン。

で、世宗危うし・・・ってとこに、チェユンが到着

結局、この場は、ソイが両者の刀を下ろさせ、無事、痛み分けって感じに終わりました。

 

直接対話したことで、世宗もギジュンもお互いの主張を深く知ることになり、自分の主張等を振りかえるようになりました。

ギジュンは、文字によって民が朱子学の秩序を簡単に学ぶことが出来るかも・・・と、ふと思ったようですね。歩み寄るかと思ったけど、これが、広平大君がしようとしていた事の内容を知ると、それまでの自分の主張を一気に実行に移し始めました。

 

死んだことになっていた広平大君は、地方のお寺で文字の翻訳本の印刷準備をしていました。

そこを、密本が急襲。

大君は拉致されてしまいました。

大君が印刷しようとしていたのは、翻訳本。その内容が問題だったんですよ。

てっきり儒教の教えだろうと思っていたのに、仏教の本だったんですよ。これでギジュンは激怒

文字で儒教を分かり易く民に読ませるのならば・・・と気持ちが動いたギジュンなんですよ。でも、儒教を…と言うのは、単に文字を広めるための方便にすぎなかった・・・と分かったのです。

 

世宗も、ギジュンの言葉で自分が民を本当は煩わしく思っていて、文字を教える事で責任を分けあおうとしていたんだ・・・と気付きましたよ。

単に文字を広めたいだけだったんだ・・・と。文字の事が全てに置いて優先だったんだ・・・と。

それで、文字の公布にためらいが生じていました。

 

そんな時、宮殿に広平大君の遺体が送りつけられて来たんです

ギジュンは、文字を知る人物を一人残らず殺して、文字の公布を妨げる・・・と世宗に宣言してましたからね。

もうねぇ、ここは号泣ですよ

父としての世宗の嘆きが本当に痛々しく、伝わって来ました。

立ち直れないでいる世宗に、チェユンが言いました。

「大君は、父を尊敬していて信じていたので、喜んで死ねると仰せでした。」

そうでしたね、大君。

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