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思わずハン・テジュに怒りをぶつけてしまったヨングン。
それは本心じゃなかったと思います。その時の怒りや後悔を自分の中で処理できずに悶々としていたわけで。ただ偶然傍にいたテジュに向かって放出することしかできなかったのでしょう。
言ったヨングンの方が後悔しているように見えました。
目標があればどんなことにも耐えられる・・・とテジュは考えていました。だから、ヨングンを責める気はありませんでした。きっと自分と被るんでしょう。
検死の結果、ヨングン父は拷問を受けていました。ただ止血した痕が見られたようで、殺すつもりは無く、何かを聞き出そうとしていたんだろうと検視官は言いました。
死因は心臓麻痺でした。
刑務所に収監中に心臓が悪くなっていたようです。
おそらく拷問中に死亡してしまい、慌てて心臓マッサージした様子も見られるとか。親指は死後切断されたようです。
ヨングン父本人も心臓が悪い事は承知していて、余命僅かだということも分かっていたようです。だから、息子のためにも事件の解決を急いだのでしょう。
ト・チグァンは収監中のパク・シヨンの面会に行きました。
ヨングン父の死を告げました。パク・シヨンは知っていました。
帳簿の内容を聞きました。
「検察と警察を吹き飛ばす爆弾だ。」
と、シヨンは答えました。幹部の不正資料で、ムイルが捜査を受けた時のために準備したものだそうです。
諦めてください・・・とシヨンは言いました。
ヨングン父の葬儀が行われました。
たくさんの警察官が集まりました。庁長も・・・。
ヨングンは落ち着いて喪主を務めました。
チャン・へリョンは行きませんでした。師だと言うのに。
パク次長を待っていたチャン・へリョンは、いまだに帳簿が見つからないと言いました。
でも一つ、有力な情報を仕入れていました。
ヨングン父が死ぬ前にペク・ソンチョルの妹ソンイに連絡をしていたと言う事です。ジェシクの電話を借りたので、情報を掴むのが遅れたようです。
パク次長が尾行を中止しろと言った時だ・・・とチャン・へリョン。責任はパク次長にあると言いたげです。
パク次長はすぐにソンイを監視しろと言いました。帳簿を持ってる可能性があるからと。
ト・チグァンが弔問に来ました。
彼は休暇を取ろうとしていました。
諦めるのですか?・・・とヨングンが言いました。
「母を殺した犯人を目撃したつもりでした。最初は父だと思った。でも、別の人ではないかと思い始めて・・・。分からなくなった。見間違い絵ではないのか?本当に目撃したのか?今は別の顔が浮かぶ。罪悪感のなせる業なのか、今度こそ本物なのか。」
ヨングンが言う“別の顔”とは、ト・チグァンの顔です。
「私はお前の父が犯人だと考えた。罪を隠蔽しようとしていたと。自分が正しいと思っていたが・・・。全て私の過ちだ。」
そんなト・チグァンを見て、ヨングンが言いました。
「父をめぐる一連の事件の黒幕を突き止め、僕の手で摑まえる。これが僕が警官になった理由であり、使命だと思う。」
ト・チグァンは、帳簿を探し出すと言いました。そのせいでヨングン父は死んだのだからと。
ハン・テジュはパク・シヨンの弁護を強引に担当することに。
ヨングン父の事件記録が見たいと言ったテジュに、ト・チグァンが言いました。
あまりに一点に集中しすぎると周りが見えなくなる・・・と。
「復讐以外に何をすればいいんですか?」
と、ハン・テジュは言いました。
ヨングンにソンイから電話がかかって来ました。深夜です。
亡くなる前日、ヨングン父と会ったと言いました。預かっていた物を返そうとしたとき、訃報を知ったと。
重要な物のようだから、返したい・・・と。
ヨングンはすぐにソンイの元に走りました。
ところが、到着した時、既にソンイの姿は部屋から消えていたのです。
兄が個人的に使っていた部屋で、セキュリティがしっかりしてると言っていたのに、拉致されてしまったのです。
部屋には血痕も残っていました。
チャン・へリョンたちは一歩出遅れました。
ヨングン、チョ・スヨン、そしてハン・テジュ&ジェシクが既に訪ねていると知り、焦りました。
直後にハン・テジュからソンイの行方不明者届けが出されたとの報告を受け、ソンイの部屋に駆け付けました。
チャン・へリョンの事情聴取を受けたヨングンはありのままに答えました。
最初は特に大ごとだと受け取っていなかったチャン・へリョンですが、ヨングン父と会い、預かった物があるので返したいと言っていたと聞くと、俄然態度が変わりました。
帳簿だ・・・と思ったのでしょう。
別室でその様子を見ていたパク次長はチャン・へリョンに言いました。
正式な捜査にすると帳簿の事が公になってしまい、マズイ。とにかく帳簿を探し出せと。ソンイの命など、まったく考慮していません。
ジェシクは先日の件以来、チャン・へリョンのスパイ的な事をせざるをえなくなっているようです。
でも罪悪感に苛まれています。
ハン・テジュを信頼し、恩義を感じているからでしょう。息子のために無料弁護を引き受けてくれたり、その他いろいろと便宜を図ってくれてもいるようです。
裏切る行動をしているのが心苦しくてならないのです。
そんなジェシクの様子の変化に、テジュは薄々勘づいているようです。
で、ある時、我慢できなくなって、ジェシクは自白してしまいました。
ハン・テジュはそれを逆手にとり、チャン・へリョンに一杯くらわしました。ジェシクの復讐をしてやったとも言えます。
ソンイが部屋とは別にコンテナ倉庫を借りているということをジェシクがチャン・へリョンに報告してしまったと聞き、自分も同じ倉庫をレンタル。仕事の資料を大量に運び入れました。
チャン・へリョンたちがソンイの倉庫だと勘違いして駆け付けたわけですよ、そこに。
すごすごと引き上げるしかありませんでした。
ソンイの行方は全く分かりません。マンションから出た様子も監視カメラに写っていません。
自分たちだけでは捜査能力に限りがあると思ったヨングンは、ト・チグァンに連絡しました。
その時、ト・チグァンはある料亭のようなところを張り込んでいましてね。
出て来た地検長と・・・あれは、パク次長?イマイチよく見えませんでしたが。何らかの繋がりがある人物を調べているようです。帳簿に名前が載ってる可能性がある人物ですかね。
ヨングンからソンイが行方不明になったと聞き、すぐチームに戻りました。
マンションの監視カメラに一切姿が写っていないのを見ると、まだマンションの中にいるのかもしれない・・・とヨングン。
一部屋ずつ捜すには、それなりの理由が無いとだめです。
それには、捜査権を取り戻さないといけません。
「その力がおありなのでは?」
と、ヨングンがト・チグァンに言いました。
お前の父親は私がお前の母親を殺したと思っていた・・・とト・チグァンがヨングンに言いました。
「殺したのですか?」
と、ヨングン。
肯定したら信じるか?とト・チグァン。
「いいえ。信じるのはチーム長の捜査力のみです。」
ハン・テジュとジェシクはソンイの倉庫から金庫を運び出していました。
その様子は監視カメラに写っていて、パク次長たちの知るところとなりました。
ト・チグァンはパク次長にソンイの事件の捜査権を渡してくれと申し出ました。
「帳簿はメモリカードです。」
と、ト・チグァン。
ト・チグァンはパク次長のやり方を皮肉りました。
ヨングン父が妻を殺した犯人を教えてくれたら帳簿を渡すと言ったから、彼の望む答えを差し出しただけだ・・・などと言うのでね。
ヨングン父と自分が殺し合ったとしても帳簿さえ手に入れば良かったのですね・・・と。
「我々の仕事は結果さえよければいい。」
そう言い切りましたよ。
だったら、機会をください・・・とト・チグァン。
「チャン・へリョンと合同捜査をしろ。」
パク次長が言いました。