根の深い木‐世宗大王の誓い‐ (ノーカット完全版) 第二章 【DVD】 | |
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前回の記事は、すぐ前、こちらから。
覚えたてのハングルで父の名前を書いたチェユン。それを読む世宗。
このシーン、じ~ん・・・としましたよ。
カリオン=ギジュンの手元に、ソイがチェユンに書いたハングルの文字が届けられました。ハン・カノムがそれを調べ始めました。
一方、チェユンは密本探索に関する提案を世宗にしました。
自分の正体がトルボクだと言う事を知られてることを考えると、おそらく接近してくるであろうと。大君の姿を見せないようにし、自分が大君を殺したように見せかける。そして、その上で密本に潜入する・・・と。
世宗は、それを承諾しました。
チェユンは、チョン・ギジュンを捕まえ文字を無事に公布できたら、その時、ひとつお願いをします・・・と言いました。それが何かは言いませんでした。・
でも、世宗は、それが何であれ願いを叶えると約束しました。
すっごく嬉しそうにお辞儀をしたチェユンです。ソイのことかな?
チェユンの想像通り、大君は帰ってないのに、チェユンが以前と同じ様に勤めに戻ってる事を知った密本はチェユンに近づきはじめました。
大君も帰らず、文字の創製を認めた世宗に、臣下たちが猛反発しました。大臣も出勤せず、集賢殿の学士たちも出て来ません。
またもストですな。
世宗は、武力ではなく、言葉の力によって、すなわち、討論によって文字創製の意味を説き始めました。
学士たちが、儒学の教えが込められてない文字を使う事は、儒学の教えに反する…と言いました。それに対して、世宗は、
「民の声を王は聞かなければいけない・・・と言われているが、漢字を知るモノが官僚になった頃より、伝わらなくなった。なぜなら、声を伝えるためには、漢字を知る官僚を経なければならなくなり、官僚は民の声をねじ曲げてしまった。だから、民の声を聞くには、民の文字が必要だと判断したのだ。これが儒学の教えに反しているか?」
ぐうの音も出ない学士たちです。
そして、官僚から、より簡単だからと漢字を捨てる識者が増えたらどうするのかという問いが投げかけられました。
それに対しては、
「識者は学ぶのが職務だ。より簡単だからと漢字を捨てるのは識者の過ち。民の文字を作った余や民に責任は無い。」
…等々。
素晴らしい、世宗
堂々と正論を吐き、誰もそれに反論する事が出来ないほどの論客でしたよ。
ギジュンは、文字を公布しても、それが定着するとは思っていません。外国の文字が続いてないのがその理由です。
だから、文字を公布する事を認める代わりに、世宗に集賢殿の撤廃をさせようと考えました。集賢殿は、世宗が作ったものですからね。その存在が、諸悪の根源と思ってるわけです。
そして、もうひとつは、王制をやめて、宰相総裁制を確立することです。
世宗にその取引を申し出たイ・シンジョクとファン・ヒ。
激怒したと見せかけた世宗ですが、実は、裏でファン・ヒにそう誘導しろと命じてあったんですよ。
シンジョクは、しめしめ・・・という気持ちでした。
世宗は、文字の公布と共に、それを扱う部署の設置、それぞれの政府機関での文字使用を一気に推し進めようと考えていました。その為には、集賢殿を撤廃することなど、小さい事だったんでしょう。
あまりにも易々と事が運びそうなのを、学士のチョ・マルリは不審に思いました。
そこまで世宗が譲歩するのには必ず理由がある。公布されたら使われずに消えるどころか大変な事になる恐れがある。世宗は徒労に終わるようなことはしない・・・と。
おそらく、万人が世宗の作った文字を使う日が来るだろう・・・。だから公布させてはいけない・・・。
それを聞いて、シム・ジョンスは自分たちの考えが甘いのでは?・・・と不安になりました。
その頃、ギジュンの元には、ハン・カノムから驚くべき報告が入っていたのです。
「たった28文字でとてつもなく多くの言葉が書けます。勿論、読む事も。」
そして、の文字を知らない者も、子供まで2日の間に文字を覚え、自分の名前を書く事が出来ていたのですよ。
ギジュンは衝撃を受けました。
この文字が公布されたら、万民が文字を読み書き出来るようになり、文字を知っていることが両班の地位を支えているこの国が混乱に陥り、両班は滅びる・・・そう思ったのです。
急遽、方針転換。文字の公布を阻止するよう、交渉に応じてはいけないとシンジョクに伝えようとしました。
さぁ、交渉の場に行こうとしてますけど、間に合う