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『凌霄花』の記憶でハルが見たのは、ダノが死ぬシーンでした。
彼の左手のひらにある傷、それは剣を握った傷だったようです。
いったいどういう展開なんでしょう。
『凌霄花』で、ギョンは謀反を起こそうとしていました。
そのために、ダノ父の力が必要なのです。
ハルはダノと共にギョンの元から去ろうとしました。
でも、次の記憶では、ダノはハルの腕の中で死んでいきました。
次々に蘇る記憶に、ハルは恐怖に襲われました。
ミチェを問い詰めました。
「同じ展開になるんですか」
繰り返されている・・・とミチェは言いました。
ここでも、ダノの死は止められない・・・と。
『凌霄花』で、ミチェは王の座を捨て、恋人と共に逃げようとしました。運命を変えようとしたのです。
でも、途中でその恋人は何者かに殺されてしまったのです。
誰かのステージを変えたら、他の者の運命も変えてしまうことになるとミチェは思い知ったというわけです。
「ハル。ダノは君には守れない人なんだ。」
と、ミチェが言いました。
呆然と立ち尽くすハルでした。
ステージでは、ダノの手術の予定が組まれようとしていました。
今まで何度も難しい手術を受けて来たダノですが、今回は不安でした。ネームで自分が死ぬシーンを見てしまいましたからね。
ギョンが迎えに来ました。ステージです。
ダノは手術を受けることになると打ち明けました。
あなたと結婚したがったのは、生きたかったから・・・とダノ。
ギョンが家の事で悩んでいるのを知りながら、困らせたよね・・・。ごめん。
皆はギョンが自分を傷つけていると思ってるけど、本当は自分がギョンを傷つけて来たんだとダノは言いました。
「だから、私たち、結婚は止めよう。」
ギョンはダノを見つめました。心が痛かったでしょう。
シャドゥに移りました。
ダノは涙を拭こうとしましたが、ここでも涙は止まりませんでした。
「今までごめんね。病院に行くのが嫌いなのに。でも、もう少しだけ我慢して。もうすぐ行く必要なくなるから。」
泣きながらダノが言いました。もうあまり時間が無い気がする・・・と。
「ステージでは設定があるからどうしようもないけど、シャドゥでの残り時間は仲良く過ごそう。あなたはずっと友達だったじゃない。」
そう言って手を差し出したダノ。
が、ギョンはその手を取ることが出来ませんでした。やはり実母の最期と重なるからです。
手を取ったら、ダノまでいなくなってしまう、そんな気がしたのかもしれません。
でもね・・・、ギョン泣きそうな顔でダノを見送っていました。
心臓は悪かったけど、なかなか良い人生だった・・・とダノは思いました。
友達もたくさんいたし、ハルとも出会えた。
初恋も経験できた。
それでも、死にたくないと思いました。
そして、ハルを心配させたくないと。
だから、ミチェやドファに手術の話を内緒にしてくれと頼みました。『秘密』を見せないでくれと。
ギョンにも頼みましたが・・・。
ステージで、ギョンは自分の気持ちを正直にハルに告げました。
ここでは、ハルはギョンを慕っている設定ですから、冷静に聞いています。
ダノが最初から好きだったんだと思う・・・と言うギョンに、当然だろ、婚約者なんだしと答えるハル。
でもね、次の瞬間、ステージからシャドゥに場面が変わり、その途端、ハルは不機嫌そうにギョンから離れて行こうとしました。
ハルは、自分とダノの歴史を知らないとギョンは言いました。ダノの傍には昔も今も常に俺がいる・・・と。
ハルは、自分がいない場面でダノが体調を崩したりするのが不安になって来ました。
不安げなハルを、ダノが元気づけました。
ダノは決してハルに自分の手術のことを知られないように、明るく努めて明るく振舞っていました。
ギョンは、ステージでダノに告白しました。
俺が傍にいたい・・・と。お前を好きな事認める・・・と。
ステージが終わってシャドゥになっても、ギョンは同じ気持ちだと言いました。
戸惑うダノです。
ハルが詰め寄りましたが、ギョンは設定は変えられないと言い、作者はダノの片思いを終わらせようとしていると言いました。