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ヨングンは、パク・シヨンに会い、チャン・へリョンの家に強盗に入った男チ・ギルスについて聞きました。
かなり質の悪い男だったらしく、警官も何人か怪我をさせられたようです。
逮捕の時も大暴れしたので、指を折ったとか・・・。
これでチャン・へリョンの娘ジユンの指を切った理由も分かりました。
ヨングンの記憶が鮮明になりました。
母を殺したのはチャン・へリョン。そして風呂場に隠れているヨングンに言ったのです。
「忘れろ。お母さんのように死にたくなければ。」
幼いヨングンは、恐怖でこの時の記憶を封じ込めた形となってしまったのです。思い出したくないと。
チャン・へリョンは、ヨングンの記憶が戻ったのではないかと思いました。
確信は持てませんが、その可能性があると。
連絡の取れなくなったヨングンが心配でならないト・チグァン。
彼がパク次長から聞いた名前は、チャン・へリョンだったのです。
でも、ヨングンには言えませんでした。暴走するかもしらないから・・・。
そんな時、チョ・スヨンからヨングンがジユンと会った後、パク・シヨンに会いに行ったと聞きました。もしかしたら、気づいたのか?・・・と不安が一層募りました。
チャン・へリョンはヨングンに連絡を取ろうとしましたができません。
しかし、帰宅して、そこにヨングンがいるのを見た瞬間、全てがばれたと悟ったのです。
と同時に、妻と幼い娘が危ないとも。
15年前のあの夜、両親が何かの問題で言い争っているのを、寝ぼけ眼で見たヨングン。
次に彼が見たのは、父が外出した後、家に入ってきたチャン・へリョンに母が刺されてしまった瞬間。
包丁を持ち出したのは、ヨングン母でした。でもそれはヨングンを守るため。
チャン・へリョンは決して殺すつもりは無かったのです。包丁を振りかざして向かってくるヨングン母と争った挙句、刺してしまったというのが、本当のところでしょう。
死んでしまったヨングン母を呆然と見たチャン・へリョン。こうなったら、何としても隠すしかないと考えたのです。で、ヨングンを脅したと言うわけです。
部屋から出ようとしたとき、かかってきた電話が、ト・チグァンからのものでした。
その後、チグァンが部屋に入ってきたと言うわけです。
それにしても、この時、ヨングン父、チャン・へリョン、そしてト・チグァンの間で何があったのでしょう。
ヨングンはそれらの事を、全て鮮明に思い出すことが出来ました。
チャン・へリョンは妻を使いに出しました。
妻は、2人の間に何か不穏な雰囲気を感じ取ったようです。素直に従いました。
「自首してください。」
ヨングンが言いました。
チャン・へリョンは眠る娘を見に行きました。
出来ないと思ったようです。
殺した方がマシだと思ってここに来ました・・・とヨングン。
「でも、ユンジが可愛く挨拶してくれ、この子を自分と同じ境遇にしたくないと思った。」
チャン・へリョンは、チ・ギルスは殺されて当然の奴だった・・・と言いました。
娘が指を切られたんだ、君なら耐えられるか?・・・とチャン・へリョン。
「なら、僕の母は?」
そう言われると、言葉に詰まるチャン・へリョン。
「だから君を生かした。顔を見られたのに、敢えて生かした。君に会うたび怖かった。だが、手は出さなかった。君を生かすためにキム・ガンウクを射殺した。だが、君は殺せなかった。君の母親は事故だった。」
犯罪者にしか手を出していない・・・と。
後は取調室で・・・とヨングンが立ち上がったら、チャン・へリョンは縋るような目で言いました。
「娘を殺人犯の子供にしたくない。君なら分かるだろ?」
おいおい・・・そりゃ、勝手な言い分でしょ。
「なら僕は?僕の家族は殺されたのに、同情しろと?」
ですよね
挙句の果てに、チャン・へリョンは叫びましたよ、自分は道具に過ぎなかったと。
力になるから、チャンサ会の幹部を捕まえよう・・・なんて。
「私たち家族にチャンスを。」
と、今度は泣き落としです。
ヨングンは冷静に言いました。自首しろ・・・と。
それはできない・・・とチャン・へリョンが言った時、妻が帰宅しました。
2人のピリピリした雰囲気に声も出ない様子です。
「賢明な判断です。なら、娘さんたちを気にせず班長を捕まえるられる。」
丁寧に一礼して帰ろうとしたヨングンが思い出したように聞きました。
なぜ人間らしさを問うんだ?・・・と。
「人とは思えない連中が自分と動物の違いをどう考えているのか、気になった。」
と、チャン・へリョンが答えました。
「自問しては?自分が人間かどうか。」
と、ヨングン。
チャン・へリョン、やっぱり全く反省などしていないし、保身しか考えていない事が分かりました。
チャン・へリョンの家を出た直後、ヨングンは男たちに襲われたのです。
でもそれは怒りを必死に抑えて来たヨングンにとって、吐き出す切っ掛けになっただけでした。狂気さえ感じさせるヨングンにとって、敵じゃありませんでした。
チャン・へリョンに男たちの携帯から連絡を入れました。
どうなった?と聞いたチャン・へリョン。自白したも同然ですわ。
「今すぐ行くので、待っててください。」
チャン・へリョン、慌てて妻子を実家に帰しました。
チャン・へリョンはここに至っても、嘘偽りでヨングンをハメようとしました。
家の中を荒らし、大声を上げ、争ってる風を装いました。
そして、ヨングンが入ってきたら、射殺して、身を守るために・・・とせいぜい過剰防衛ってことで収拾しようと考えたのです。
ところが、入ってきたのはト・チグァン。
一瞬、戸惑ったチャン・へリョン。予想外の出現ですから。
直後にヨングンが銃を構えて入って来ました。
ト・チグァンが必死に止めました。でも、ヨングンは銃を下ろしません。
チャン・へリョンを処罰したところで僕の家族の人生は取り戻せない・・・と。
「過去を取り戻すためでも、君が警官だからでもない。君のためだ。今こいつをう撃てば、お前の父親は殺人犯のままで終わり、こいつは殉職したことになる。そうなったら、君の両親の無念は晴らせない。」
チャン・へリョンはそういう魂胆だったのです。
自分がヨングンを殺せれば良いけど、万が一自分が殺されるようなことがあってもそれは殉職で済むと。
「ヨングン、撃てば私たちのようになる君は誰も傷つけていない。私たちとは違う。」
ト・チグァンが必死に言いました。
ヨングンの脳裏に、母の最期、父との最期の会話が蘇りました。
ヨングンは銃を下ろしました。
父の無実を証明するために。
逮捕されたチャン・へリョン。
でも、素直に事実を話すわけはありません。最後の最後まで足掻く人間ですから。
何を言っても知らないと繰り返しました。
これからが正念場となるでしょう。
ト・チグァンとハン・テジュは、ヨングンに少し休めと言いました。
素直に家に帰ったものの、なかなか入れません。
15年前の記憶が鮮明になった今、やはり躊躇するところがあるでしょうね。
やっと入った直後、ハン・テジュが来ました。
「私は誰かが傍にいるだけで慰められる。あなたもそうかと思って。」
と、テジュ。
「ありがとうございます。」
少しほっとしたような表情でヨングンが言いました。
ト・チグァンはパク次長に会いました。
チャン・へリョンの娘ジユンの指の手術費用を出したのは、パク次長でした。
それを恩に着せ、チャン・へリョンにチ・ギルス殺害を教唆したのです。生かしておいては、この後、ずっとチ・ギルスの陰に怯えて暮らすことになるぞと。
「警官は検察とは違って直接被害者と接する。だから被害者の苦しみに共感する。」
と、パク次長。
義憤から判断が鈍る事もある・・・とト・チグァン。それで“亀”を作ったのか?と。
その時、何かに気づいたト・チグァン。物音がしたのかな?
気配を感じたようで、銃を構えて取調室を出ました。
が、誰もいません。
この隙に、パク次長が殺されるのかと思いましたよ、あたしゃ。
庁長から連絡が入りました。
パク次長を帰せと言うのです。翌朝、在宅捜査に切り替えられるんだとか。
また上層部からのお達しですね。
「気を付けてください。今はかばってもらえても問題が起こったら亀が指に噛みつきに行くかも。」
ト・チグァンが言いました。
今のうちに聞きますけど、チャンサ会のボスは?・・・とト・チグァン。
「お前も知ってる人だ。」
と、パク次長。
知ってる人?私も知ってる・・・知ってるよね、絶対に。