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ドンジュは帰ろうとしたキム・サブを引き留め、聞きました。
「先生の正体は?」
キム・サブはそう聞く理由を反対に聞きました。恥ずかしいからか?と。
手術室でドンジュがびびっていたことに気づいていました。
全国一位の成績の自分が?・・・とドンジュが言うと、
「そんなものは何の役にも立たない。現にびびっていただろ。」
あれこれ言う前に実力で証明してみろ・・・と言いました。命を預かっている患者の前でおろおろするなと。言い訳など厳禁だ・・・と。
「実践あるのみ。お前の実力不足だ。いい加減認めろ。」
「キム・サブ。俺の正体はドクターキム・サブだ。」
こんな変な病院。変な医師、変な連中がいるところで、5年もの間、ソジョンは何をしてたんだ・・・とドンジュは思いました。
ドンジュはコサン病院の先輩医師にキム・サブについて調べてほしいと連絡しました。
ソジョンがここにいたと言う事を来た先輩医師は、消息が分かった事を心から喜びました。
その時、ドンジュの携帯を取り上げた者が。
ソジョンでした。
意識が戻って、既に白衣を着ていました。
「先輩、今のカン・ドンジュの話、全部忘れてください。」
そう言って、ソジョンは勝手に電話を切りました。
勝手な行動で、騒動を起こしそうなドンジュに怒ったソジョン。
そして、ここにいる間は病院内は勿論外でも知らない人だと思って・・・と。
「キム・サブを調べるような真似も止めて。あなたが軽々しい態度をとっていい人じゃないの。」
その言葉にカッとしたドンジュ。
好きなんですか?あの人を・・・と聞いちゃった。
振り向いたソンジュは、呆れた表情でした。
勿論、ドンジュ自身も反省していました。そんな事聞くつもりなかったのに・・・と。恥ずかしかったのです。
ソジョンはこっそりと救急外来に入りました。まるで何事も無かったかのように。
勿論、右腕は使えませんが。
一気に患者が押し寄せました。
ソジョンはテキパキと患者を診て、指示を出しました。
ドンジェも治療に当たったのですが、またもソジョンと意見が対立してしまいました。
患者の手術には、家族の同意書が必要で、それを待ってから手術すると言うドンジュと、待っていられないと言うソジョン。
言い争っているところに来たのが、キム・サブ。
手術をするから準備を・・・とドンジュに指示を出しました。
私が・・・と言いかけたソジョンに、キム・サブは厳しい口調で言いました。
「患者に近づくな精神疾患のある者は医療人になれない。自殺未遂までした者に患者はまかせられん。お前は医者失格だ。出ていけ。」
ソジョンは出て行きました。
流石にドンジュも唖然としてしまいました。酷過ぎませんか?・・・と。
ソジョンはまた一人で泣いていました。
ひとしきり泣いたら、ソジョンはまた立ち上がろうとしていました。
このまま諦める気にはなれませんでした。必死に食い下がろうと決心しました。
ドンジュにコサン大学病院の外科科長から電話が入りました。
コサン病院に戻るために、チャンスをやると言うのです。
ト院長とゴルフに近くに来ているから、夕食に来いと言いました。
必死に頼めと言う事です。
でもね、ドンジュ、生憎その夜は当直を言い渡されていたのです、キム・サブに。
どうしよう・・・と困り果ててしまいました。
だってその日は金曜日で、特別に救急外来が多い曜日だったからです。
救急外来は、たくさんの患者と付き添いの家族でごった返していました。
なのに、次から次へと新しい患者が搬送されてくるのですから。
ところで、ドンジュに当直を指示したキム・サブは一人で退勤していきました。
誰からか、“VIP到着”と言うメールを受け取っていました。
彼が行ったのは、先日ドンジュと会ったクラブ。
誰かを捜しているようにも見えます。
ある程度診察が一段落した時、ドンジュはコサン病院の外科科長の誘いに乗ろうと考えましてね。
こっそりと病院を出て行こうとしたのです。まだギリギリ間に合うタイミングだったのです。
ところがその時、また急患が。
農薬を誤飲した青年が担ぎ込まれて来たのです。
オ看護師長が、ドンジュを呼びました。
今、ここで振り向いたら最後のチャンスまで失って、自分の人生は終わりだと思いました。
で、一歩踏み出そうとしたとき、オ看護師長の大声が聞こえました。
患者の年老いた両親の泣き叫ぶ声も聞こえました。
振り向いてしまいました。
必死に治療を行ったドンジュ。
でもね、どんなに手を尽くしても、救う事は出来ませんでした。
死亡を両親に告げようとしたドンジュ。
ところが、両親は共に補聴器を忘れてきてしまってて、大声を出してもらわなければ聞こえないと言うのです。
「息子さんは死亡しました」
そう告げるドンジュも辛い思いをしていました。
留守電には、お怒りの外科科長のメッセージが入っていました。
そんな時、母親から電話が入りました。
このところ、ずっと無視し続けていた母からの電話。その時は取りました。
何も言葉が出ませんでした。
忙しかったの?と聞いた母。
ドンジュは何も言葉が出ません。母は、それが息子の辛さゆえだと気付いていました。
「辛いでしょ。」
その言葉でドンジュは泣けて来ました。何も言わずに泣きました。
全てが上手く行かない・・・と思ったのでしょう。
それを聞いてる母親も辛かったと思います。