まったり まぎぃ

愉快な仲間たちの事、日常生活で思う事、好きな事あれこれ。

『偶然見つけたハル』TV放送版 5話まで

2021-01-07 00:33:12 | 韓国ドラマのエトセトラ

レビュー一覧は、こちらから。

ペク・ギョンを演じてるイ・ジェウクssi。この間まで見ていた「天気が良ければ~」のジャンウとあまりにも正反対なキャラクターなので、同一人物なのか、信じられません。それだけ上手いってことですよね

 

ハルはある時ふいに自我を持ちました。

自分は誰なんだろう・・・と。左手の手のひらには傷があります。その理由も知りたいし、何より自分がどこから始まって、どこに向かっているのかを知りたいと思いました。

そんな時、図書館の棚であの本を見つけたのです。『秘密』を。

登場人物紹介のページで、“ウン・ダノ”と言うエキストラの女の子に目が留まりました。

 

ある日、ハルは学校の中庭で、ブラックホールのような穴が空間に開いていることに気が付きました。

図書館の『秘密』を抜き出した棚の奥に見えた穴です。

驚いて見つめていると、彼ともう一人、その穴を食い入るように見つめている人がいる事に気が付きました。

ダノです。

ダノが初めて穴を見た時のことです。ダノは自分以外にミチェしか気づいていないと思っていました。でも、本当はハルもそこにいたのです。

ダノより先に、ハルがダノを見つけていたってわけ。

 

その時から、ハルはダノから目が離せなくなりました。

意識せずにダノの名前を呼んだハル。ハルは初めて自分の声を聞きました。

何故名前を知っていたんだ?・・・とハルは思いました。

何故、ダノだけに目が行くのか・・・分かりませんでした。

 

ギョンを殴ってダノを連れて行こうとしたハル。

「場面が変わるから言っても忘れてしまう。」

と言うハルの言葉で、ダノは、気づきました。ハルもまた自我を持っていると。

ステージとシャドゥを行き来していると。

 

始まりは君だ、ウン・ダノ・・・とハルは言いました。

 

ギョンは、このところ混乱し切っています。

ダノやハル、そしてドファの言葉が全く理解できないのです。

ダノが自分から離れて、ハルに近づいていくのも気に障りました。

 

ドファは自分の作者によって決められたキャラクターが気に入りません。

シャドゥでいくらジュダに告白しても、ステージ戻ると、ジュダは何も覚えていません。

もっと強引な性格に設定してほしかったと思いました。

ドファは、『秘密』を読んで、ダノの心臓病が悪化していて、主治医である兄から余命宣告を受けたことを知りました。

何も知らなかったとはいえ、ダノに気を使わなかった自分を責めました。

エキストラにあまりにも過酷な運命じゃと、ミチェに言うと、

「エキストラだからより残酷なんだ。」

と、ミチェは言いました。

 

ギョンがダノに謝りました。壊した心拍計の代わりに新しい物を差し出しました。

でも、ダノは受け取りません。

そして言いました。

「もうあなたを好きでいるのは止める。」

ダノ自身も意外に思うセリフです。

片思いは、する人だけが大変なんじゃない、受ける人も大変だから・・・と言いました。

ここまでがステージ。

突然シャドゥに戻ったダノは、自分のセリフに本当に驚きました。ここまで思い切った事が言えるキャラクターだったんだと。

ちょっとすっきりしたみたいです。

一方、ギョンの方も、これまた自分が思ってた以上に破談の宣言が心に刺さったみたいですね。

 

ダノは、ハルが自分の記憶を全て持っていると知り、何だか心浮き立つ思いでした。

いろいろ恥ずかしい事をして来た事も気にかかるけど、ハルを意識しているのも事実でした。

ハルもまた、何故ダノを見つめてしまうのかが、気になっていました。理由を知りたいと思っています。

 

ダノはハルにステージとシャドゥについて説明しました。

主人公はジュダとナムジュで、自分たちはエキストラに過ぎない存在なんだと。

そして決められた運命を生きるのではなく、自分たちで動く事で運命を変えようと言いました。

現に、決められた運命の筈のダノの片思いも、一瞬にして終わったのですから。

「この辺で止めろ。」

と、ミチェが言いました。

「私は自由に生きたいだけなのに

と、ダノが言うと、

「それがこの世界を壊すんだ

と、ミチェ。

この言い争いを、ハルは黙って聞いていました。彼の左手の傷が痛むみたいです。そして、何故だか、ミチェを睨むように見つめていました。

 

ギョンがハルに詰め寄りました。

お前は誰だと。

「覚えられないだろ。僕の名前はハルだ。場面が変わったら忘れる」

“場面?”“忘れる?”・・・ギョンは全く理解出来ません。

 

ミチェが別の漫画を見ていました。

タイトルは『凌霄花(ヌンソファ)』。

“私は自分の始まりも知りません”と言うセリフがあります。ハルの思いと同じです。

 

ミチェはハルに言いました。目覚めてしまったか・・・と。

どういう意味?

「ステージをめちゃくちゃにしたら、痛みが増すぞ。」

と、ハルの左手のひらの傷を押さえました。そして続けました。

「ウン・ダノを止めろ。それがお前の存在理由だ。」

 

ナムジュの誕生日パーティが盛大に開催されました。

招待された人しか参加できないと言う、なんともセレブなイベントです。

ダノは、また予知しました。そのパーティでナムジュがジュダを正式に恋人として披露することを。

ドファはそれを知ってショックを受けました。

作者の意図だから、どうしようもないと。

でも、ダノはそれを変えようと考えました。成功するかどうかは分からないけど、行動を起こしてみようと。

 

ハルは反対しました。ダノが危険だからと。

ダノは自分には残された時間が少ないからとハルを説得しました。

そんな二人を見たギョンが、話があるからとダノを無理やり連れて行こうとしました。

でも、ハルがそれを止めたのです。

ハルがダノを自分の後ろに庇ったシーン、ほっほ~っと、思わずにんまりしてしまいましたよ、あたしゃ

で、ハルはギョンに見せつけるようにダノに協力すると言ったのです。

ギョン、激怒ですよ。

これ、シャドゥの出来事でした。場面が変わったら、他の者は、誰もギョンの激怒した様子を知らないんですもん。

いろんなことが壊れて来てるとダノは思いました。

ギョンがハルの存在を、ハルの名前を覚えています

 

ステージなのか、シャドゥなのか、分かりづらいわ~っ

 

そして、誕生日パーティの日になりました。

予知では、ナムジュがジュダとの交際宣言をすることになっていたのですが、それが変わりました。

ナムジュのセリフを、ギョンが

ギョンが交際を宣言したのは、ダノでした。

それも、ハルの目の前で。

もう一つ変わったことが。

本来、交際宣言するはずだったナムジュは、ドファとジュダが一緒のところを目撃。

ドファはジュダに告白できました。

 

ネームが大幅に変わりました。

何が起こる


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オン・ソンウ主演「場合の数(原題)」衛星劇場で日本初放送

2021-01-05 22:42:20 | 番組放送予定、DVD等発売レンタル予定

Wanna One出身のオン・ソンウssi主演最新作が、衛星劇場さんに登場決定です

 

『場合の数(原題)』

放送開始:3月

 

詳細は、こちらから。

 


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「よくできました」あらすじ

2021-01-04 22:45:44 |   ★「や」行

チェリムさん、オム・ギジュンssi出演の心温まる作品。

訪問してくださった方のおかげで、あらすじ一覧を作って無かった事が判明

今さらですが、作っておくことにしました。

 

    2話まで  4話まで  6話まで  8話まで  10話まで  12話まで

    14話まで  16話まで  18話まで  20話まで  22話まで  24話まで

    26話まで  28話まで  30話まで  32話まで  34話まで  36話まで

    38話まで  40話(最終話)まで

 


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懐かしさ満載(^^♪

2021-01-04 13:38:24 | チョ・スンウ関連

片づけをしていて、古い雑誌を発見

平成16年と言うから、もう17年ほど前のものです。

まだまだ若いスンウssiの笑顔がありました。

勿論、捨てられません

また、棚に戻してしまいました。

この他にも、10冊ほど発見しました。もち、保存版です


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『天気が良ければ訪ねて行きます』完観

2021-01-03 22:57:13 | 韓国ドラマのエトセトラ

レビュー一覧は、こちらから。

ヘウォンが携帯を埋めていたのは、母ミョンジュがお花を手向けていた場所と同じ?

ヘウォン父がプロポーズした場所?

もしそうだとしたら、偶然ですよね。

 

ヘウォンが去りました。

村には春が訪れ、人々は畑仕事に精を出しました。

特別な事はなく、季節と共に繰り返される作業です。

ウンソプは変わりなく書店を営んでいました。

ヘウォンを変わらず想っています。

 

ソウルにも春は訪れました。

ヘウォンは、チェロ講師を目指して採用試験を受けていました。

合格してはいません。

 

ミョンヨの新作『シスターフィールドの迷路』は、ベストセラーとなっていました。

ウンソプの書店にも、注文がたくさん入っているようです。

 

ミョンジュとミョンヨは実家のペンションで一緒に暮らしていました。

でも、もうじきミョンヨはこの家を出て行く予定です。

どこに行くのかは描かれていませんが、一つ確かなのは、ミョンヨがこの家に戻ってくるつもりはないということ。

チャ編集長とよりを戻したように見えますが、結婚するという事ではなさそうです。

チャ編集長は、シン作家とは別れたようです。

 

ミョンヨに言われ、ミョンジュはヘウォンに手紙を書きました。

言わなきゃ分からないことがある・・・とミョンヨは言いました。これまで、ミョンジュは娘に何も話して来ませんでしたから。

“言わなきゃ分からないことがあるとミョンヨに言われたの。私はあなたが大学を出た年齢であなたを産んだ。今のあなたの歳ではもう6歳の娘を持つ母親だった。当時既に世界一優しいと思っていたあなたの父親に殴られていた。クズの様な人生の中で自分自身を慰めきれず、あなたをないがしろにしてしまった。自分のことで精一杯だった。でもいつもあなたのことを愛していた。ただうまく表現できなかっただけ”

初めて娘に対して正直になりました。

決してヘウォンを愛していなかったのではなく、ただ、不器用なために上手く表現できない人だったのです、ミョンジュは。

 

ミョンジュは住んでいた家を売り払いました。

そして、実家のペンションに住むことにしました。

 

ウンソプは母の誕生日にマフラーをプレゼントしました。

綺麗なピンク色のマフラーに、彼自身が一言刺繍を入れました。

“愛する僕の母さんへ”

ウンソプ母は、感動して一人泣きました。私もじ~ん・・・としました。

女の子じゃなく、男の子が・・・ですからね。慣れない手つきで一生懸命したのですから。

 

ヘウォンは、オ・ヨンウのカフェを訪ねました。

ま~素敵なのよ、ヨンウ

カフェの名前は、昔ヘウォンが弾いた曲名でした。

まるで私をずっと好きだったみたいな言い方ね・・・とヘウォン。

「ずっと好きだったよ。」

と、ヨンウ。

でも、ヘウォンはそれが嘘だと気付きました。ヨンウも嘘だということを認めました。

何故分かった?とヨンウ。

「それは多分・・・知ってるから。私をずっと好きだった人の目を。」

ヘウォンが思い出していたのは、この冬再会した時のウンソプの目でした。

 

ヘウォン、村に帰りました。

ミョンジュから、ミョンヨが家を出て行き、二度と戻らないかもしれないと聞いたからです。

3人で食事をしました。

以前と比べると、家族らしい会話をしました。口数は多くはありませんが。

気を張ることもなく、極々自然に。

その時、ジャンウが店に入って来ました。

でも、ヘウォンの顔を見たら、あれこれ理由をつけてわざとらしく店を出て行きました。

ヘウォンが立ち上がると、外にいたのはウンソプ。

ジャンウの気遣いだったのです。

 

ミョンヨが去りました。

 

ヘウォンはミョンヨを見送った後、書店に向かいました。

丁度ウンソプが花束を持って出て来ました。実母の命日でした。お墓に行こうとしていたのです。

それじゃ・・・と車に乗り込みスタートしました。

しばらく走った時、気づきました。ヘウォンが追って来てることに。

 

ただ一度だけ抱きしめたくて・・・とヘウォン。

驚いたウンソプ。何も言えませんでした。

ヘウォンは、ウンソプを抱きしめました。この冬、ウンソプと過ごした思い出が次々に蘇りました。

でも、ウンソプは抱きしめてくれません。

 

ごめん、こんなつもりじゃなかったの・・・とヘウォンはウンソプから離れました。

背を向けて歩き出したヘウォンにウンソプが聞きました。

「今回はどのくらいいる?いつまでいる?」

やっとウンソプが微笑んでくれました。

 

ヘウォンは、短い間の付き合いだったウンソプのことを、すぐに忘れてしまうだろうと考えていました。

でも、それは間違いだったと気付きました。

ウンソプは、雪の様にずっしりと降り積もり、ヘウォンから離れない人だということを忘れていました。

 

2人は、離れていた事等無かったかのように、暮らし始めました。

村の人たちが、変わりない生活を送っているのと同じように。

先の事は分かりません。

でも、努力を続ければ、生きていれば幸せになれると、ウンソプとヘウォンは信じています。

 

大きな事件が起こるわけでもなく、感情的に酷く激することもない、物語でした。

でも、登場人物一人一人のキャラクターがリアルで、村の生活がリアルで。

人が何を考えて、何に悩んでいても、季節は確実にめぐっていくものだと改めて感じさせられました。

何か事にぶつかった時、必死に足掻くのも大切かもしれませんが、時の流れに任せてみるのも、一つの手だということも。

 

癒される作品だという評、確かに

お勧めです


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『天気が良ければ訪ねて行きます』15話まで

2021-01-03 01:55:20 | 韓国ドラマのエトセトラ

レビュー一覧は、こちらから。

 

ヘウォンは、唯一信じ、頼ってきたミョンヨが、実は父を殺した犯人だったこと、そして母共々ずっと自分に隠し続けて来たことがショックでした。

自分が見て来たミョンヨの姿は、本物じゃなかったと思いました。

だとしたら、誰もが真実の姿を見せていないんじゃないかと思えました。何を信じればよいのか、分からなくなってしまいました。

ウンソプは、そっと手を握ってあげました。

 

家には帰れないとヘウォンが言いました。

 

家では、ミョンジュとミョンヨが向かい合っていました。

今からでも罪を償いたいと、ミョンヨが言いました。いつか、ヘウォンにも伝えるべきだと思ってた・・・と。

ミョンジュは言いました。

「あなたが私の妹じゃなければ、家に来なくて済んだ。私があんな男と結婚しなければ、私を庇わずに済んだ。アクセルを踏むこともなかった。あなたが自首したら、私はまた罰を受けた気分になる。」

でも、ミョンヨは償いをしないまま生きて行くことの辛さを訴えました。過ちを責めてほしいんだと。

平行線です。

罪を犯した者も、庇った者も苦しんでいるのです。なのに、お互いの苦しみを理解出来ないのです。

 

でも、ミョンジュがミョンヨの思いを受け入れました。

自首しなさい・・・と言いました。そんなに辛いならと。

ミョンジュは気づいていなかったのです。ミョンヨの苦しみに。

ミョンヨはどんなに辛くても手紙に弱音を書いて来ませんでした。だから幸せになってくれるもんだと、ミョンジュは思っていたのです。

「本当にごめんね。」

と、ミョンジュは言いました。

 

ヘウォンは、ウンソプに、事件まで住んでいた家に連れて行ってもらいました。

昔と同じように、鍵はポストの上に置いてありました。

空き家だと思っていたのに、誰かが住んでいる気配がありました。

母だと察しました。光熱費の請求書があったからです。

一人でここに住んでいたということが分かりました。

これも、自分だけが知らなかった事なのかとヘウォンは思いました。

「もし君が知ったら苦しむだろうから内緒にしてたんじゃないかな。我慢できるところまで我慢して、ダメだったら話そうって。」

ウンソプがそう言いました。

私だって家族なのに・・・とヘウォン。知らなくていい事だなんて思えない・・・と。

「君が苦しむからだよ。君が苦しむべきことを代わりに背負ったんじゃないかな、ヘウォン。」

きっとそうだよ・・・とウンソプ。

そして、そっとヘウォンを抱きしめました。

 

ヘウォンはミョンヨの口から直接事情を聞こうと決心しました。

もし、ウンソプの言う通りだったら、ミョンヨを理解出来るかもしれないと思ったのです。

 

「全部説明して。」

ヘウォンがミョンヨに言いました。

「あんたの父親を殺した。」

と、ミョンヨ。

そして、ごめん・・・と。本当にごめん・・・と。

何故私に隠したの?とヘウォンが聞きました。

「あなたが苦しむじゃない。それは避けたかった。」

だったら、何故今更?とヘウォン。

「自首するつもりだから。今からでも、罰を受けるべきでしょ。」

 

ヘウォンは呆然としました。

ミョンヨも母ミョンジュもずっと苦しんで来たことを知りました。

緑内障の痛みに耐えて来たのも、自分自身への罰だと思っていたのかもしれません。

以前、ヘウォンが川で死のうとしたとき、助けたミョンヨが言った言葉を思い出しました。

「ヘウォンが死んだら私も死ぬし、姉さんも死ぬ。あなたの祖母も死ぬ。そういうものなの。そんな風に見えないだろうけど。」

一人でお酒を飲みました。

 

翌朝、ヘウォンが目覚めたのは、ボヨンの部屋でした。

酔いつぶれていたヘウォンを偶然見つけたボヨンが家に連れて帰ったのです。

「キム・ボヨン。私もあなたが好きだった。だから傷ついたの。それくらいあなたが好きだったの。関係が元通りになるとは思ってないわ。」

「ヒビが入っちゃだめなの?傷一つ無いことが正しいとは限らないわ。時間が経てばヒビも入るし傷もつく。完璧な関係なんてないわ。時にはミスも犯す。そうしたら謝って修復して、そうやって生きて行く。私があなたを酷く傷つけてしまったわ。それでも修復したかったの。あなたの気が変わるまで待つわ。」

ボヨンが言いました。

 

家に帰ると、パトカーが停まっているのが見えました。

ミョンヨが自首したのかと思ったヘウォンは、必死に押しとどめようとしました。

でもそれは別件で来たと分かり、ヘウォンはほっとしました。

 

「叔母さん。私、叔母さんが憎い。私のために黙っていたと言われたら許せると思ったけど違った。やっぱり理解出来ない。家族なら一緒に苦しんでもいいと思うの。一緒に苦しもう、叔母さん。自首しないで。母のために10年耐えたなら、次の10年は私のために耐えて。死のうとしたとき、私も苦しんでた、地獄だった。叔母さんが自首したら、私はまた辛くなる。だから、このままでいて。でも、叔母さんの顔は見られない。心の整理する時間が必要よ。」

私が去るわ・・・とヘウォン。

 

ヘウォンはその足で書店に行きました。

大丈夫?とウンソプが言いました。

ヘウォンはミョンヨの自首を止めたと言いました。でも、顔を見る勇気が無いと。

「だから、ここを去るわ。春が来たから。」

一生懸命普通に話をしたヘウォン。

ただ、ウンソプへの思いがただの一瞬も嘘じゃ無かった事だけは分かってほしいと思いました。

ウンソプは、ちゃんと分かっていました。

いつもと変わらない温かい笑顔でヘウォンを見つめていました。

もう、随分前から、この時のために、心の準備をして来たウンソプなんです。

ヘウォンがここを去る時は、ほんの少しも苦しみを持っていてほしくないと思っていました。笑顔で去ってほしいと。

 

ヘウォンは家に戻りました。

でも、やっぱりウンソプに会いたくて。

夜になって、書店に駆けて行きました。

でも、鍵がかかっています。扉には貼り紙がしてありました。

『書店は数日間休業します』

 

山だと、ヘウォンは思いました。ウンソプの行くところはそこしかないと。

ヘウォンは山に駆けて行きました。あの小屋に。

やっぱりいました。

ヘウォンはウンソプに抱きつきました。

「ごめんね、ウンソプ。」

そう言って泣きました。

 

ウンソプが目を覚ました時、既にヘウォンは消えていました。

 

ヘウォンは、携帯を捨てたわけではありませんでした。埋めていたのです。

それを掘り出し、ソウルに戻って行きました。


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『天気が良ければ訪ねて行きます』14話まで

2021-01-01 15:32:56 | 韓国ドラマのエトセトラ

レビュー一覧は、こちらから。

 

ヘウォンは初めてミョンヨの病について知りました。

薬局の人が、頭痛が酷い筈だと言っていたのが、本当だったと知りました。ミョンヨ本人も頭痛がするのを認めてはいましたが、嘘っぽい言い方をしていたので、ヘウォンは大ごとだとはとらえてなかったのです。

緑内障が進んでいて、もう既に右目視力は殆ど無いと医師は言いました。

かなりひどい痛みがあった筈なのに、病院で治療をしていなかったなんて・・・と呆れられました。

ヘウォンは、母ミョンジュに連絡しました。

いつものような淡々とした受け答えに、ヘウォンは呆れてしまいました。

 

2月になると、この地域では餅つき大会が開かれます。

春が近づいていると気付かされる行事です。

これがねぇ、杵で付くのは同じなんですが、餅を置いているのがなんと、板

臼じゃないんです。

ちょいとびっくり

 

老いも若きも交じって共同作業をします。

作業をしながら、井戸端会議をする主婦たち。

ジャンウがお見合いしたのも、既に皆に知られてます。この町では、家庭内の秘密なんて無いも同然みたい。

ジャンウのお見合いの話に、自分でも意外なほどに動揺したのはウンシル。

元々、ジャンウがウンシルを好きなのは傍から見るとバレバレの状況。

でも、ウンシルの動揺を見たら、ウンシルもジャンウを好きなのかもね。これまで意識していなかっただけで。

 

ミョンヨは治療を拒んで勝手に退院してしまいました。

自宅に戻ると、ミョンジュが待っていました。

 

ミョンジュは、ミョンヨの右目を見て泣き出しました。

全力で生きろと言ったでしょ・・・とミョンジュ。

「そんなことできるわけないでしょ。」

と、ミョンヨ。

ミョンヨはずっと罪の意識に苛まれて来ました。罪を償う機会をミョンジュに奪われてしまったことによって。

消える筈ないのです、あの日の記憶は。

 

2人が言い争っているところに、ヘウォンが帰宅しました。

言葉を止めて、何とかその場を取り繕いました。

 

ヘウォンは、ミョンヨを説得して治療を受けさせてくれと、母に頼みました。

でも、ミョンジュは何も答えませんでした。

この世の全てを経験したいと夢を語っていたミョンヨ。そんな妹を自分のせいで壊してしまったとミョンジュは思っていました。

だから自分が罪を被るのは当然だと。

でも、今、その行動は間違っていたのかもしれないと、思い始めたのかも。

 

フィがジェインと言う女子生徒に殴られました。

フィが片思いしてるヨンスの彼女だと自認してて、このところフィがヨンスと関わっているのがムカついたのです。

でもね、泣き寝入りするフィじゃありません。

そうと分かったら、殴られたままにはしていられません。で、反撃したってわけ。

結局、母とウンソプが学校に呼ばれる羽目になってしまいました。

 

ヘウォンは、ミョンヨと母の言動が理解出来ないと、ウンソプにぼやきました。

「もしかしたら、時間が解決してくれるのかも。」

と、ウンソプが言いました。

冬が過ぎて春が来るように・・・。

 

春の気配がする・・・とウンソプが言うのを、ヘウォンは複雑な気分で聞きました。

春になったら、ヘウォンは去って行くとウンソプは考えているのを、日記で知ったからです。

ここを去る事になるのかどうか、ヘウォンにも分からないようです。

ただ、ウンソプが言うように、時が解決してくれるだろうと、感じています。

この作品のゆったりとした雰囲気は、この考えが根底にあるからだと思いました。

決してはっきりとした結論や結果を求めず、解決を急がず、自然に時の流れに任せていれば、落ち着くところに落ち着くという考え。

時と場合に寄るけど、現実の世界でも、こういう事は案外多いのかもしれません。勿論、はっきり、迅速に結論を出すべき事もありますが。

 

ミョンヨはチャ編集長に真実を告げました。メールで。

『噂は事実じゃない。実は私は一瞬たりとも人生を諦めたくなかった。自分に才能が無いと思ったことも、しょせんこの程度だと思ったこともない。自分が病気になったり年老いて醜くなると思ったことも一度も無かった。こんな風に孤独に、ただ死を待つかのように生涯を過ごすとは思ってもみなかった。それに私は一瞬たりともあなたと別れたくなかった』

チャ編集長は、メールを読むなり、駆け付けて来ました。

「一度抱きしめさせてくれ。」

そして、しっかりとミョンヨを抱きしめたのです。

俺も一瞬たりとも別れたくなかった・・・と。

 

「私が何をしたのか、ちゃんと読んだの?」

と、ミョンヨが聞きました。

・・・と言う事は、事実をありのままに小説に書いたということですね、ミョンヨは。

何が真実で何が創作か、決して聞かないと契約条項にあった・・・とチャ編集長。

意外に器が大きいのね・・・とミョンヨが言うと、

「だからお前を愛したんだ。」

と、チャ編集長は言いました。

大人の素敵な会話です。

 

ウンソプにミョンヨからメールが届きました。

添付されていたのはミョンヨの小説『シスターフィールドの迷路』の原稿。

ヘウォンに伝えるかどうかは、ウンソプに任せると。

ウンソプはミョンヨに返信しました。

ヘウォンに話したいと思っての事だとは思うが、状況を正確に把握していない自分が伝えるかどうかの判断は出来ないと。辛くても、直接話す方が良いと思う。原稿を渡すところまでは自分にもできるから。

沈黙の中でとても辛かったと思います。そして、ミョンヨさんがヘウォンを愛していると、僕は信じています・・・と。

 

ウンソプは、原稿をヘウォンに渡しました。

早く読んだ方が良いと思う・・・と言って。

 

ヘウォンは、いつにないウンソプの固い表情が気になりました。

 

原稿を読みました。

思ってもみなかったことがそこには書かれていました。

母ではなく、これまで唯一信じて頼りにしてきたミョンヨが父を殺した真犯人だったなんて・・・。

呆然としているところに、母ミョンジュが来ました。

 

ヘウォンは、母も叔母も信じられませんでした。

ミョンジュも、いつものように冷静ではいられず、どういえば良いのか、おろおろし、混乱してしまいました。

ヘウォンは、家を飛び出して行きました。

 

ミョンヨが帰宅した時、テーブルの上には原稿が。

ヘウォンが読んだと気付きました。

 

ヘウォンは呆然としたままバスに乗り、終点まで行きました。

そこに、ウンソプが駆け付けました。

誰が連絡したのか分かりません。

ウンソプの顔を見て、ヘウォンは泣き出しました。

ウンソプは上着を着せ掛け、そっと肩を抱き寄せました。


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『天気が良ければ訪ねて行きます』13話まで

2021-01-01 13:48:00 | 韓国ドラマのエトセトラ

レビュー一覧は、こちらから。

 

ボヨンは、ウンソプをずっと想って来ました。

高校時代の小さなエピソードが重なって、想いが始まり、続いて来たのです。

でも、ウンソプはまったく気づかずにいました。

 

ずっと見つめていたボヨンは、ウンソプの心がヘウォンに向いていることにも、気づいていました。

そして今、ヘウォンもウンソプを想うようになっていると、気づいていました。

いつも自分は存在すら気づいてもらえないのに・・・と言う悔しさ、ヘウォンへの嫉妬もありました。

このまま一生脇役でいるのは耐えられないと思ったのでしょう。自分の想いに気づいてもらいたいと。おそらく、報われたいとまでは思っていなかったんじゃなりでしょうか。

ただ、ヘウォンに意地悪をしたいだけでしょうね。

 

電話をしても、ウンソプは気づきません。

で、書店の電話にかけました。

流石に出てくれましたね、ウンソプ。

ボヨンは、山の入り口にいるから迎えに来てほしいと言いました。

「私が行くわ。」

と、ヘウォンが言いました。2人で話したいことがあるの・・・と。

ヘウォンはボヨンの気持ちを察したのでしょう。

 

ボヨンは現れたのが、ウンソプではなく、ヘウォンだったことにショックを受けました。

「最後のチャンスだと思ったの。」

と、ボヨンは言いました。

私がどれほど努力したか分かる?でも、ダメだった。いくら頑張ってもダメだった・・・と。

「あなたが帰って来たから意地悪したくなったの。邪魔をしたくなった。」

ボヨンはヘウォンも邪魔をしたと思っていました。高校時代、自分がウンソプを好きなのを知ってて、敢えてウンソプに近づいたと。

でも、誤解でした。

ヘウォンはボヨンの好きな人がウンソプだとは聞いていなかったのですから。

 

ボヨン・・・一人で空回りしていただけだと気付きました。

 

ボヨンは町の人がヘウォンの母や家族について噂をするのを、耳にしました。

事件から10年以上経っているのに、やはり噂されるのです。

そうなった理由が自分かもしれないと、思ったのかもしれません。あれほど内緒にしてほしいとヘウォンが言っていたにもかかわらず、つい友人に話してしまった自分に・・・。

勿論、悪気があったわけではありません。

でも、結果として、ヘウォンの人生を変えてしまったのは事実でした。

友人のせいだとヘウォンに泣きつき、それを理解してくれないヘウォンにも責任があると思っていた自分。自分は被害者だと思って来ました。

でも、ヘウォンの立場に立って考えられなかった自分の責任でした。

 

チャ編集長は、ミョンヨのことが心配でした。

シン作家はチャ編集長の今カノなのかな?チャ編集長がミョンヨと関わることに嫉妬しています。

噂を聞かせました。

ミョンヨが義兄と不倫したことで、姉が義兄を殺す事件を起こしてしまったと。

ミョンヨはそれを事実だと言い、その噂を信じろとチャ編集長に言いました。それが別れた理由だと。

でもね、チャ編集長、信じられないのです。ミョンヨがそんなことをするなんて、考えられないのです。噂を事実だと言うミョンヨの考えも分かりません。

 

チャ編集長は、またミョンヨを訪ねました。

全部嘘だと言ってくれ・・・と言いました。

「信じたい物を信じればいい。何にせよ結果は変わらないから。」

と、ミョンヨは言いました。

そして、サングラスを外して、右目を見せました。

チャ編集長は、去って行くミョンヨの後姿を泣きながら見送りました。

昔のあだ名の通り、彼は今でも泣き虫です。

 

ある日、ヘウォンはウンソプのPCに入っている日記を見つけました。

で、読みました。

高校生で出会ったのではなく、もっと前に何度か会っていること、ウンソプの自分への想いの深さを知りました。

ウンソプは恥ずかしくてたまりませんでした。心の中の中まで見られた感じでしょうね。

 

ボヨンはヘウォンを呼び出しました。バスの中で話をしようと。

変わってるわね・・・とヘウォンは言いました。

あれから、ひねくれてしまった私の心について考えてみたの・・・とボヨン。

「私はあなたを憎んでた。たった一回のミスで私の話には耳を傾けてくれなかった。あの時から待つようになったの。あなたが私を許すチャンスがなくなること。あなたの方が悪い人になって周りの人たちが私に同情するようになること。」

あなたにとっては一つのミスでも、私にはアウトよ。私の人生最大の秘密を周りに言いふらしたでしょと、ヘウォン。あなたは一人に話しただけでしょうけど、私は・・・と。

「私が浅はかだった。ごめん。それでも私はたった一度のミスとしか思ってなかった。だからあなたを憎んだ。あなたは私が嫌いなだけでしょ。誰かを憎むためには、その人を好きにならないといけない。私はあなたが本当に好きだった。」

ボヨンは、そう言って次のバス停で降りて行きました。

 

ミョンヨが倒れました。

抱き起したヘウォンの声に反応して、ミョンヨが目を少し開けました。

ヘウォンはその時初めてミョンヨの濁った右目を見たのです。


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あけましておめでとうございますm(__)m

2021-01-01 11:54:18 | その他

昨晩の冷え込み&強風から一転、新年の朝は穏やかにきっぱりと晴れてます

少し風は強めではありますが、籠ってる身には、特に影響はありません。

 

皆さま、あけましておめでとうございます

 

豪雪の地域もあるとかで、こんな晴天、うしろめたさすら感じてしまいます。

 

娘は、自粛生活で初めてのおせちづくりに精を出したと、その成果を撮って送って寄こしました。

でも、子供たちは、伊達巻やかまぼこに集中し、ごまめや黒豆など、見向きもしないと早速ぼやいていました。

ま、そんなもんですよね。

お正月には派手ではなくても、いつもとは違うメニューが並ぶということを、意識の中に刷り込めれば幸いとしなくては・・・ね

 

息子には、小さな一人用のおせちを送りました。

今年も寂しい一人ぼっちの息子。

お正月の寂しさがいっそう身に沁みているのではと母親は心配してしまいます。

 

いつもとは違うお正月になりました。

こんなこともあったよね・・・と、後に懐かしむことが出来るよう、頑張って自粛生活続けます。

 

ブログも随分長く続けてきました。

さほどの成長が見られないのは、私の能力ゆえ。

それでも、たくさんの方が訪問してくださるようになり、本当に有難いやら恐縮するやら。

今年も、ご期待に副えるかどうか、怪しいものですが、自分なりに頑張って一日でも長く書いていきたいと思っています。

独断と偏見に満ちたレビュー、日記も、人生の記録として役に立っています。

ご興味が湧きましたら、是非、読んでください。

コメントも、お待ちしています。

今年も、引き続き、よろしくお願いいたします。


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