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カン・ドンジュ=ユ・ヨンソクssiは、コサン大学病院の救急外来のインターン。
成績はトップですが、何せ人付き合いが悪い。先輩を先輩とも思わない言動で有名で、先輩医師は頭にくることばかり。
コサン大学病院は、彼にとって因縁のある場所です。
昔、彼の父親が救急搬送されたのが、この病院でした。
ところが、治療が遅れて、そのまま亡くなってしまったのです。
ドンジュは先に来ていた父より議員の治療を優先した病院のやり方に激怒。
後にバットを持って乗り込み、救急外来で大暴れした過去がありました。
大暴れするカン・ドンジュを取り押さえたのは、プ・ヨンジュ=ハン・ソッキュssiと言う医師。
いとも簡単にドンジュを抑え込み、鎮静剤か何かをお尻に注射しました。
そのまま意識を失ったドンジュの怪我の治療をしてくれたのです。大暴れした代償に、ドンジュもほうぼうに切り傷をこしらえていたのです。
治療しながらプ・ヨンジュは静かにドンジュに語り掛けました。朦朧としているドンジュに聞こえているかどうかはお構いなしです。
「暴れても復讐にはならん。本当に復讐したいなら連中よりましな人間になれ。怒りはしまっておけ。実力で仕返ししてやるんだ。まずは自分が変わらなきゃ何も変わらない。」
ドンジュの胸にその言葉が響きました。
誰が言ってくれたんだろうと後を追いましたが、見失ってしまいました。
その言葉通りになろうと努力を重ね、医師の道を歩み始めたのです。
そして、コサン大学病院にやって来たのです。敢えてそこを選んだのでしょうかね。
2011年のことでした。
生意気なインターンとして有名なドンジュ。
その日も、先輩医師の雑用の使いをきっぱりと断っていました。
ムカつく先輩医師。それを宥めたのはユン・ソジョン=ソ・ヒョンジンさんたち。
そこに、急患搬送の知らせが入りました。
搬送された人数も多く、一気に慌ただしくなりました。
カン・ドンジュも駆け付けたのですが、その時、一人の女子高生が必死に抗議してきました。
「母が先に来たの。すごく具合が悪いの」
昔の自分と重なったドンジュ。
ユン・ソジョンにその患者を診るように頼みました。一刻を争う状態だと判断したのです。
ところが、ユン・ソジョンたちは搬送されてきた患者を優先し、彼の言う患者を後回しにしようとしました。
そこに、新たな患者が搬送されて来ました。
こちらは見ただけで最優先すべき患者だと誰もが思いました。
なにせ、腹部に鉄の棒が突き刺さっているのですから。
すぐにムン医師に連絡し、指示を仰ぎました。
生憎手術中のムン医師は、自分が行くまで何としてももたせろと指示。
治療を始めたのですが、手違いから大量出血になっちゃって。
ソジョンはその瞬間、呆然とし、意識も朦朧とした状態で立ち尽くしてしまったのです。
大声で名前を呼ばれ、やっと正気に戻りました。
そこからが凄かった。
出血を止めるためにその場で開腹。指先で出血場所を確認し、何とかその場所を掴み、出血を止めることが出来たのです。
そのまま手術室まで運ばれ、患者は一命を取り留めました。
その様子を、たくさんのインターン、患者たちが見守っていました。
カン・ドンジュもその一人です。
その姿に彼の目はくぎ付けになりました。そして、心も掴まれてしまったようです。
一仕事をやり遂げた満足感に浸っていたソジョンたち。
そこに、一人の医師が怒鳴り込んで来ました。
カン・ドンジュが診てくれと言っていた患者のことです。
「血だらけじゃないと急患と言えないのか」
と、医師。ドンジュが治療しなかったら助からなかったと言いました。
せっかく良い気分になっていたのに、ドンジュが告げ口したおかげで・・・とソジョンたちはムカつきました。
で、したのが、医師らしい仕返し。
ドンジュに厄介な患者ばかりを診させたのです。
ヤクザの患者に脅かされたり、全く指示に従わない患者だったり・・・。
ま~そりゃ、散々な目に遭いました。
でも、鍛えられたのも確かです。
ソジョンと派手な口喧嘩をしながら・・・です。
ソジョンは意地悪をしているわけではありませんでした。
救急は、来た順番で治療をするのではなく、命の危険な順番に治療を行うところだと言いました。それが、通常の診療とは少し事情が異なるところかもしれません。
先輩医師としての後輩への助言でした。
そして、先日のドンジュが診た患者に関しては、自分の見立てが間違っていたと素直に謝りました。
ドンジュは、少しずつソジョンへの想いが膨らんでいったように見えます。
ある日やってきた患者を診たドンジュ。検査の準備をしているさなか、突然患者が意識を失いました。
心停止してしまった患者に必死に蘇生措置を施すソジョン。
通常なら、もう諦めて施術を止める時間になりましたが、ソジョンは諦めません。
エクモをつけると言ったのです。
・・・余談ですが。今のコロナ患者の発生によって、素人の私が覚えた事の一つが、これ、エクモ(ECMO)。だから、セリフの中の単語がすぐに分かりました。
が、専門医の指示が無いと危険だと周囲の皆が止めました。
担当医を待ってる時間は無いと、ソジョンが叫んだ時、ドンジュがエクモを持ってきたのです。
ドンジュは、救急に来る前は胸部外科にいたんだとか。
手際よくサポートするドンジュのおかげで、ソジョンはエクモをつけることが出来ました。
そして、患者は助かったのです。
でも、専門医は黙っていませんでした。
勝手な治療をして失敗したらどうするんだと激怒。
ソジョンを叱り飛ばしました。
ソジョンも負けずに言い返しました。
それを、ドンジュは見てしまったのです。
怒られている時は、涙を見せなかったソジョン。
一人になって泣きました。
頑張れ、頑張れ・・・と自分に発破をかけました。
そこにドンジュが。
ドンジュはソジョンに謝りました。自分が上手く蘇生術が出来なかったため、患者を危険な目に陥らせたと。
ソジョンは大丈夫だと、患者は助かったんだからと言いました。アシストは完璧だったと。
ご苦労様・・・と行こうとしたソジョンを、ドンジュが引き留めました。
そして突然kiss
いきなり
好きになってはいけませんか?・・・とドンジュ。
動揺しまくって出て行こうとしたソンジュが、引き返して来ました。
「私には恋人がいるの。」