千日の約束 / 韓国ドラマOST (SBS)(韓国盤) | |
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前回の記事は、こちらから。
ジヒョンの婚約は10年も昔から親同士で決めていたものでした。
父親同士が友達で、ジヒョン父の病院の理事長がヒャンギ父なんですよ。母親同士も友達ですが、まぁ、ヒャンギの両親にジヒョンの両親は対等に見えて、実は気を使ってるわけですよ。
それに、なんと、ヒャンギとジヒョンが関係を持ったってことまでご存知なんて・・・
ジヒョン母は、隠し通すことをジヒョンに命令しました。
何も無かったことのようにして、これまでと同じ様に結婚の準備が進められてます。
ヒャンギは、ジヒョンを本当に想ってるんですよ、一途に。
まったくジヒョンの気持ちを疑ってません。
ただ、ヒャンギの母は、娘があまりにも卑屈になってジヒョンのご機嫌をとってるように見えて、ムカついてます。
ヒャンギ母=イ・ミスクさん、かなり言いたい放題でしてね。
両家の食事会の時、浮かない顔をしてるジヒョンに、はっきりと言うんですよ。
「何か辛いことでもあった?ずっと暗い顔をしてろくに話もしないじゃないの。」
でもね、ジヒョンの表情はそう言われても仕方が無いですね。あまりにも愛想が無さ過ぎる。礼儀に反するくらいにね。
この何年もこういう表情だったのかしら。だったら変には思わないかもしれないけど、こんな気の乗らない雰囲気じゃ結婚したくないと思われても仕方が無いです。
ソヨンを心配して、ジェミンが訪ねて来ました。
あまりにもソヨンが普通の表情なんで、却って心配になったみたいですね。ソヨンは、自分の感情を、辛い感情ほど隠してしまう癖があると、ジェミンは充分分かってるからです。
ジヒョンは、時々ソヨンに電話するのですが、ソヨンは出ません。
ジヒョンは、ソヨンとの思い出を何度も何度も思い出しています。ソヨンもそうです。
二人の楽しかった思い出が、シーンのあちらこちらに挟まれます。それで、二人が今までどう付き合って来たかが分かります。
でもね、ソヨンは徐々に自分の変化に気がつき始めました。
曜日を間違える、原稿を送信し忘れる…等々。
それで、病院に行きました。簡単な問診の後、検査をしました。
その結果、アルツハイマー型認知症だと診断されたんです。
この時代です。自分でネット検索もして、少々の知識は持っていました。でも、30歳にしかならないのに、アルツハイマーなんてね。やっぱり信じられないですよ。信じたくないですよ。
「しっかりしなきゃ、しっかりしなきゃ。落ち着いて。大丈夫よ。私は大丈夫。」
そう、自分に言い聞かせるソヨンです。
ジェミンは、何度もソヨンを訪ねて来ます。
ジヒョンから、ソヨンに小説を書かせてほしいと言われていたジェミン。今の代筆業も、仕事もやめて、専念させてやってほしい…と言われたのです。その間の生活費を出すから・・・と。
断ったよね?ジェミン。
で、自分がお金を出そうと思ったみたいです。投資だから・・・とソヨンに言いました。
でもね、予想通り、ソヨンはきっぱりと断りました。書けない…と言ったのです。
病気のためでしょうが、ジェミンには、代筆とかをやってるうちに頭が固くなった、自信が無い・・・と言いました。
でも、ジェミンの気持ちが有難くて、初めてジェミンの前で涙を見せましたね。
「感動させないで。」
本当に嬉しかったんだと思います。今の最悪の状況にある自分にも、こうやって傍に居てくれ、力になろうとしてくれる人がいる・・・ということですから。
ソヨンは代筆の仕事を断ってました。そして、どんどん忘れて行く物の名前等を、メモ書きすることにしました。
自分がこれからやらなきゃいけない事を箇条書きにして、やり終えたら一つ一つ消して行くんです。
それに、目についた物の名前を、確認するように口に出して言ってみます。
それでも、忘れてしまう事もあって、弟のムングウォンにからかわれてしまうんです。でも、それまでだったら冗談だと笑える事が、今のソヨンには胸に突き刺さってしまうんですね。
それで、いきなり怒りだしたりするもんだから、ムングウォンも、少々戸惑ってます。
ジヒョンは、全然立ち直れてません。
それである日、またソヨンに電話するんですが、番号を変えていたんですね、ソヨンは。
もう自分からは連絡出来ない・・・と茫然とした表情です。
電話に出なくても、呼び出し音が鳴りさえすれば、その向こうにソヨンが居ると思えますからね。それすらできなくなった・・・ってことです。