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ジニョク父はジニョクに聞きました。スヒョンは何て言ってた?と。
とても喜んでいて、我が家の雰囲気が羨ましいと言ってたとジニョク。
それを聞いて、父の表情が緩みました。
「代表は勇気を出して来てくれた。正直、俺は心配してた。でも、家に来てくれて安心したよ。テギョンの法事に行かずに我が家に来てくれた。お前に応援してくれと言われた時は迷ったが、もう迷ってない。応援すると決めた。」
ありがとうとジニョク。やっぱり気になっていたんです、両親の気持ちが。
でもね、ジニョク母の気持ちはそう簡単に割り切れるものではありませんでした。
2人の話を立ち聞きしていたジニョク母。
その後、ジニョクから話があると言われましたが、疲れたからと聞きませんでした。
息子を信じてはいるけど、もやもやとしているのでしょう、きっと。
理事会の日になりました。
チェ理事は、やっとスヒョンを追い出すことが出来ると、勇んでいました。
スヒョンの再任投票についてお知らせが・・・と言いかけた時、スヒョンが突然会議室に入って来ました。
イ課長とミジンと一緒です。
イ課長の姿を見た瞬間、チェ理事は凍り付いてしまいました。
理事たちを前に、イ課長はキューバホテルの一件は自分がキム代理に声をかけたと正直に話しました。
何故そんなことをと問われ、チェ理事の指示だったと答えました。
「私は、チェ理事に謝罪を求めます。反省して謝罪するなら、これ以上追及しません。」
スヒョンが言いました。
しかし、チェ理事は謝罪しません。それどころか、自分に指示した者がいると言い出し責任逃れをしようとしました。
心からの謝罪がそんなに難しいのですか?とスヒョンに言われましたが、
私は使用人に過ぎないと言うばかり。
誰の?と聞かれて、口をつぐんでしまいました。
ウソクの顔を伺い見ても、ウソクが庇ってくれる様子は微塵も見えません。
捨てられたと痛感しました。
スヒョンもウソクも理事会に処分は任せると席を立ちました。
そして、結局理事会はチェ理事の解任を決議したようです。
最後まで往生際の悪いチェ理事で、偶然会ったジニョクに嫌味を言って去って行きましたよ。
スヒョンはミジンとミョンシクを家に招待しました。
自分の手料理を振舞いたいと。
ジニョクも手伝いました。
そして、4人で和気あいあいと食事したのです。
初めての事でした。やりたかったけど、出来なかった事でした。
まだ返事をもらってないとジニョクが言いました。プロポーズの返事です。
返事を避けているのに、ジニョクは気づいていました。
スヒョンは正直に胸の内を話しました。
あの家で私も一緒に幸せに暮らしたいと、あなたの家に行ってから思うの・・・と。
でも、自分にその資格があるのかとスヒョンは思ったのです。結婚に失敗した過去が引っ掛かっていました。
「私が夢見ていいものか・・・。欲張りな気がして。」
ジニョクはスヒョンの前に座り直しました。
キューバである女性と出会った・・・と話しはじめました。
名前も素性も知らず心惹かれた。チャ・スヒョンはその女性で、僕の心に初めて入り込んだ女性だ。君の過去は僕にとって重要じゃない。君自身を愛しているから。
「だから、ずっと一緒にいたい。ずっとそう願ってる。」
出来るかしら・・・とスヒョン。
一緒にいるよね?とジニョク。
「一緒にいさせて。」
とスヒョン。
迷いが消えました。なのに・・・。
その頃、ジニョク母はやり切れない思いでいました。
近所の人が訪ねて来て、息子をジニョクのいるホテルに入れてほしいと頼んだのです。
ジニョクも、スヒョンと恋人同士だから、あんな良いホテルに入れたんだろうと、まるで不正な方法で就職したように言ったようで。
勿論、ジニョク母はそれを否定し、拒絶しました。
でも、これからもこんなことが起こるかもしれないと思ったのです。ジニョクが如何に頑張っていたかを知らない人は、ジニョクの人格まで貶めるような勝手な噂を口にしていると分かったのですから。
すぐに、スヒョンに連絡しようと思いました。
でも、そう簡単にホテルの代表に電話をつないではくれません。当然とはいえ、ジニョク母は悶々としました。
で、デチャンからミジンに連絡を託したのです。
手作りのオレンジのシロップ漬けをミジンからスヒョンに渡してほしいとデチャンに頼みました。
中にメモを入れて。ジニョクにもジンミョンにも言わないでと言いました。
受け取ったスヒョン。喜びました。
メモを読んで、すぐに連絡しました。
ジニョク母は、お茶を一口飲んで、正直な気持ちをスヒョンに打ち明けました。取り繕うこともしませんでした。出来なかったのでしょう。
そこまで切羽詰まっていたのです。
ごめんなさい・・・とジニョク母。
「ジニョクとどうか別れてください。」
丁寧に静かに頼みました。
こんなことを言い出した理由を話しました。近所の人が就職を頼みに来たこと、近所で根も葉もない噂があること。
「辛い気持ちは分かります。私はうちの家族がこれまで通り穏やかで幸せに暮らすのが望みです。代表のような偉い方がジニョクと・・・。結婚する気はありませんよね?恋愛と結婚は別ですよね?二人は違いすぎます。だただた心配で胸が張り裂けそうなんです。このままじゃ息子だけが傷ついて陰口を言われることに・・・。」
何度も何度もジニョク母は謝りました。泣きながら謝りました。
スヒョンも涙がこぼれてきました。
何も言えませんでした。