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演技的には、まだまだ・・・の感が強い人が多いのですが、ま、ストーリーがストーリーだけに、その辺は割り切って見ることにしてます、あたくし
ギョンは、ハルに“ダノが好きだ”と言われ、余計に自分の想いを口にすることは出来ませんでした。
変なプライドがありますよね、ギョンには。ステージでの設定を引きずってる気がします。
ただただ苛立ちました。
で、腹いせに蹴飛ばした空き缶の中から、燃え残った漫画を見つけたのです。
『凌霄花』の一部です。
ダノそっくりな登場人物がダノと同じ言葉を話し、ダノ父と同じセリフをしゃべる登場人物も描かれていました。
どういうことだ・・・とギョンは混乱してしまいました。
ダノはハルへの想いを隠すことが出来ません。
授業中も何度もハルを見つめては、にやけてしまってます。その視線にハルも気づいてまして、こちらも嬉しそうな表情です。
そんな二人をギョンは不安げに見つめていました。
ギョンはミチェに『凌霄花』の燃え残りを突きつけました。
ミチェ、自分の詰めの甘さを痛感してしまいました。
「作者の前作か?」
と、ギョン。
ミチェは一瞬怯みましたが、前作のような終わった話に力はないと言いました。
「奪われたものを全て取り返す。全てを元に戻すこと、それが俺の望みだ。」
と、ギョンは言いました。
そんなギョンとは対照的に、ダノとハルは
と言っても、2人とも自分の気持ちは認識していますが、相手の想いには確信が持てていません。
こんなに見え見えなのに
ただ一緒にいることだけで毎日が楽しくて心浮き立つものなんだと言う初々しさ満載です。
ひと昔もふた昔も前の恋人たちのようです。
呆れるくらいに鈍い二人のドギマギする様子が、この年になるとちょいとくすぐったくなったり、ちょいと引いてしまったりします。でも、ダノとハルだから、何だか許せてしまうんです。
2人の身長差が、また良いです
ダノは前作でも、想いが見え見えの女の子だったようです。
ミチェは今回もそうかと呆れてます。
「誰かを好きになる気持ちは、主人公だろうとエキストラだろうと平等だからな。」
なんて、言いながら。
相変わらずステージでは、ダノはギョンへの想いを貫き通しています。
ギョンもそんなダノに冷たく当たっています。
ステージからシャドゥに変わった途端、ギョンはそんな自分の言動を訂正しようとするのです。彼の本心じゃありませんから。
でもね、上手く行かないんですよ。
傍にハルがいて、常にダノを守ろうとしていますからね。
ある朝、ダノが登校してきたのを見て、ギョンが声をかけました。
「俺がステージで言ってる言葉は・・・。」
本心じゃないと言いたかったのかな?でも、その後の言葉が出て来ません。ギョンにとってそんな言葉、言ったことが無かったのでしょう、これまで。
そんなギョンの気持ちを少し察したのか、ダノが言いました。
謝りたいの?・・・と。
「謝るのも笑うのも経験が無いと無理よね。」
ギョンがそういう設定だとダノは知ってますから。
いっそ、設定が無いエキストラの方が楽かもね・・・とダノ。ハルみたいに・・・と。
ギョンは気づいていました。ステージで自分に想いを告げているはずなのに、ダノはハルに向かって言ってるようだと。
「ハルが好きか?」
と、尋ねたギョン。
え・・・と驚いたダノの表情を見て、全てを察しました。
もういい、答えるな・・・と背を向けました。
く~っひねくれたヤツなんだけど、だからこそギョンの切なさが沁みます。
ギョンは、ハルがステージを変えたことを知りました。
本来はナムジュがジュダに告白する筈だったのに、ギョンがダノに告白することになったと。
どうやって変えたのかは、話してくれたドファも知りませんでした。
で、ミチェに確認に行きました。
俺がステージを変えたら、何か変わるのか?とギョン。
「いいや。ステージは誰でも変えられるものじゃない。主人公も俺もお前も出来ない事をエキストラのハルがした。逆にエキストラなのが良かったのかも。俺たちは役割があるから。」
その瞬間、ステージに変わりました。
ギョンが気が付くと、ベッドでダノが寝ていて、自分は傍に付き添っていました。
ハルが薬を持って来ました。
残された時間が僅かだったら、お前は何をしたい?とギョンがハルに尋ねました。
「俺がダノだったら、お前と一緒にいたい筈。ダノはお前を好きだから。」
そう言ってハルが部屋を出た途端、ステージからシャドゥに。
ハルはすぐに引き返しました。
ダノの傍にいようと思ったのでしょう。
でもその前に、ギョンが立ちはだかりました。
「俺が付き添うから、帰れ。」
と、ギョン。お前はステージで何もできない、俺が頼んだ事をするのがやっとだ・・・とね。
「お前は俺に勝てない。エキストラごときが。」