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自白しないヒョンスに手を焼いたアン検事は、うそ発見器にかけることを思いつきました。
ヒョンスが拒めば、有罪の心証を裁判官に与えられるし、万が一検察側に不利な結果が出てもそれに証拠能力は無いので、腹は痛まないってことですね。
アン検事は、ここでパクチーム長に再確認しました。
ヒョンスが犯人だと確信しているかどうかを。
証拠だけを信じますと、パクチーム長は言いました。目に見えるモノだけを信じるということですね。
と言う事は、心証は、無罪の可能性有と見ているってことかも。
ヒョンスは独房から出され、検察に連れていかれました。
アン検事は、敢えて資料にあるグクファの遺体写真をチラつかせたり、自白しなくても有罪にする充分すぎる証拠があると言って、ヒョンスを動揺させました。
無期懲役は避けられないだろうし、死刑の可能性もあると。
そして、うそ発見器の検査を受けないかと持ち掛けました。
パクチーム長も勧めました。
無罪を証明できる唯一の方法だと。
「受けます。」
と、ヒョンスが言いました。彼らの言葉を信じたのです。
シン弁護士に、この一件が報告されました。
まだ弁護士交代の知らせが入ってなかったようです。
本来、被疑者は弁護士同席じゃないと、検察で尋問を受けてはいけないことになっているそうです。
それを指摘すると、パクチーム長は電話を切りました。
パクチーム長は、うそ発見器の検査に行く前に、ヒョンスをグクファの遺体と対面させました。
あの手この手でヒョンスを揺さぶろうとしています。
パク弁護士の指示を受けて、ソ・スジン弁護士が科捜研に来ました。
シン弁護士も、駆け付けました。彼の元妻が科捜研の職員なので、融通を効かせてもらって入る事が出来ました。
シン弁護士は、うそ発見器をするのは反対だと言いました。でも、ヒョンスは無実を証明するために決心したと言い、検査室に入って行きました。
しかし、この検査も検察によってヒョンスを動揺させるような手が加えられていたのです。
喘息患者は、元々この検査を受けられないのに、敢えてそれをヒョンスに告げていませんでした。その上、吸入器をヒョンスの目につく場所に置いておくという姑息な手も。餌をチラつかせる感じです。
質問自体も、ヒョンスを動揺させ自白、或いは引っかける感じのモノが多くありました。
新人のソ弁護士は、すぐにはそれに気づきませんでした。
が、途中で変だと気付き、パク弁護士に指示を仰ごうとしたのですが、連絡がつきません。
その様子を見たシン弁護士が、ソ弁護士の同行者として検査室の隣室に入りました。
シン弁護士は、その罠にすぐに気づきました。
そして、ソ弁護士に指示を与えたのです。
「弁護人を通さず検察に呼び出す行為は弁護士法違反です。」
「呼吸器疾患を持つ者は、ポリグラフ検査の対象外です。」
「被疑者の代理人は検査を中止する権利がある。やめましょう。このまま続けたら、あいつは大変なことになる。」
シン弁護士の言葉を、そのまま、ソ弁護士がパクチーム長に言いました。
「この検査は拒否すべきだと判断しました。キム・ヒョンスさん、私に同意するなら検査官に伝えてください。」
ソ弁護士が告げました。
検査を拒否します・・・とヒョンスは喘息の発作に襲われながら言いました。
ト・ジテがヒョンスに「刑事訴訟法」の書物を渡しました。
ト・ジテは様々な違法な事をしていますが、知識もかなりのモノのようです。
翌日に拘留適否審査を控えているヒョンスに、戻ってくることになった時は決断しろと言いました。
何を
シン弁護士は、仕事の依頼が他にもあります。
でも今は、ヒョンスの事件で頭がいっぱいでした。
担当弁護士じゃなくなった今も、事件の事を調べています。
“ユン・ヒョジョン”と言う元同居人の事が気になっているようですね。
ヒョンスの拘留適否審査も傍聴しに行きました。
ト・ジテは、裁判所に向かうヒョンスにメガネを渡しました。少しでも真面目な学生らしさが裁判官にアピールできれば良いと思ったのでしょう。
しかし、アン検事の主張をパク弁護士は跳ね返すことが出来ず、結局、裁判長は拘留が妥当だと結論付けたのです。
シン弁護士は、傍聴席でいたたまれない気持ちになったようです。検察の罠にはまったと。
パク弁護士は、ソ弁護士の準備不足に不満を示しました。
勝ち試合しかしない感じですよね、パク弁護士は。
シン弁護士は、ソ弁護士にある資料を渡しました。
被害者グクファが長年薬物中毒になっていたことを証明する医師の処方箋です。
それを見たパク弁護士は、良い手を思いつきました。
この事件を負けずに終わらせる手です。
刑務所に戻ったヒョンスを、収監者のドゥシクが襲いました。
元々、ヒョンスのことを気に入らない様子でしたが、ヒョンスの同房者の自殺が虐めによるものだとヒョンスが自供したのかも。それによって、ドゥシクも独房に入れられる羽目になったことを恨みに思っていたようです。
右腕を切られたヒョンス。
その傷を手当してくれたのは、ト・ジテでした。
「お前が悩むべきことは、一つだ。」
と、ト・ジテは言いましたが・・・。これも、何
パク弁護士が、アン検事に取引を申し出ました。
グクファの処方箋を材料に。
でも、アン検事は怯みません。被害者が薬物依存症だからと言って、被害者に変わりは無いと言いました。
「自白も直接証拠も、殺害の動機もないうえに、薬物まで被害者が提供を?」
と、パク弁護士。これでは重い刑にはならないと言いたいわけです。
強がっていましたが、アン検事もまた、痛い所を突かれたのは確かです。
結局、ヒョンスに自白させることで、過失致死10年と言う求刑にしても良いとアン検事は答えました。
勿論、納得などしてはいません、アン検事は。
パク弁護士は納得しました。
ヒョンスが自白するということで、事件の全てが終わり、自分の役目も果たせるからです。
おいおいこうやって談合して良いわけ
ヒョンスは納得できませんでした。
いくら、パク弁護士から説明されてこれが最善策だと言われても、気持ちは納得できません。
どうすればよいのか、結論が出ません。
その話をソ弁護士から聞いたシン弁護士は、愕然としました。
ヒョンスが自白を約束するなんて・・・。
納得できないのは、パクチーム長も同じです。
絶対に犯人なんだから、無期懲役にすべきだと、アン検事に怒りを示しました。
同房のソンスはチャンスだと言いました。逃がすには惜しいチャンスだと。
ヒョンスは、再度パク弁護士に他の手は無いのかと聞きました。
でも、パク弁護士はこれが最善策だと突っぱねました。
シン弁護士は、ソ弁護士と一緒にヒョンスに面会しました。
パク弁護士の策は、弁護士なら当然出してくる策だと言いました。
しかし・・・とシン弁護士。
「前科者のレッテルは絶対に一生消えないんだぞ。」
シン弁護士ならどうしますか?と、ヒョンス。
「自分に聞くだろうな。殺したのか、本当に自分が殺したのか。」
公判が始まりました。
裁判所には、あらかじめヒョンスが自白して善処を求めるつもりだと言う事は報告されていました。
事実ですか?と裁判長に聞かれ、ヒョンスは頷きました。事実だと。
検察、弁護側双方からの質疑が行われました。
自白して有罪を認めると、反対尋問の機会を失い、被告人に有利な証人を召喚する事も、控訴も出来なくなるそうです。
分かっていますか?とアン検事に問われ、ヒョンスの代わりにパク弁護士が答えました。
「はい。」
改めてアン検事がヒョンスに問いました。
パク弁護士が事件の夜を時系列に説明しました。
ヒョンスの脳裏に、グクファと過ごした時間が蘇りました。
裁判長が最後に聞きました。
「被告人はグクファさんを殺しましたか?」
いいえ・・・とヒョンスが小さく呟きました。
慌てたパク弁護士が、約束したじゃないですかと、ヒョンスに囁きました。
そして、裁判長に、もう一度質問をと言いました。
再度、裁判長がヒョンスに聞きました。グクファを殺したか?と。
ヒョンスは涙をこぼしながら言いました。今度ははっきりと。
「いいえ。僕は殺していません。」
法廷にいた皆が驚きました。
シン弁護士だけが、ほっとしたような感じです。