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泥酔して、イヒョンにおんぶされて帰宅したグム。
そのまま体調を崩して寝込んでしまいました。
イヒョンは、グムが言った言葉が気になっていました。
“鹿”だとか“女の人”とか・・・。それがイヒョンだとか・・・。
幻影に幻聴、イヒョンは何が何だか・・・です。
で、気分転換にと訪ねたコーヒーショップでは、オクナムも疲れた顔をしていました。
目の下にはクマまで作っちゃって・・・。
「何故徹夜を?悩みでもあるんですか?」
つい、キツイ口調でオクナムを問い詰めてしまったイヒョンでした。
イヒョンは察したのです。オクナムがグムの事を気にしていると。
グムはちゃんと家に連れて帰ったと言うと、オクナムはほっとした笑顔を見せました。
イヒョンはオクナムの手を取り、言いました。
「勝手な事を言うけど、グムの事は考えないでください。オクナムさんの心が揺れると僕も苦しいんです。」
オクナムは、何も答えませんでした。ただ、微かに微笑んだだけ。
正直なオクナムは、イヒョンの頼みをすんなりと受け入れることは出来ませんでした。
自分では止めようと思っても、グムの事を考えてしまうようです。この気持ちが何なのか、まだはっきりとは分かっていないオクナム。
でも、夫ではない人を心に留めるのは、やはりいけない事だと思えるのです。
不確かな感情で、ここに来たこと自体が間違っていたのかと思いました。
オム・ギョンスルは、行くところ行くところにチョ・ボンテが現れるので、びびっています。
理由は分かっていないのですが、チョムスンと関りがある人なので、やはりびびりますわな。
チョムスンの正体に疑念を抱いている今、やっぱり同類かと思っちゃいますよね。
イヒョンの母はシスターでした。
周囲の目もあって、母はイヒョンを部屋から出ないよう常に言っていました。
挙句の果てに、生まれるべきじゃなかったなんてひどい言葉を投げつけていたのです。
シスターだなんて、思えません。
だからイヒョンは人に無償の愛を受けることに慣れていませんし、誰かにやられたら仕返しせずにいられない性格になってしまいました。それを彼自身十分自覚しています。
自分自身を嫌っているのかもしれません。
怒りが湧いてきたイヒョン。
雨の中を傘もささずに歩きました。その時、またイジの声が聞こえました。姿も見えました。
「誰だ。」
と、イヒョン。
まだ分からないの?とイジ。
“あなたは裏切られたの。人の心を手に入れられず、今も苦しんでいるでしょ。誰にも愛されない可哀そうな子。意気地が無いから結局は身を滅ぼすのよ。復讐すれば終わるのに”
「止めてくれ」
と、イヒョンは叫びました。
ふらふらとコーヒーショップに行ったイヒョン。
オクナムが傘を持って飛び出して来ました。
少しだけ・・・と、イヒョンはオクナムの肩に額を当てました。辛いんです・・・と。
いつかはオクナムも自分から去って行く気がしていました。
理解できない幻影や幻聴に悩まされ、イヒョンは混乱しきっていました。
オクナムは、それらは前世の記憶かもしれないと言いました。すべて受け入れて、自分と一緒に帰ろうと。
でも、イヒョンは、自分には無理だと思いました。
「あなたはいい人です。言葉と裏腹の気持ちが私には分かります。」
オクナムが言いました。
その時、イヒョンはずぶ濡れなのに、オクナムは全然雨に濡れていませんでした。雨が避けて降っているのです。
オクナムがそっとイヒョンにkissしました。
でも、すぐに離れました。
オクナムに分かったのです。イヒョンは夫ではないと。
グムは眠り続けていました。夢を見ていました。
山道で羽衣を持った鹿と出会っていました。
“あなたが裏切ったせいで私はこうなった、何も覚えていないの?”
羽衣を返してくれとグムは言いました。
すると、鹿は言いました。返したら妻が仙界に帰ってしまうけど、いいの?と。
それでも、グムが羽衣を返せと言うと、鹿は・・・イジは近づいて来ました。
“私をこんな姿にしておいて、何もかも忘れ何事もなかったかのように暮らしていたのね”
次の瞬間、グムは崖下に転落しました。
目を覚ましたグム。
オクナムの元に走りました。
ずぶ濡れのイヒョンを見つけ、声をかけると、イヒョンが突然つかみかかって来ました。
グムの姿が破軍星バウセに見えました。
イジの姿になってグムを殴ろうとしました。
でも、我に返りました。
お前にはもううんざりだ・・・と呟いて、グムから離れて行きました。