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今話も、以前のレビューで抜けていたところです。11話のレビュー冒頭でさら~っと触れていますが、その補足をしておきます。
金槌で襲い掛かってくるヒョンムを、ドジンは必死に押さえようとしました。
ヒョンムの言い分は、ジェイの家族がユン・ヒジェを刺激するような事をしたから殺され、家族にもかかわらずドジンが父親を通報したから、一家離散と言う憂き目をみることになったというもの。
ヒョンムにとってユン・ヒジェという存在は絶対なのです。なのに、父は自分よりドジンを愛した・・・。嫉妬ですね。ずっと父親の愛情を求め続けているのです。
そんな裏切り者のドジンなのに、両親の愛情もジェイという恋人も、そして警察官と言う立場も全て持ってる・・・と言う僻み根性もあります。
でも、実の弟を自分の手で傷つけることは、やはり出来ないのです。
だから、他人に傷つけさせたってわけです。
ジェイを呼び出して襲おうとしたのも、通り魔事件も自分がやったと言いましたが、それは一種の見栄と言うか自分を強く見せたいがためのハッタリです。
偏見と誤解に凝り固まっているヒョンムを、ドジンは必死に説得しようとしました。
おそらく、ヒョンムも分かっているのだと思いますよ、オクヒの愛情もドジンの愛情も。
素直になれないのです。真実を受け入れられないのです。
ドジンの言葉が一つ一つ心に刺さっているのを感じていたでしょうが、それを打ち消すように、ジェイを襲おうとするヒョンム。
ドジンは身を挺してジェイの元に行こうとするのを防ぎました。
ヒョンムの持っていたナイフが、ドジンの体を刺したーっ
ヒョンム、こんなことを望んでいたわけじゃなかったのでしょう。愕然としました。
そして、その場を逃げ出したのです。
ジェイは、血まみれのドジンを見て、昔の光景が蘇ってパニックになりかけました。
見るな・・・とドジン。
ジェイは、勇気を振り絞って通報しました。
それにしても、パク記者、どーしてあそこまで非人間的な言動をとれるのでしょう。ムカつくわ~っ
ジェイやドジンにだけじゃなく、ムウォンにも同様な態度を取ります。
しかし、ムウォンは怯みません。
散々人の心を傷つけても平気で、それが記者としての正義だと誤解してるパク記者に言いました。
パク記者も、ユン・ヒジェに弄ばれているだけだと。
でも、ムウォンにも心の傷がありましてね。実の両親が殺された時、彼が犯人を刺したようです。12歳と言う年齢ゆえ、立件されなかったということでしょうかね。
そこを、敢えて突くんですよ、パク記者は。逆撫でする様に
血相変えて病院に駆け付けたオクヒとソジン。
ドジンの血で汚れたままのジェイが泣きながら事情を話しました。
自分のせいで、ドジンがこんなことになったのに、自分は何もできなかったと謝るジェイ。
オクヒとソジンは、犯人がヒョンムだと聞き、もう何をどうすればよいのか分からない状況でした。
そんな3人を、離れた所から写メしてる人物が。
ヨム・ジフンです。
ヒョンムの行く充ては、オクヒのところしかありませんでした。
でも、その時オクヒたちはドジンの病院に行ってて留守。
店のガラス戸を壊して店内に入ったヒョンムは、レジからお金を盗み、お酒をあおりました。
そうでもしなくては、震えが止まらなかったのでしょう。
オクヒはハンカチでジェイの手の血を拭いてあげました。
ごめんなさい・・・とオクヒ。
彼女も謝るしか出来ませんでした。何度も何度もジェイに頭を下げました。
「謝る必要は無いですよ、謝るべき人にしっかり謝らせますから。」
と、ジェイが言いました。今はドジンの手術が無事終わる事だけしか考えられませんでした。
「あなたがまた怪我をしたら、私たち家族は罪悪感で生きていけません。ナムはきっと生き地獄です。」
そう言ってオクヒは謝るのを止めませんでした。
手術が無事終わり、麻酔が覚めたドジンが最初に発した言葉は“ナグォンは?”。
オクヒから、無事だと聞いて、やっとほっとした表情になりました。
ヒョンムが犯人だと聞いたジョンヒョンとヨンジは、怒りを新たにしました。
ヒョンムは指名手配されました。
ヒョンムがオクヒたちの家に現れました。
ヨンジからドジンが命を取り留めたと聞き、残念だと口では言いましたが、本心はほっとしたんだと思います。
そのまま出て行きました。
オクヒが初めてユン・ヒジェの面会に行きました。
ユン・ヒジェは喜びました。彼なりにオクヒを愛しているのでしょう。
オクヒはユン・ヒジェに怒りをぶつけに来たのです。
息子2人を地獄に落としたと。
静かにオクヒの話すのを聞いていたユン・ヒジェ。
オクヒの罪を指摘しました。
殺人を目撃したにもかかわらず、通報することもせず、逃げ出しただろ・・・と。
あの時通報していたら、その後のジェイの両親たちのような被害者は出なかったと。
オクヒが太刀打ちできる相手じゃありませんでした、ユン・ヒジェという悪魔は。
多分、オクヒにも自分の罪は分かっていたんだろうと思います。ずっと苛まれて来たのでしょう。
パク記者が、ユン・ヒジェの事件についての詳細な報道をしました。
改めて昔の事件を取り上げたのは、やはりジェイとドジンの関係があるからです。
事件によってジェイがPTSDを発症していると言う事も公表し、ジェイとドジンがこの因縁にもかかわらず想いを寄せ合っていると言いました。
そして、2人の関係を断ち切ろうと、ヒョンムが今回の事件を起こしたと。
ジェイとドジンに世間の批判が集まる事は容易に想像ができます。特に、ヒジェに殺された被害者団体はおそらく黙っていないでしょうね。
公共の電波に乗せてしまうと、あたかもそれが真実のように歩き出します。
報道の仕方によって、世論を思い通りに導く事も可能です。
抗議すると余計に事は混乱しますしね。
ヒョンム・・・通り魔事件を起こそうとしてたの
どちらにしても、ヒョンムが事を起こす前に、彼の目の前で事件が起こりました。
飛び出して来たヨム・ジフンが、通行人を殴りつけたのです。
ヒョンムを小心者だとあざ笑いました。
ヒョンムはこの時初めて父ユン・ヒジェの信奉者の存在を知ったのです。
楽しそうに人を傷つけるヨム・ジフン。ユン・ヒジェとも違う狂気を持った人物です。
ユン・ヒジェは拘置所でパク記者の番組を見ていました。
独断に満ち、言いたい放題のパク記者への怒りがこみ上げてきたようです。
特に、隠して来た12年前の事件の時、ドジンが父である自分を殴ったことを暴こうとしていることに。
ドジン・・・ナムがナグォンを助けようとヒジェを殴ったことは、ヒジェも供述しませんでしたし、コ刑事も捜査資料からその部分を抜きとり、隠ぺいしていたのです。
2人とも、ナムを守ったということですね。
パク記者の番組を見たジェイが、ドジンの病院に来ました。
人目につくのに何故来たとドジン。
「あなたが心配で。あなたが自分の事より私を心配してると思って。」
と、ジェイが言いました。
あなたと私は、何がいけないのかしら・・・とジェイが呟きました。
「16歳の私たちの過ちは、お互いに大好きだったってことだけだと思う。その当時の罰をいまだに受けているんだわ。」
少し幸せになりたい、ちょっとでいいから・・・と。
「ナム、少し休もう。誰が何と言おうと2人とも罪悪感を抱かず平然としていよう。」
でも、ドジンは頷きません。泣きそうな顔をして視線を外しただけでした。
「私たちは、それすらも許されないの?」
ジェイもドジンも声を出さずに泣きました。見つめ合いながら。
泣ける・・・