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10年前、ヨンウンとスワンは交際していました。
ファッションの勉強をするためにパリに留学していた時のことです。
スワンは一目ぼれだったかもしれません。ヨンウンも
辛い修行の間、スワンの存在はヨンウンにとって癒しでした。
チスクは、ジェグクをすっかり気に入ってしまって。
この出会いは運命だと思い、どんどん進展させようとしています。
そのために、ヨンウンはもとより、ドフンにも協力を求めました。
ジェグクのインタビュー記事を、雑誌の企画として提案。ドフンを通じてジェグクの承諾を取りつけ、ヨンウンのサポートも代表である父から指示を出してもらいました。
ヨンウン、Noとは言えません。
その日の内に、打ち合わせと称した食事会を持つことになってしまいました。
チスクより先に食事会場に行ったヨンウン。見合いをしたのが自分ではなく、チスク本人だったと言う口裏合わせをジェグクに納得してもらうためです。
身代わりに見合いしたなんぞと言う事がばれたら、チスクは父親から叱られるだけで済むけど、ヨンウンは下手すると降格人事がまっているかもしれません。
ジェグクは、揶揄うように、2人の関係を持ち出しました。
「ハプニングです。」
と、ヨンウン。
「ユン・スワンの事もハプニング?」
と、ジェグク。
ヨンウンは強張った表情になりましたが、何も答えませんでした。そしてすぐに仕事モードになりました。
何も答えないヨンウンに、怒ったようにジェグクは言いました。
「ユン・スワンは本気だった。知ってましたか?」
ヨンウンが動く前に、チスクが来ました。
ヨンウンは部屋を出ました。
食事はして行って・・・とチスク。
同じ部屋で・・ではありません。ヨンウンは個室ではなく、外のフロアで一人食事をしました。
その姿が、ジェグクの席から見えました。
チスクが、ヨンウンのためだと言いましたが、ジェグクにはそうは思えないし、第一、チスクの言葉は耳に入って無かったかもしれません。
ヨンウンは、スワンのことを思いだしながら食べていたのですが・・・。
ヨンウンがパリから帰国したのは、どうもスワンのためだったようです。
パリで残っていたら、今のような苦労はしていなかったと親友のミスクは言いました。
ミスクとヨンウン、そしてチスクは高校時代からの友人です。
ミスクだけが既婚者。夫はドフンのビジョンPRのチーム次長スホです。
ミスクは、ヨンウンのスワンに対する感情がどれほど深かったかを知っています。
ヨンウンが、自宅の掃除をしている最中に、突然チスクがジェグクとドフン、スホを連れてやってきました。
散々飲んで、酔っぱらっています。
ヨンウンは掃除中とて、ラフすぎる格好でした。
本当にチスクは自分勝手でヨンウンを利用する事しか考えていない感じでムカつきます
ジェグクはヨンウンの家の壁にあの写真が飾られているのを見つけました。10年前に売れた自分の写真が。
ジェグクは、ヨンウンの家で飲み直しがしたいと言いました。
すぐに帰らないで済む口実ですね。
皆が飲み始めたのを見て、ジェグクはクローゼットにいるヨンウンの所に行きました。
ジェグクは喧嘩腰で聞きました。ユン・スワンはどうでも良い存在なんですか?と。
どんな存在であるべきだと言うの?と、ヨンウン。
「本気だったというのなら、何故別れも告げずに姿を消したの?」
ジェグクは知らなかったのです。ヨンウンがスワンを死んだことを知らないことを。
10年前、ソウルで会う約束をしたヨンウンとスワン。
ところが、待てど暮らせどスワンは現れませんでした。
約束の店が閉まるまでヨンウンは待ちましたが現れません。電話にも出ません。
雨が降り出していました。
その時、スワンは猛スピードで車を走らせていました。
きっとスワンの元に行こうとしていたのでしょう。
でも、事故っちゃって。
亡くなってしまったのです。
事故る直前、スワンはジェグクに電話していました。通話中、事故を起こしたのです。
ジェグクはその瞬間の音を聞いていました。
ヨンウンはスワンに捨てられたと思いました。信じたことを、選択したことを後悔していました。
ヨンウンはジェグクに言いました。
「そんな愚かなことは二度としない。私は今、ユン・スワンじゃなくて、雨の中で感じた悲惨さや虚しさと別れてる途中だから。」
「私が手に入れた物は、人生から恋愛を消してつかみ取った戦利品です。」
そして、チスクがジェグクを気に入って、代表からも橋渡しするよう命じられていると明かしました。
「それが私の現実です。」
「何百回も考えました。訳も分からず振られるほど私の愛し方が悪かった?何か気に障る事をした?私が未熟だった?思い返しては後悔して酒におぼれる。だけどそれで何か変わる?」
だから私は、ただ目の前の道を進む・・・。
ジェグク、何も言葉が出ませんでした。
ヨンウンを誤解していたと知りました。
そして、自分がヨンウンを心から愛していると改めて気づいたのでしょう。
チスクたちを見送って、ジェグクが戻って来ました。
ベルを何度押しても、ヨンウンはドアを開けません。
それでもジェグクは帰りません。
躊躇いながら、ヨンウンはドアを開けました。
恋愛ごときで手に入れた物を失いたくはないと言うのがヨンウンの本心です。
ジェグクを怖いと思いました。
仕方なくチスクを送ったドフン。
チスクの悪酔いのせいで、関係が複雑になりそうな雰囲気ですが、ま、こちらは放っておきます。
会社では大事件が起こっていました。
なんと、その日発表するはずだったヨンウンたちの新作の模倣品が先に売り出されてしまったのです。
実は、ずっと信頼していた業者のチェ室長が、ヨンウンのチームの新人を上手く丸め込んで新作の情報を盗んだのです。
新人のソヨンはチェチーム長の言葉を疑う事無く資料を見せてしまったのです。
管理不行き届きと言う事で、ヨンウンは責任を負わされそうです。
代表は廃棄しろと言いました。
ソヨンは辞表を出そうとしました。
ヨンウンはソヨンをたしなめました。逃げずに責任をとりなさいと言いました。
ヨンウンはチェ室長を訪ねました。
チェ室長は開き直った態度で、よくある事だろうと言いました。他にもあれこれ言い訳をしました。
ヨンウンはきっぱりと自分の今後の方針を言い渡しました。
「訴訟を起こします。取引先は守ってくれませんよ。私からの助言です。」
市場を歩くと、既に多くの模倣品が並べられていました。
堂々と『ソーノの新作!』などと言う札が付けられていました。偽モノなのに。
それを見て、ヨンウンは決心しました。
予定通り新作を発表しようと。オリジナルを求める人は絶対にいると思いました。願いました。
会社に戻ろうとしたら、雨が降り出していました。
傘を差しかけてくれたのは、ジェグク。
ご飯食べた?と聞かれ、そんな余裕は無いと答えたヨンウン。
「でも、一食くらいは楽しんで食べて。」
その言葉に聞き覚えがありました。スワンも同じ事を言っていました。
ヨンウンはずっと気になっていたことを聞きました。
スワンとはどういう関係?と。
「兄です。兄は10年前に死にました。」
打ちのめされた気分になったヨンウンでした。