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ジニョクの周囲の人たちの優しさが際立っています。
両親はもとより、チャラく見えるジンミョンですら、ジニョクの様子がいつもとは違うと感じていました。
ジニョク母は、黙っていられなくなったのか、はたまた夫に聞かれたせいなのか、自分がスヒョンを訪ねた事を打ち明けました。
ジニョクを守るためだった・・・と母。
息子の性格を知っているからこそ、こうするしかなかったと言いました。
今は辛くても、いずれ忘れる筈・・・と母。
「ジニョクは、そんな子か?」
父が言いました。
「この件はお前が間違ってる。」
父がきっぱりと言いました。
ジニョク母も分かっているのです、スヒョンを傷つけてしまったことを。後悔がないわけじゃありません。
それでも今はこれが最善だと思ったのです。
この話を、ジニョクが聞いてしまいました。スヒョンの言葉の本当の意味を知りました。
母を恨む気持ちにはならなかったようです。
母親とすると、もっともな感情だからと理解できたからです。
まっすぐにスヒョンの元に向かいました。
ホテルにいたスヒョンを見つけたジニョク。
力いっぱい抱きしめました。
自分の母に会ったことを知ったと言いました。
でもね、スヒョンは言ったのです、それだけが理由じゃない・・・と。
必死に想いを訴えたジニョク。
別れるなんてことは出来ないと、必死に言いました。
スヒョンは涙を浮かべて言いました。
ジニョクの素朴で美しい家族を壊すことは出来ないと。ジニョクの家族とは全く違う自分の家族。自分はジニョクの家にふさわしいとは思えないと。
「別れる理由になんてならない。」
と、ジニョクは言いました。皆違うんだからと。
「あなたの大切な家族が私のせいで疲弊するのを見る自信が無い。あなたに会えない事より、その方が苦しい。ごめんなさい。私には無理みたい。」
ジニョクの泣き顔が痛々しいです。
スヒョンも必死に涙をこらえていました。
引き留めるジニョクの手を振り切ってスヒョンは行きました。
一人泣き崩れるジニョク。
子供の様に泣きます。
スヒョンは漢江のほとりに立っていました。必死に耐えていました。
ジニョクはいつものように振舞いました。
少しだけ元気が無いように見えますが、必死に冷静に努めて平静になろうとしていました。
家庭ではいつもの日常に見えます。
両親もジニョクも少しだけ静かな朝になりました。
きっと、これがリアルな状況なんだろうなと思いました。
スヒョンは母に会いました。
自分が新聞放送学科に進んだのは、元アナウンサーだった母に憧れたせいだと言いました。
またカッコよくなってと言いました。
「あなたは私が恨めしくないの?何故見捨てないの?」
と、母が聞きました。
「だって、母と娘でしょ。」
当たり前じゃない・・・と言うように、スヒョンは言いました。
母は自分が以前スヒョンに浴びせた言葉を思い出していました。
“関係が重要?私は価値が重要よ。使える娘になって”
何てひどい言葉を投げつけてしまったのだろうと、感じたでしょうね。
相変わらずぼんやりとしてることが多いジニョクに、同僚たちも気づいていました。
キム部長は、思い当たることがありました。
先日、キューバに長期出張に行くという話をスヒョンから聞いたからです。
「何かあった?」
と、ジニョクにキム部長が聞きました。
キューバ長期出張の件を話しました。
ジニョクは、スヒョンの覚悟を知りました。決心は固いと知りました。
ウソクがホテルの株のすべてをスヒョンに譲ると申し出て来ました。
話を持ってきたチョン理事は、ウソクの想いを伝えようとしました。
分かってます・・・とスヒョン。
今がテギョンをホテル回収から手を引かせるチャンスだとチョン理事は言いました。だから受け取った方が良いと。
でも、スヒョンは断りました。
自分がこのホテルで働くことに意味があるのであって、ホテルを所有するかどうかは意味が無いということです。・・・ん?所有して思う存分手腕を発揮すれば良いと思う私は俗物?
「お父さんは大きな決断をしたんだ。お前が揺らいでどうする?」
と、ミョンシクがスヒョンに言いました。ミジンからジニョクと別れた事を聞いたのです。
ミョンシクは、スヒョン父がジニョクに会ったことを話しました。
スヒョンを支えてくれと頼んだんだと。別れたら、お父さんの気持ちはどうなる?・・・と。
スヒョンは、ジニョクが言ってた“約束”の相手が父だと初めて知りました。
父の事が原因ではなく、自分の存在が誰かに負担になるのが嫌だとスヒョンは打ち明けました。
ミョンシクも、これにはどう答えればよいか分かりませんでした。解決法が見つかりませんでした。
どうしようもない現実ですから。
ジニョクは、イ先生を訪ねました。
全てを打ち明けました。こういう相手がいて、良かったよね、ジニョク。
話しながら、ジニョクは思っていました。
自分もそろそろ別れの決断をしなくてはいけないかも・・・と。諦めが顔を出してきていました。
スヒョンは自分のせいで周囲が苦しむのを見なくてはいけないわけで、その罪悪感に囚われているのがジニョクには分かりました。
スヒョンを罪悪感に苦しめているのなら、自由にしてあげるしかないのかも・・・と。
ジニョクは退職願を書こうとしました。
自分が身を引こうと思ったのです。
これまでのスヒョンとの思い出が脳裏によみがえりました。数々の苦しみを超えて、今があるのに改めて気づきました。
そして決心したようです。
代表室に行きました。
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