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物心ついた時から一人だったヨングン。
そして家族から離れて緊張を強いられながら生きて来た父。
父は息子に対しては誠実であろうとしているようです。一人の父親として。
何より、息子を守りたいと思っています。死んだ妻の分も息子に尽くしたいと考えているのでしょう。
家の中が少しだけ人間味を帯びてきたようです。洗った食器とか、食料品の入った買い物袋とか、冷蔵庫の中の総菜とか・・・。
「お前には全て忘れて生きてほしかった。」
と、ヨングン父は言いました。全て忘れて安穏に暮らしてほしかったのでしょう。それでいいと考えたのですね、親とすると。
今からでも、自分が解決してやると心に誓いました。
ト・チグァンは、ヨングン父を納骨堂まで乗せたタクシーの運転手が刑務所仲間だったことを突き止めました。
偶然乗せた体をとっていましたが、実は計画的な事だったようです。
オ・サンドから預かった箱を渡しただけだとト・チグァンに言いました。中に入っていたのは小さい物だったと。賄賂帳簿のUSB?
ヨングンが起きると、朝ごはんが用意されていました。
一瞬、ヨングンが拒否するのかと思いましたよ、あたしゃ。でもね、ヨングンは食べました。
父は嬉しそうでした。
初めての親子での朝ごはん。極々普通の親子の風景です。
まだまだよそよそしい二人ですが、父の気遣いや自分を大切に思ってくれていることはヨングン、ちゃんと分かっていました。
電話には出て・・・とヨングン。心配するからとは言いませんでした。
ヨングンは、ハン・テジュを訪ねて質問しました。
15年前は、ヨングン父が犯人だと考えていた筈のテジュ。それが変わった理由は?・・・と。
「確信した理由は二つある。」
と、ハン・テジュは言いました。ヨングンの証言と、父のジャンパーです。父が出勤の時に来ていたジャンパーが洗濯機の中にあったのです。母親の血痕がついていました。
本人は何処で脱いだか記憶に無いと言ったようです。
誰かが証拠を偽造した可能性がある・・・と、ハン・テジュは言いました。
あれ?確か、ト・チグァンがジャンパーらしきものを、洗濯機に入れてたよねそんなシーンがあった筈。どんな意味を持つんだろうと気になったので、覚えてます。
当時の検察の指揮は、現地検長が執っていました。ハン・テジュが表向き担当者ではありましたが、まだ新人だったので実質的には地検長が担当していたようなものだったとか。
そして、パク次長が当時は監察班長でした。
2人は事件に関係があったかもしれない・・・とハン・テジュは言いました。
ヨングンは、パク・シヨンから連絡があったことを伝えました。大金は彼一人じゃ用意できませんから。
パク次長からヨングン父に連絡が入りました。
「帳簿を持って不正捜査チームに行け。お前の探してる奴が帳簿を取りに行く。」
ヨングン父は、息子に連絡しようかと一瞬思ったようですが、結局、連絡せずに一人で出かけて行きました。銃を持って。
チャン・へリョンがジェシクを脅しました。
彼には息子がいて、現在少年刑務所に入っていました。
息子のために更生を誓い、ハン・テジュの元で仕事をしているのです。目指すは弁護士なんだとか。合格確立は低いみたいですけどね。
その愛する息子が刑務所の中で暴行を受けたのです。
息子を人質に取られたようなもので、ジェシクは仕方なくチャン・へリョンにハン・テジュの行き先を話してしまいました。
ホント、汚い手を取るよね、チャン・へリョンは
ハン・テジュはヨングンと共にパク・シヨンに指定された場所に向かっていました。
パク・シヨンが現れました。
お金を確認したパク・シヨンに、テジュが聞きました。
犯人は誰?・・・と。
でも、この時もパク・シヨンは真犯人から指示を受けていたようです。お金を受け取ったらヨングンとハン・テジュを殺せと。そして好きに隠れろと。
受けるしかなかった・・・とパク・シヨンは二人に銃を突きつけました。
パク・シヨンはこの指令をメールで受け取っていました。だから、黒幕が誰かも本当は知らないのです。
命令に従わなければ自分が殺されてしまいます。
「今日厄介者を始末して仕切り直すと言っていた。」
と、パク・シヨン。
厄介者とは?・・・とヨングン。
「お前の父親。」
ヨングンはじりじりとパク・シヨンに近づきました。一刻も早く父の元に行かねばと思ったのでしょう。
その時、チャン・へリョンがパク・シヨンの後頭部を殴った
倒れたパク・シヨン。
ヨングンは駆け出しました。チョ・スヨンに連絡し、警察を自宅に向かわせるよう手配しました。
チャン・へリョンがお金の詰まったスーツケースを開けました。
実は、そのスーツケース。仕掛けがしてあって・・・。
蓋を閉じた直後、高圧電流が流れる仕組みになっていたのです。
一応、ハン・へジュは忠告しました。でも、その意味が分かりませんよね、普通。
チャン・へリョンもその場に倒れてしまいました。
直後に広域捜査隊が到着したのを見たハン・へジュは、スーツケースを投げて隠しました。
そして、心臓マッサージをしてるフリをしましたよ。
急に倒れちゃって・・・とか何とか呟きながら。
ヨングン父は不正捜査チームの部屋に行きました。
そこに現れたのは、ト・チグァン
ヨングン父には、“15年間捜してたヤツが来る。帳簿を渡すなり、殺すなりしろ”と言ったパク次長。
ト・チグァンには、ヨングン父が帳簿を渡すと言った・・・と言ったようです。
パク次長、怪しい
そのせいで、ヨングン父はト・チグァンが真犯人だと思ったし、ト・チグァンは元々ヨングン父の犯行だと信じていましたから、二人の話は全くかみ合いません。
ヨングン父はト・チグァンに銃を向けました。
その銃は、先だって見つかったチャン・ヒョングのモノでした。
ト・チグァンはすぐにそれを認識。チャン・ヒョングもヨングン父が殺したのかと思ってしまいました。
でも、それも誤解。ヨングン父はハメられたのです。
真犯人はヨングン父に妻殺害の濡れ衣を着せ、ト・チグァンはまんまとその計画に乗せられてしまったようです。
事件の夜、ト・チグァンがヨングンの家に電話し、ヨングン父と話をしたことになっていました。でも、その電話を受けたのは、ヨングン父ではなかったのです。
ヨングン父が家にいる間に電話はなかったし、妻も生きていたんだとか。
そして、ト・チグァンが電話の直後に家に行ったら、既に妻は死んでいた・・・。
お互い、誤解があると気付きました。
パク次長の言葉によってこの事態が引き起こされたということにも。
ヨングン父はふと何か重要な事に気づいたみたいです。
「正直に話すんだ。あの時のことも、今の事もすべてだ。私もそうする。俺たちはもうこれ以上道を外れる警察官を増やしてはいけない。」
ト・チグァンが言いました。
ヨングン父は、そのまま部屋を出て行きました。
自宅に帰ったヨングン父。
家の中で着信音がしますこういうの、怖いよね。
ヨングンが帰りついた時、家の周りは警察車両だらけ。
そして、家の中は血だらけ。
血まみれで意識の無いト・チグァンが救急車に運び込まれていました。
父は・・・浴槽の中に倒れていました。親指が切り取られていました。
衝撃的な光景でした。
ト・チグァンはチャン・へリョンの事情聴取を受けました。
ヨングンの職場が見たいと言ってヨングン父が来た。他に話しがあると言われて家を訪ねた・・・と供述。
鍵が開いていたので家に入ったところで気を失った・・・と。
これは、この様子を必ずパク次長が見ていると知った上での供述の様に思われます。
パク次長は、埒が明かない・・・とでも言った感じで入ってきて、帳簿の話を聞いていないかと詰問。彼にとって一番大切なのはやはり帳簿のようです。
何故私を行かせた?とト・チグァンがパク次長に聞きました。
すると、二人の誤解を解いてもらいたかった・・・なんて、嘘臭い言い訳を言うパク次長。
「私たちのどちらかが死んでも帳簿が見つかればいい、そう考えたのでは?」
と、ト・チグァン。
そんなわけはない・・・と言いながら、すぐに帳簿は?・・・と来たよ。
ト・チグァンでなくても、呆れてため息が出ますわ。
「何も聞いてません。」
ト・チグァンは言いました。
ヨングンが自宅に戻りました。
まだ血の跡が残っています。
冷蔵庫の中に、父の作った汁物が入っていました。
『余ったら必ず冷蔵庫へ』と書かれたメモと一緒に。
泣けるわ・・・。
でも、ヨングンは涙を見せません。父の復讐を誓ったように見えます。
父が倒れていた風呂場に行ったヨングンは、そこで自分の記憶が蘇りました。
母の事件の日。恐怖でこの場所に隠れていたヨングン。
誰かが、父のジャンパーを洗濯機に入れるのを見たのです。ト・チグァンでした。
そして、包丁を持って母の傍に立っていたのも、ト・チグァンだったかもしれない・・・と。
ヨングンの凄いところは、その怒りを押し殺すことが出来る所です。
直後にト・チグァンに会った時も、いつもと同じ態度でした。こぶしは握っていましたが。
ハン・テジュが訪ねて来ました。
自分の復讐の事だけを考えていた・・・とヨングンに謝りました。
でもね、ヨングンもまた真実を追う事を躊躇する気持ちがあったのも確かでした。自分の証言のせいで父の人生を壊してしまったと分かる事が怖かったのです。
パク・シヨンが自白した・・・とテジュが言いました。
事件は、警察官が正義感から暴力団幹部を殺したと言う筋書きで処理されるようです。
「真犯人は他にいる。」
と、テジュ。
真犯人を捕まえるために僕を利用するつもりかヨングンが叫びました。
ハン・テジュは今、ヨングンに冷静になれと言っても無理だと感じたようです。