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キム・ヒョンス=キム・スヒョンssiは普通によくいる大学生。
毎日の課題に追われたり、遅刻して教室に駆け込んだりする・・・。
タクシー運転手の父親と母親、妹の4人家族です。
ある日、友達から飲み会に誘われました。課題があるからと一旦は断ったのですが、課題提出が延びたと言う知らせが入り、チャンスとばかり、参加することに。
父親が風邪気味で休むと言っていたので、こっそりと商売道具のタクシーを借りました。
証拠が残らないように、ドラレコを切り、皆が集まっている場所に急ぎました。
ところが、途中で赤信号で止まった時、見知らぬ女性がいきなりドアを開けて乗り込んで来たのです。
営業はしていないとヒョンスが言っても、女性は聞く耳を持たず。
ヒョンスを文字通りアッシーのように扱いました。
まぁ、女性が強引で怖いモノ無し、おまけに美人と言う事も、ヒョンスが言いなりになってしまった理由の一つでしょうね。
ガス欠でガソリンスタンドに寄ったこと、言われてコンビニで飲み物を買ったこと等々、女性とヒョンスが一緒だったことの目撃者は多数。
そのうち、ヒョンスも女性と過ごすのが楽しくなっちゃって。
女性から渡された薬も、一瞬躊躇したものの、飲んでしまいました。
そして、恋人同士の雰囲気になってしまい、結局、女性の家で関係を持ってしまったのです。
女性の家に入るのも、目撃されていました。あれは近所の人?
男性が停車中の車に乗っていた所に、ヒョンスがぶつけてしまったのです。
大した事無いから行ってくれと男性は言いました。そして、ヒョンスと女性を粘質的な目で見つめてました。
怪しげでしたが・・・。
ヒョンスが目を覚ますと、女性が死んでいました。正確に言うと、殺されていました、何か所も刺されて。
パニックになったヒョンスは家から飛び出ました。
しかし、タクシーのキーを忘れた事に気づき、戻ろうとしたのですが、自動ロックがかかっちゃって玄関ドアが開きません。
仕方が無いので、近くのガラス窓を割って侵入しました。
そして、おろおろと自分の指紋がついたと思われる個所を拭き取り、ゲームで握ったナイフも持って転げながら逃げ出したのです。
その様子を、向かいの家の老人が見ていました。泥棒だと思ったようです。
通報しました。
ヒョンスは、必死に現場から遠ざかろうとしました。
ところが、生憎、飲酒運転の取り締まりに引っ掛かってしまって。
全てに運がありません。
結局、飲酒運転の疑いで警察署に連行されてしまいました。
そのまま、待つようにと言われたのですが、ヒョンスは何とか逃げ出そうと考えました。
不安で不安でパニックになりそうでした。父親に連絡したくても、とても出来る精神じゃありません。
父親から電話も入りました。
それに出る事も出来ません。
誰も彼に気を留めていないので、隙を突けば逃げ出せたかもしれません。でも、ヒョンスにはそのチャンスもありませんでした。
老人から通報を受けた警察は、女性の家に向かいました。
そこで、死体を発見。
一気に殺人事件の発覚へと事態は動いたのです。
事件を担当したのはパクチーム長のチーム。
警察署に戻って来た時、ヒョンスの態度に不審なものを感じたパクチーム長は、部下にヒョンスの身体チェックをさせました。
そしたら、懐から、血の付いたナイフが発見されたのです。
通報者から聞いた“タクシーに乗って逃げた人物”に当てはまると気付いたパクチーム長は、その場でヒョンスを緊急逮捕したのです。
上がってくる証言や状況証拠の全てが、ヒョンス犯人説を裏付けるものでした。
疑いようのない状況です。
ただ、ヒョンスは一貫して無実を訴えていました。
泣きながら必死に無実を訴え続けたのです。
昨日まで普通の大学生だったヒョンスは、一夜にして殺人事件の容疑者となりました。
全裸になって写真を撮られたり、取調室で何度も何度も同じ質問をされたりしました。
ヒョンスはパニックを起こしそうでした。
この状況が信じられませんでした。
留置所に入れられました。
そこで、別の犯罪者に接見に来たシン・ジュンハン弁護士に会いました。
シン弁護士は、ヒョンスを一目見て気になったようです。
小さな弁護を引き受けて小金を稼いでいるシン弁護士。
ヒョンスに弁護士は決まってるのかと声をかけました。
シン弁護士は、ヒョンスに基本を教えました。
つまり、弁護士と一緒じゃない時は、どんな質問にも“分かりません”と答えろと言う事です。
ヒョンスはそれでも分かって貰いたくて、自分は無実だと何度も言いました。
シン弁護士は、ヒョンスがこれまでこういう事とは無縁の生活をしてきたと察したようです。
この状況が理解出来ないんだろ・・・と言いました。
よろしく・・・とシン弁護士が差し出した手を、ヒョンスはしっかりと握りました。涙をためて。
久しぶりのキム・スヒョンssiの演技、こんなにすごかったのかと、思いました。
パニックになりそうな普通の青年の心情が本当によく表現されています。
自分は無実だと世界に叫びたい気持ちが伝わって来ます。
こちらまでおろおろと落ち着かない気分になりました。
そして、毎話のラストにエンドロールが流れます。
まるで映画のように。