レビュー一覧は、こちらから。
ハルは、場面が変わる音を聞きました。それが何の音かは分かっていませんでしたが。
図書室の奥で、ブラックホールのような穴をまた見つけました。
思わず穴に左手を差し入れてみました。
その瞬間、強い力で引っ張られそうになったので、必死に手を抜きました。
すると、左手に傷が出来ていたのです。
ダノとの思い出が一気にハルの脳裏によみがえりました。
ダノの元に走りました。
今度は僕が君の話を変える。ごめん、遅くなって。僕はここにいる。もうどこにも行かない。
ハルは優しくダノを抱きしめました。
何がどうなったから、戻ってこれたのか、ハルにもダノにも分かりません。
ただ、ダノは全てが自分のせいだと思っていました。
帰ろう、送っていくよとハルが立ち上がったら、ダノは嫌だと言いました。
今別れたら、またハルが自分を忘れるかもしれない、いなくなるかもしれない、だから、離れたくないとダノは言いました。
せめてステージに変わるまで一緒に・・・と。
泣きじゃくるダノに、ハルが言いました。僕を見て・・・と。
「もう離さない。絶対に離さない。」
ダノの手を大きな両手で包みました。
ハルが戻って来て、ドファは大喜びしました。ダノに負けないくらいに。
ダノは勿論、それまでが嘘のように楽しい日々がやって来ました。
常にハルの傍にいました。
でも、作家はそんなダノの気持ちなどお構いなし。ステージではそれまでと同じようにギョンの婚約者としてのシーンが続きました。
ギョンは自分が覚えているダノが、本物のダノであってほしいと思っていました。
ダノやぁ・・・ギョンの想いに気づいてあげてよ。
ギョンはハルの様子が変わって来たことに気づきました。
自分を慕っていると言う設定なのに、何故か目つきが変わってきたように思えました。
記憶の無いエキストラの筈なのに。
ダノとハルは授業をさぼって学校を抜け出しました。勿論、シャドゥの中で・・・です。
不思議な骨とう品店に入ってみたり、駄菓子を食べてみたり、ゲームをしたり。
普通の高校生のデートです。
ダノはツーショット写真を携帯の待ち受け画面に設定しました。
ステージになったら、この待ち受けはギョンとの写真に変わってしまいます。ダノは気に入りません。
ダノは、ハルの左手の傷を何度も確かめました。
その傷が、ハルがハルだという証拠でした。
ハルはデートの時、ふいに目の前にあの時代劇風のかっこうをしたダノそっくりな女性を見ました。
リアルです。まるで白昼夢。
その夢のようなシーンのエピソードが現実でも起こりました。セリフも同じです。
意味が分かりません。
ギョンはハルの記憶が戻った事に気が付きました。
設定と違う言動をするようになったからです。何より、目が違いました。
それと同時に、ハルはギョンに見せつけるようにダノと親しくしました。
ギョンはますます不機嫌になり、周囲に当たり散らします。
ステージでダノはギョンとの結婚を強く望んでいます。
死ぬ前にステキな結婚式を挙げたいと。
ギョンは、ダノのその言い方が嫌でした。死ぬと言う事を軽く口にするのが。
ムカつくから、そんな事言うなと、ギョン。
その時、ダノが倒れました。
気がついたら病院のベッドの上。
ギョンが背負って連れて来てくれたのです。
ダノ父は、ギョン父に言いました。余命僅かだと。
ギョン父は、ダノの望みを叶えてあげましょうと、ダノ父の手を取りました。
ギョンもそれを知っていて、ダノと同じように結婚を望んでいると。
ダノ父は感激したような表情になりました。
ギョンの継母と異母弟が病院に来ました。
ギョンは実母が父から疎まれていたと思っています。だから、父が継母に優しくするのが我慢できません。
自分をのぞく3人は、幸せな家族に見えました。余計に苛立ちました。
で、この時も、酷い言葉で継母を詰りました。
割って入った父にも言いました。
「病人も金づるにしやがって」
ダノのことですね。
きっと、ギョンはお金とか関係なく、純粋にダノを受け入れてほしいのでしょう。
激怒した父が殴ろうとしたとき、異母弟がギョンを庇いました。
父の拳は、異母弟に当たりました。
異母弟のジュニョンは、ギョンを慕っているようです。
家族になりたいと思っています。
そして、もしかしたら、彼も自我を持っているのかもしれません。
“何も変えないで”と言いましたから。
ハルはミチェに白昼夢のことを話しました。
これから起こること?それとも、もう起こったこと?と尋ねました。
「始まりについて答えなかった理由だ。君の始まりは「秘密」じゃない。」
と、ミチェ。
「凌霄花は待つと言う意味ですよね。この花が目に入る理由が分かった。ダノを思い出せ、ダノが僕を見つけるまで待てってことです。」
と、ハルは言いました。
同じキャラクターで同じセリフで同じストーリーなら、自我を持たない方がおかしいと、ミチェは呟きました。
えと言う事は、ハルが見る白昼夢は、作家のもう一つの漫画ということですよね。
ダノ、ギョン、ハルが同じキャラクターということですよね。ま、早い話、使いまわしされてるってことでしょう。
でも、この先、同じ悲劇を見ることになるとも、ミチェは呟いていました。
ギョンがハルに突っかかって行きました。
ダノは死ぬまで俺に片思いするエキストラだと、ギョン。
「ダノを傷つけるなダノが傷つくのは見ていられない」
と、ハル。
俺がいなければ1シーンも出られないくせにと、ギョン。
「必要なら展開を変えるさ。この物語はまだまだ途中だ。作家が描いていないページがある。」
どうしてわかる?とギョン。
そして、自分とダノの物語から出て行ってくれと言いました。
「設定は抜きにして、ダノが好きか?」
と、ハル。僕は好きだ・・・。
過去にも・・・いえ、別の物語の中でも、ギョンとハル、そしてダノの苦しい恋模様が描かれているようです。
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4人は、ドヒョンの事務所で話を突き合わせました。
お互いの持ってる情報を共有した結果、全てが繋がっているのかもしれないと言う仮説が立ちました。
翌日、グムスクは息子の携帯の通話履歴をドヒョンとチュノに見せました。
“ソラ”と言う履歴に、ドヒョンとチュノは呆れたように言いました。キム・ソ二の源氏名だと。
こんなところで繋がるとは、ドヒョンたちも思ってもみなかったでしょう。
ドヒョンは決心して、グムスクとユリに壁の相関図を見せました。
グムスクは、ヤン部長検事までもが関係者の一人だと言う事に衝撃を受けました。
グムスクとユリも捜査に加わりたいと言いました。
一人じゃ無理だとユリは言いました。
危険なので、協力してもらうことに躊躇したドヒョン。
でも、ユリもグムスクも父親や息子の死に関わる事だけに、傍観することは出来ませんでした。
ただ、困難な捜査になることは、容易に想像出来ました。
手分けして捜査開始です。
ユリとグムスクは、チョ看護師とチョ・ギタクが写っている写真から調べを始めました。
ヤン部長検事から、グムスクに連絡が入りました。
ノ・ソンフの交通事故に疑問を抱いている記者と会いたいと言うのです。
グムスクは、慎重に断りました。もうヤン部長検事の協力はいらないと。
ドヒョンたちが、ドヒョン父の事件の舞台となった料亭にまで調査の手を伸ばしたということは、あっという間にオ会長の耳にまで届きました。
オ会長は、ファン秘書に怒りをぶつけました。何としてもドヒョン父が持つ報告書を見つけだして、ドヒョンたち邪魔者を始末しろと言ったのです。
オ会長にしてもファン秘書にしても、元軍関係者のようですね。
軍隊での上下関係が、今でも続いているようです。
ファン秘書は、チョ・ギタクに連絡を取りました。
出番だと。
怖いわ・・・
ジョングはドヒョンに聞かれ、答えました。
「チョ・ギタクほど凶暴な男はいない。」
懲罰房に入ったのは、人を2時間もの間暴行し続け、殺してしまったからでした。
それを、ジョングは目の前で見させられたのです。精神がオカシクなっても不思議はありません。
その時のことを思い出すだけで、ジョングはパニックになってしまうほどです。
その帰り、ドヒョンはホ・ジェマンと会いました。なんと、ジョングの入ってる刑務所の刑務官だったのです。
あの柔らかな笑顔が、この時ばかりは不気味に感じました。
絶対に、彼がチョ・ギタクだわ
チョ看護師と家族のように親しくしていたと言っていたホ・ジェマン。
だから、ドヒョンはチョ・ギタクについて聞いたのです。知っているか、連絡を取っているかと。
ホ・ジェマンは、勿論、知ってはいますが、長い間連絡を取っていないと答えました。
そして、何故ギタクを探しているのかと、反対に聞きました。
「どうしても会いたい理由があるんです。」
と、ドヒョン。
ドヒョンはホ・ジェマンに何か引っかかるものを感じていました。
ユリとグムスクは、チョ看護師とチョ・ギタクの写真の撮影場所を特定することが出来ました。
地方の施設でした。
チュノは、キム・ソ二の元恋人に会いに行きました。
元恋人は、お金に困っていたキム・ソ二が、TVのニュースを見ながら、お金を稼ぐ方法を思いついたような事を言っていたと証言。
詳細は聞かせてくれなかったが、その数日後、事件が起こったと。
ドヒョンの事務所にホ・ジュマンが現れました。
危害を加えるのではなく、脅しのためでした。
例の相関図を見つけました。
そして、ドヒョンが帰宅する直前、逃走しました。
残されていたのは、机に突き立てられたナイフだけ。
ドヒョンとチュノは危険を察し、ユリとグムスクに動くのを止めるよう言いました。
2人は納得し、裏でドヒョンたちを支えると言いました。
ここで、もう一人大物登場です。
オ会長の上の人物が現れました。
ある財団の理事長でチュ・ミョングンと言う人物です。
オ会長も頭が上がりません。
ジョングの前にチョ・ギタクが現れました。刑務官として。
まさか、ここにいるとは思ってもみなかったジョング。恐怖に震えました。
ジョングがドヒョンと接見している時の話も、聞かれてしまってました。
筒抜けなんです。
ドヒョンとチュノは、ユリたちが突き止めた施設に行きました。
何しろ、20年も昔の事ゆえ、ギタクに関する情報は得られません。
でもね、そこの名簿でホ・ジェマンの名を見つけたのです。
園長は、ホ・ジェマンはある日突然失踪して、結局見つかっていないと言いました。
ホ・ジュマンには大きな火傷の痕があるとも。
でも、ドヒョンたちが知ってるホ・ジェマンには、そんな傷跡、ありません。
チョ・ギタクがホ・ジェマンに扮しているのかと、チュノ。
その瞬間、ドヒョンは気づきました。ジョングが危ないと。
2人はジョングのいる刑務所に猛スピードで引き返しました。
でもね、遅かった・・・。
ジョングは刑務官の隙をついて、公衆電話まで走りました。
そして、ドヒョンに電話をかけたのです。
生憎その時、ドヒョンは携帯を車の中に置きっぱなしでね。出られなかったのです。
留守番電話にジョングは伝言を残しました。チョ・ギタクがここにいると。
そこまで言った時、ホ・ジェマンが駆け付けて来て、ジョングの首を絞めたーっ
ジョングは自殺に見せかけて殺されてしまいそうです。
ドヒョン、間に合う
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ノ・ソンフ検事は、グムスクの息子でした。
ユリは、ここに来た理由を話しました。
そして、ソンフの事故死に疑惑があるということも。
勿論、グムスクはすぐに信じられることではありませんでした。
が、ユリ父とノ・ソンフが会う約束をした日と言うのが、ソンフが事故死した前日だと聞いて、ユリの指摘は間違っていないように感じました。
息子の遺品を出して見ると、携帯がありました。
すぐに中のデータを復元してもらいました。
チョ・ギタクはチョ看護師の兄でした。
チョ看護師の身上書には書かれていませんでしたが。
チャンヒョン洞事件で容疑者となったことは勿論チョ看護師は知っていました。が、それ以来、忘れていたと言いました。音信不通だとか。
それ以外に、チョ・ギタクの情報は一切手に入りませんでした。警察の情報データにもありません。
チョ看護師の部屋を調べましたが、あまりにも綺麗に片付いていて、何の手掛かりも得られないかと思いました。
でもそれが、却ってドヒョンとチュノの疑惑を生みました。
1か月以上留守にしている部屋に、埃一つ無かったからです。
そして、アルバムの写真は、チョ看護師以外、男性の写ってるものはありませんでした。剥がした痕があります。
でもね、一枚見落とされていました。
半分に折って貼られていた写真があったのです。
幼いチョ看護師と少年が写っていました。チョ・ギタクの可能性大です。
ドヒョンはユリに協力してもらい、少年の写真から現在の顔を予想する仕組みを使って、チョ・ギタクの現在の顔を作ってもらいました。
グムスクは、息子の携帯のデータの復元によって、通信履歴を手に入れました。
最後に通話したのは、ヤン部長検事でした。
その前に通話したのは、『ソラ』と登録された番号。
グムスクは、『ソラ』に電話してみました。でも、ソラと言う名前の人ではなく、ノ・ソンフと言う名前も知らないと言われてしまいました。
で、ヤン部長検事に連絡をしました。息子の事故について聞きたいことがあると。
直接ヤン部長検事に会い、グムスクはソンフの事故の記録を見せてほしいと頼みました。
今になって何故?とヤン部長検事。
事故の前に息子に何か変わったことは無かったかとグムスクが聞きました。
でも、特に何もと言われてしまいました。
グムスクは言わなくても良いことを話してしまいました。
知り合いの記者がソンフの事故に疑惑があると言っているということ、そして『ソラ』にソンフが電話していたと。
『ソラ』と言う名前が出た途端、ヤン部長検事は大きく動揺しました。
彼がすぐに連絡したのは、オ会長の秘書ファン・ギョシク。
ヤン部長検事から事の次第を聞いたファン秘書も、動揺しました。
彼らにとって、ノ・ソンフ検事が『ソラ』について知っていた事が脅威だったようです。
オ会長に報告しましたが、自分の手を煩わせるなと、一括されてしまいました。
危険だわグムスクとユリが
グムスクは事故の資料を見て、驚きました。
事故の相手の体から、簡単には手に入らない鎮痛剤のような薬が検出されていたからです。
その人も亡くなっていたので、当時の勤務先の同僚から話を聞きました。
真面目で飲酒運転など絶対にしない人物だったようです。
疑惑は膨らんで行きました。
チュノも有力な情報を得ていました。
ソ刑事から、チャンヒョン洞事件の時、チョ・ギタクのアリバイについて軍から送られてきたファックスを調べてみたようです。
通常書かれる部隊名が無いのを不審に思い、ファックス番号を調べてみると、送信元は韓国軍機務司司令部だと判明。
なんと、ドヒョン父を含めて事件の関係者全てが機務司所属だったのです。
ドヒョンはジョングを揺さぶる事にしました。
ジョングを陥れようとしたのは、チョ・ギタクの可能性が高いとドヒョンが言うと、ジョングは激高しました。
今回のキム・ソ二だけじゃなく、10年前のチャンヒョン洞事件の犯人でもあるかもしれないとドヒョンが言うと、ジョングは思い出しました。
当時、ジョングはやはり運転兵としてチョ・ギタクを乗せていたことを。そしてある夜、手に血をつけて戻ってきたことも。
ジョング、確信しました。
ジョングは、キム・ソ二が誰か思い出したと言いました。
なんと、ドヒョン父の事件が起こった料亭で働いていたのです。
そして、キム・ソ二がその料亭では『ソラ』と言う源氏名で呼ばれていたこともすぐに判明しました。
ソラ
ユリとグムスクは、ノ・ソンフの事故死した現場を訪れていました。
そこは、相手の加害者の通常通るルートとは全く違う場所でした。通る理由が分かりません。
呆然と事故現場に立ち尽くすグムスクでした。
その頃、ドヒョンとチュノもその場所に向かっていました。偶然です。
ドヒョンは辺りの風景に見覚えがあるような気がしました。
その時、急に胸が苦しくなってきたのです。
意識も朦朧としてきました。
事故を起こしそうになったのを、チュノが必死にハンドルを切って防ぎました。
急停車したドヒョンの車の窓を誰かが叩きました。グムスクです。
ここで、4人が揃いました。
別々にそれぞれの事件を追っていたら、この場所で交わったのです。
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チュノがドヒョンの胸倉を掴んでにらみ合っているところにグムスクがやって来ました。
何をしてるんですか・・・と言うグムスクの声で、チュノは手を離しました。
そしてそのまま事務所を出て行きました。
その直後、ドヒョンが倒れました。
グムスクは、慣れた手つきでドヒョンの容体をチェック。
救急車の中でも、的確に搬送先の病院に指示しました。
なんと、グムスクは医師だったのです。それも、ドヒョンの主治医の先輩だったようです。
あの様子では、ドヒョンの移植手術をしたのも、グムスクかも。
グムスクの素早い処置によって、ドヒョンは大した事にはならず、すぐに意識を取り戻し、回復し始めました。
その頃、事務所に手帳を忘れた事に気づいたチュノが引き返していました。
事務所は当然、無人。
ドアも開けっ放しでした。
チュノは手帳を持って出て行こうとしたのですが、その時、奥の部屋の壁に何かあるのを見つけました。
ドヒョンが描いた父の事件の関係者一覧表が表れました。
チュノ、それを見て、ドヒョンの強い意志を知りました。
チュノはドヒョン父の事件で通報によって駆け付けた最初の刑事でした。
料亭で一人の軍人が倒れていて、ドヒョン父が銃を出し、自分がしたとすぐに言い、その場で逮捕となったのです。
目撃者がいました。オ会長です。
一方、ユリはチョ看護師の話を聞いて、父の死に初めて疑問を感じていました。
チョ看護師は当時担当看護師だった自分に、誰も何も聞かなかったと言いました。突然死を目の前にして、担当看護師に何も事情を聞かないと言う事は、やはり不自然です。
父の遺品を調べてみました。
遺体を解剖すると思っていたのに、親戚の者から説得され、断念したことを思い出しました。
鍵が出て来ました。
自宅金庫の物でした。
金庫の中に入っていたのは、手帳。
記者としての記録が記されていました。
父が亡くなる少し前の記録がありました。
『大統領府を動かす者たちの正体は?』とありました。
チュノはドヒョン父に面会を求めました。
でも、息子すら面会を拒否されていると聞き、諦めました。
ドヒョンに連絡すると、電話に出たのはグムスク。ドヒョンが倒れたと聞かされ、病院に急ぎました。
事務所の壁の資料を見たと言いました。
そして、ドヒョン父の事件当時の状況を説明しました。
「あの時、もう少し捜査を続けていたら、何か変わっていましたか?」
と、ドヒョンが聞きました。
捜査してないからわからないとチュノ。
怠慢だとドヒョン。
「捜査は正常に行われたし、外部の圧力があったなら、俺は捜査を続けていた。」
と、チュノはきっぱり言いました。
ドヒョンも、チュノならそうだろうと思ったでしょう。やはり父は有罪なのかと思ったかも。
ドヒョン父が息子にすら会おうとしないのは、オ会長との約束ゆえでした。
何らかの契約の条件だったようです。
お互い、約束を永遠に守ろうと。
ドヒョン父は、必ず守るときっぱり言いました。
「ただ、私と息子に何かあれば、報告書が公開される手はずです。私たちを守るための保険をかけました。」
流石、ドヒョン父。抜かりないです。相手を信用しているわけではないようですね。
ドヒョンはチュノにジョングの弁護を引き受けた理由を話しました。
ジョングとキム・ソ二が父の裁判に来ていたからだと。何か関係があるに違いないと。
「僕にとっては唯一の糸口です。」
ユリは先輩記者に父の手帳を見せました。
先輩記者の話では、当時大統領府の闇の勢力をユリ父が暴こうとしている言う噂があったとか。本人は否定していたそうですが。
大統領府に派遣されていた警察官が闇の勢力の正体と悪事を暴露する文書を作成し、流出させたという噂もあったようです。
その警察官は後に自殺していました。ユン・チョルミンと言う名前です。
その名前が父の手帳にありました。会う約束をしていたのです。
もう一人会う約束をしていた人がいました。ノ・ソンフと言う人物です。調べてみると、腐敗防止課の検事で、交通事故で亡くなっていました。
父の死ぬ直前に2人の人物が死んでいました。父と合わせると、3人が相次いで死んでいるのです。その直前に3人が会っているのは確かです。
何かあるとユリは確信しました。
遺族が何か知っているかもしれないと、ユリは思いました。
チュノは、またドヒョン父に面会を求めました。
今度は、ドヒョンの事を持ち出してみました。病院に担ぎ込まれたと。
ドヒョン父、すぐに現れました。
大したことは無いと、今は回復していると言うと、本当にほっとした表情を見せました。
ドヒョン父はチュノの事を覚えていました。
ジョングとキム・ソ二の事を聞きましたが、知らないと言うだけ。取り付く島もありません。
いったい、事件の真相は?とチュノが聞くと、ドヒョン父が無表情に言いました。
「今の自分の状況が真実です。」
チュノが父に会ったと言うと、ドヒョンは驚きました。
10年ぶりなんです。父のことが分かったのは。
「感謝します。」
と、チュノに言いました。泣きそうでした、こちらが。
「一緒にチャンヒョン洞事件を調べよう。」
と、チュノが言いました。キム・ソ二事件と同一犯だと確信しているからだと。
確実な証拠は何もありません。でも、同一犯だと言う事が証明されれば、ドヒョン父の事件とのつながりも見つかるだろうとチュノは言いました。
躊躇したドヒョンですが、決めました。一緒に調べようと。
チャンヒョン洞事件には容疑者が2人いました。
チョ・ギタクと言う軍人と、カン・サンフンと言う違法ドラッグの常習者です。
カン・サンフンは、彼らを見て逃げ出しました。
病み上がりのドヒョンではなく、年配のチュノが追いかけ、捕まえました。
カン・サンフンは無実を必死に叫びました。
でもね、もう一人の容疑者の名前を知っていたのです。懲罰房にいたと言うアリバイまで。
それ以上何も話さないので、2人は一旦帰ろうとしました。
が、ドヒョンの指摘で、もっと何かを知ってる可能性があると気付き、引き返したのですが、既に遅かった。カン・ソンフンは瀕死の状態でした。
初対面の人物にやられたときれぎれに言いました。
そして、10年前の事件の夜、チョ・ギタクを見たと言ったのです。
そのまま死んでしまいました。
2人の様子を見つめる何者かがいます。
ユリは、ノ・サンフの実家を訪ねて行きました。
大きな屋敷です。
そこに、車が。
降りて来たのは、なんと、グムスク。
チュノとドヒョンはチョ・ギタクの住所に向かいました。
今もそこに住んでいるかは不明です。
留守でした。
郵便受けを調べると、そこで見つけたのです。チョ看護師名義の公共料金の領収書を。
どーゆーこと
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ハルは壁に貼ってあるダノの絵を見ました。
あの赤い花が落ちていました。
でも、意味が分かりません。
ダノはハルと会うたびに、期待してしまいます。
自分の事を思い出してくれたかどうか・・・。
その度にがっくりしてしまうのですが。
期待してはいけない、ストーリーを変えてはいけないと自分に言い聞かせるのですが、まだまだうまく行きません。
ドファがギョンに言いました。
悔しくないのかと。
作家が決めたギョンの設定は、ダノの気持ちを利用する役です。変えたくないのかと。
ギョンはステージとシャドゥを割り切って考えていました。ステージでは作家の決めたストーリーを演じ、シャドゥで鬱憤を晴らすように本音を吐いて・・・。誰も覚えていないわけだし。
でも、ハルの存在は、ギョンのそんな気持ちに変化を与えていました。
ダノへの想いを誤魔化して来たように見えます、ギョンは。
父親の都合で勝手に決められた婚約者と言う役割だからと、覚め切った態度でいましたが、本当はダノの事は心の奥底にずっと置いてきたんだと思います。
プライドが邪魔して、それを素直に表現できなかったんだろうし、ギョン自身もそれが愛情だとは気づいてなかったのかもしれません。
でも今、ダノは真っ直ぐにハルだけを見ています。
本当のダノはギョンではなく、ハルを求めているのです。
嫉妬が生まれても不思議ではありません。
作家の設定どおり、ダノはステージでもシャドゥでも自分の傍にいるのが当然だと思ったのでしょうね。
ダノはいつもハルに目が行ってしまいます。
その視線をハルも気づいています。気になって仕方がありません。
で、つい、ダノが困っていると手助けしてしまうのですが、その親切がダノを余計に苦しめてしまう結果となっています。
優しくされると、ハルがまた自分を思い出してくれたのかと、儚い期待を抱いてしまうから。そしてそれが間違いだと分かってしまうから。
ナムジュが校内放送でジュダとの交際を発表しちゃいました。
ジュダ自身がイマイチナムジュの気持ちを信じられないでいるということもあるし、周囲がジュダを虐めるのも続いているし・・・。
でも、このカップルもこの先順調にいくとは思えません。
ナムジュ母が、ジュダを嫌っていますからね。
この交際宣言のセリフが、以前、ナムジュの誕生パーティでギョンが宣言した時と同じでした。
タイミングが変わったとしても、ストーリーの本筋は変わらないということです。
それでも変えたいのなら、手伝ってやると、ギョンがダノに言いました。
でも、ステージで自分勝手に動けるのはハルしかいないから無理だとダノは言いました。
そうだっけ・・・ 細かい事、忘れてしまってます
ハルは、夢を見ました。
時代はずっと前のようです。
そこで、ハルはダノそっくりな少女と出会っていました。
踏み台から落ちそうになった少女を背中で受け止めて助けてあげました。
それと同じことが、図書室で起こりました。
ますますハルはダノの事が気になり始めました。
ギョンはダノに本当に優しくなりました。
ダノも、ギョンだけがシャドゥの自分・・・本当の自分を知っているので、気が楽になりました。幼馴染でもあるので、昔の事も覚えてくれていますし。
「全部覚えてる。漫画の中のお前も、外のお前も。」
と、ギョン。
「ありがとう。あなたがいなかったら本当に辛かったと思う。もう忘れる努力をするわ。」
と、ダノは明るく言いました。
ハルはまた夢を見ました。
あの少女が露店で花の飾りのついたノリゲを選んでいるのを見かけました。
その花が“凌霄花”。あの赤い花でした。
どんな困難があっても、待ちますという意味があるんだとか。
目を覚ました時、ハルはギョンのカバンにその花のキーホルダーが付けられているのに気が付きました。ダノがステージで渡したものです。
ステージでギョンへのプレゼントをハルに選んでもらったダノ。
作家の意図とは言え、辛いシーンでした。
帰り道、シャドゥに移行しました。
ギョンを本当に好きなんだな・・・とハルが言いました。
「決まってるから嫌でも従うの。」
と、ダノ。
「決まってるのが嫌なら、変えればいい。」
と、ハル。
でも、ダノは二度と変えないと決心していました。もう、ハルを失いたくないから。
俺?とハル。
「そう。でも、あなたじゃない。」
ハルは、ダノの言葉の意味が理解出来ません。
ギョンが図書室で『凌霄花』を見つけました。
パラパラとめくると、ダノにそっくりな登場人物が描かれているのに気が付きました。
“???”と戸惑っていると、ミチェがやってきて、その本を奪い取りました。
どういうことだとギョンが聞いても、ミチェは何も答えませんでした。
そして、その本を焼いたのです。
ハルに自我が生まれました。
ダノのシャドゥでの言葉を覚えていたのです。
“ハルだけど、ハルじゃない”と言う言葉を。
なのに、ダノの事だけ覚えていないのです。
ダノは、いっそそれでよかったとハルに言いました。ストーリーを変えるつもりはないから。
ハルは、ますます混乱していました。
ダノはステージとシャドゥの行き来で気持ちをすり減らしていました。
作家の意図通りにしようと努力しています。
でも、シャドゥになったら、張り詰めた気持ちが緩み、どうしようもなく辛くなるのです。
ギョンはそんなダノを切なげに見つめています。
「俺とのシーンにほんの一瞬でも本当のお前はいないのか?俺が覚えてる病院の小さな子、ダノは本物なのか、偽物なのか?」
と、ダノに問いました。
私にも分からない・・・とダノ。
「でも確かなのは、これから描かれるシーンの私は“作家の意図”。」
ギョンは呆然とダノを見送りました。
ダノがあまりにも真っ直ぐ過ぎて、正直過ぎて、ギョンが可哀想になって来ました。
ダノは町にふらふらと出て行きました。
周囲を歩く人たちもエキストラです。皆作家の意図通りに動いているだけです。
何も知らずに単なるエキストラのダノとして生きていた方が良かったと思ったのかもしれません。
その時、声が。
「僕は名も無い13番だった。」
ハルです。
ハルの記憶が戻りました。
「今度は僕が君の話を変える。」
ハルの左手に傷が出来ていました。それを見て、ダノはハルが戻ってきたと知りました。
「ウン・ダノ。僕はここにいるよ。もうどこにも行かない。」
そっとダノを抱きしめました。
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いろいろな事実が、チョ看護師の事件で明らかになって来ました。
今回、被害者が死んだことで、被害者に行く筈だった心臓が、性的暴行事件の被害者ユ・ヒョニの息子ジュナンに移殖されました。
友人の復讐というだけじゃなく、ジュナンを救うという目的もあったかに見えます。被害者と同じようにジュナンも心臓の病気だということが、何やら因縁めいてますよね。遺伝でしょうか。
そして、もう一つ。
10年前、チョ看護師が担当していたユリの父がやはり手術前日に急死したことで、その心臓はドヒョンに移殖されていました。
イ検事は、この事実を掴み、効果的に使おうと考えています。
即、公訴内容を、過失致死ではなく、殺人に切り替えることを決めました。
事実を突きつけたドヒョンに、チョ看護師は言いました。
自分の過去と示談したくないと。
一方、チュノはジョングに面会に行きました。
ドヒョンが今度も弁護を引き受けた理由を探っているのです。
誰かがお前を陥れようと裏で動いてる・・・とジョングに言いました。揺さぶっておいて、隠してる事を吐かせようと思ったのでしょう。
でも、ジョングはしらばっくれました。
ユ・ヒョニはチョ看護師に面会に行きました。
もしかしたら、過去の罪悪感ゆえ、事件を起こしたのでは?とヒョニは考えたのです。
でも、チョ看護師は違うと言いました。
裁判でイ検事は被害者の過去の性的暴行事件を持ち出しました。
友人ヒョニへの暴行事件の恨みと、ヒョニの息子を救うと言う二つの理由が、殺意に結び付いていると主張。
チョ看護師がどう答えたのか、描かれていません。
ドヒョンはユ・ヒョニに証言を求めました。
でも、辛い事実ですし、何より息子のジュナンに知られたくないとヒョニは言いました。
そりゃそーでしょうね。
ドヒョンはその気持ちを理解し、無理強いはしませんでした。
結局、チョ看護師は、ドヒョンやユ・ヒョニの話を聞いて、事実を明かすことを決めました。
自分の口で、証言をしたのです。
殺意を認めました。
その理由は、自らの経験によるものでした。要するに、チョ看護師も性的暴行事件の被害者だったのです。ユ・ヒョニへの罪悪感ではないと言いました。
それは、ヒョニだけじゃなく、ジュナンも守ったことになります。
ドヒョンは、その供述を受け、言いました。
これは被告人の犯行を正当化するためではない、自らの行為をありのまま話し、正当な判決を受け罪を償おうとしているのだと。だから、寛大な判決を・・・と。
ユリは、この事件を通して、自らの経験と似ていると気付きました。
父が手術の前日に急死したことで、その心臓がドヒョンに移殖されたことを思い出したのです。担当はチョ看護師でした。
まさか・・・と言う気持ちが起こったのは事実でした。
そうなると確かめずにはいられないユリ。
すぐにチョ看護師に会いに行きました。
ユリがジュナンのことを持ち出すのを黙って聞いていたチョ看護師。
「私は真実を打ち明け気持ちが楽になったけど、皆にとってはどうだったのか・・・。ユリ、お父さんに会いたい?」
ユリの父親が死んだとき、担当看護師だった自分に、誰も話を聞かなかったの・・・とチョ看護師。
え
まさか・・・
ユリの態度がいつもと違うのを、ドヒョンも気づきました。
ユリ・・・何を聞いたの
チュノ、やっとドヒョンの父親の事を知りました。
寄りによって自分が逮捕した人物だということも。
ドヒョンに詰め寄りました。
ジョングとドヒョン父との関係、弁護を引き受ける理由はと。
「2人の殺人犯の関係は」
と、チュノが言ったのを聞いて、ドヒョンは初めて感情を露わにしました。
「あなたは無能な刑事だ殺人犯だなんて言わせない」
父が殺人犯だと、ドヒョンはただの一度も考えたことはないのでしょう。何か事情がある筈だと。
レビュー一覧は、こちらから。
ドヒョン、向き直りました。
もっと聞きたければ、俺を弁護しろと、ジョング。
ドヒョンは、父の裁判の傍聴席を写した写真を見せ、何故そこにいたのかと問いました。
関係があったからだろ・・・とジョング。
小出しにするようですね。
ドヒョンは、それでも弁護は引き受けないと言いました。すると、ジョングが一つ情報を。
「あんたの父親が殺した男の運転兵だった。」
結局、ドヒョンは三度目となるジョングの弁護を引き受けたのです。
一緒にお酒を飲んだユリとグムスクはお互いの事を少しだけ打ち明けました。
ユリがドヒョンと出会ったのは、病院でした。
記者だったユリの父親がドヒョンと同じ心臓の病気で入院していたのです。
ユリの父親は10年前に亡くなっていました。
一方、グムスクにも息子がいるとか。でも、おそらく、亡くなってしまってるんじゃないかな?大きな家の中に、息子がいた形跡があります。
きっと、その息子も法曹界を目指していたのでしょう。その関係の書物がたくさん今でもありました。グムスクも、門前の小僧的に覚えたのかもしれません。
ドヒョンは、キム・ソニとの関係をジョングに問いました。
ジョングがキム・ソニ殺しの濡れ衣を着せられた理由が、そこにあるとドヒョンは考えたのです。
父の裁判の傍聴に来ていたのも、それなりの理由があるに違いありません。と言う事は、父の事件とも関連があると思われました。
でも、ジョングは、偶然だとか何とか言ってはぐらかそうとします。
そして、今回も自分を無罪にしろとドヒョンに言いました。無理な要求ですよね、こんなに証拠が挙がっているのですから。5年前の事件の自白もありますしね。罪を問われないにしても、何らかの影響があるのは当然じゃないでしょうか。
チュノは、裁判でジョングが供述した、模倣した事件と言うのが気になっていました。10年前に起こった“チャンヒョン洞事件”と言うのが、それです。
鑑識課かな?・・・とにかく、元同僚に、事件について詳細を聞きました。
チャンヒョン洞事件、5年前の事件、そして今回の事件の3つを比べてみました。
5年前の事件は、ジョングの仕業だと確定してます。今回の事件に関してはジョングは無罪です。
となると、酷似している10年前のチャンヒョン洞事件と今回は、同一犯の可能性があるとチュノは考えました。
キム・ソ二事件を解決するために、10年前のチャンヒョン洞事件を捜査するのも手だと。
チュノは元同僚の協力で、チャンヒョン洞事件の担当警察署で資料を見せてもらいました。
未解決のままになっているチャンヒョン洞事件の資料は膨大な量でした。チェックしても何も見つかりません。
で、チュノは容疑者となった者の名簿を密かに写メし、持ち出したのです。持ち出し禁止ですが。
全員のアリバイが成立していました。
でも、チュノは一人気にかかる者を見つけました。
当時、軍の懲罰房にいたと言うのがアリバイとなっていました。書類だけのチェックでした。手抜きだとチュノは思いました。
ドヒョンがまたジョングの弁護をすることになったと聞いたチュノは、激怒して事務所に乗り込みました。
ドヒョンはそう決心した理由をチュノに話しませんでした。
弁護士だからと言うだけです。
何か理由があるに違いないと、ドヒョンを見てチュノは感じました。
パク・シガンと言う議員がいます。元大統領の甥だとかですが、これがまぁろくでもない輩で。
ユグァンと言う財閥のオ会長を顎で動かしています。
政治資金と言う名目で、巨額のお金を引き出しています。
今回も、軍事装備の新規導入で稼ごうとしているようで、その話に乗せてあげるから・・・とか何とか言って、お金を引き出しています。演じてるキム・ヨンフンssiって、こういう役多いですよね
オ会長も苦々しい思いを持っているのですが、仕方が無いと従っています。
オ会長の秘書が、先日ジョングの裁判でキム・ソ二の元恋人に偽証させた人物です。
何らかの関係があるんですね。
ドヒョンは、最近同じ夢を何度も見ることが気になっていました。事故の夢です。
で、主治医に相談に行きました。
しかし、特にこれと言った診断は出来ず、様子見ということになりました。
この帰りに、知り合いの看護師から、以前世話になったチョ看護師の話を聞かされました。
業務上過失致死の容疑をかけられて、逮捕されてしまったというのです。
ある患者が、心臓移植手術の前日に死亡してしまいました。点滴の過多投与が原因だとされました。
その弁護をお願いしたいと言う事でした。
この事件の担当は、イ検事です。
チョ看護師の弁護の依頼にホ・ジェマンと言う男性が事務所を訪れました。
恋人と言うのではないようです。でも、必死にチョ看護師の無実を訴えました。
家族のいないチョ看護師と、幼馴染で、家族同様に暮らしてきたと言いました。自分が守ってあげないと・・・と。
ホ・ジェマンは、チョ看護師のミスかもしれないが、最初警察は何も言っていなかったのに、突然逮捕されたと憤っていました。
チョ看護師は、無気力な状態で、イ検事の取り調べにも無言のままです。
病院側も、チョ看護師に責任を押し付ける態度だとか。
ドヒョンは迷いました。
返事が出来ないでいるのを見て、ユリが声をかけました。
「引き受けたら?私もあなたもチョ看護師に世話になったでしょ?」
ドヒョンは引き受けることにしました。
チョ看護師に会ったドヒョン。
何も話さなかったチョ看護師ですが、昔馴染みのドヒョンには笑顔を見せました。
本人はミスを犯したとは思っていませんでした。
しかし、検察は過失だと断定し、それを認めろとチョ看護師に言うそうで。
過失を認めたら、逮捕されることは無かったのでしょうが・・・。
でも、チョ看護師は認めたくなかったのです。認めるということは、自分が殺人を犯したことになるから。
ただ、引っ掛かるのは、チョ看護師に示談を申し出る気は無いということ。
被害者の妻が、示談には応じる態度を見せているにも関わらず・・・。
裁判が始まりました。
また自分の担当事件でドヒョンが弁護を引き受けていると知ったイ検事は、何かあると、緊張して臨みました。
ところが、ドヒョンは、嫌疑を認め、反省しているので、寛大な判決を・・・と言ったのです。
イ検事は、意表を突かれた気分でした。
過失は認めるが、示談はしないというチョ看護師の意向でした。
イ検事、チョ看護師と被害者の関係が気になりまして、履歴を調査するよう部下に命じました。
グムスクが、被害者には前科があることを調べ上げました。性的暴行の嫌疑をかけられたのですが、結局、誤解だと言う事で釈放されていました。生徒が訴えを取り下げたのです。
でも、事実でした。
理事長の甥と言う事で、声を上げることは出来なかったようです。
チョ看護師は、唯一声を上げた生徒の友人でした。
ドヒョンはチョ看護師に調べた事実を突きつけました。
故意に薬を多量に投与した経緯を推測して話しました。でも、チョ看護師は認めません。
友人の復讐がしたかったのですか?とドヒョン。
「私が過失だと認めても、検察は殺人だと主張するかしら。」
と、チョ看護師が呟きました。
そして事実が一つ分かりました。
現在入院している患者で、チョ看護師が目を懸けてる少年がいました。
その母親がチョ看護師の裁判に来ていたのを、ドヒョンは目撃していました。
その母親こそが、チョ看護師の友人で高校時代に声を上げた女子生徒だったのです。
少年の年齢を考えると、今回の事件の被害者の子と言う事が考えられます。
レビュー一覧は、こちらから。
流石にジョング、言葉が出ません。
頭の中で、自分が助かる方法なのかどうか、必死に考えていたのでしょう。
裁判長が、中断を命令しました。
これは難しい問題です。今後の影響も大きい筈。一事不再理の原則を悪用したとも受け取れますから。
ドヒョンとイ検事を別室に呼びました。
ドヒョンは、裁判長の指摘を理解していると言いました。でも自分は弁護士で、被告人の利益を第一に考えた上でのことだと譲りませんでした。
裁判が再開しました。
ドヒョンは、裁判長の口から『一事不再理の原則』について、被告人に説明してほしいと言いました。
裁判長の説明を聞き、ジョングは頭を抱えました。
そして、再度のドヒョンの質問に対し、小さな声で答えたのです。
「俺は女を殺した・・・。」
大きな声で・・・と、ドヒョンが言うと、ジョングは吹っ切れたように、或いは、自棄になったように、そして得意げに5年前の自分の犯した罪を自白したのです、大声で。
法廷が騒然としました。
ドヒョンが追加の質問をすると、ジョングは事件のあらましを全て話したのです。
ドヒョン、怒りがこみ上げて来ました。
必死に両手を握りしめ、その感情に耐えました。
そして、今回の裁判の本来の目的である、被告人の無実を証明するためと、犯罪心理学者とチュノを証人として呼んだのです。
心理学者は、5年前の事件と今回の事件とは別人の犯行だと言う見解を示しました。
そして、チュノは、5年前の事件でジョングが犯人だという証拠、犯人しか知りえない事実を知っている事を公表。
また、今回は、出所して逮捕されるまでずっと自分が尾行していたから、犯罪を犯してはいないと証言できると言ったのです。
チュノは、記録を克明に取っていました。
チュノの証言から、ドヒョンは検察が出していた有罪の証拠をことごとく否定してみせました。
終わったね・・・イ検事。
ドヒョンは、チュノを信じ、協力したのです。
判決が言い渡される日、ドヒョンは待っていました、ソ刑事からの連絡を。
ソ刑事たちとも協力していました。
ジョングの犯した別の事件に関して、実家の捜査令状を請求していたのです。
令状が出ました。
ソ刑事たち捜査陣は、判決が言い渡された後、ジョングが雲隠れする前に、何としても事件を立証しなくてはなりません。
今回の事件に関して、裁判長は悩んだ挙句、無罪を言い渡しました。
ドヒョンはじりじりしていました。
その時、ソ刑事から連絡が。
でも、見つかったのは、犬の死体だけだと。
ガックリしたドヒョンですが、すぐに罠を仕掛けました。
大喜びしていたジョングが法廷から出て行こうとしたとき、ドヒョンが声をかけました。
「お母さんの家、取り壊されるそうだ。再開発事業は、空き家から取り壊すそうだ。」
ジョングは、まんまと罠にはまりました。
ひそかに実家に行き、壁を壊し始めたのです。母親の遺体は、壁の中に塗り込まれていたのです。見つかる筈がありません。
でもね、遺体を移そうと家を出て来たジョングを待っていたのは、ソ刑事たち。
その場で逮捕されたのです。
ジョングが逮捕されたことで、チュノの気は幾分晴れました。
でも、今回の事件の犯人は捕まっていません。ジョングに罪をなすりつけようとしていた様子も気になりました。元恋人の偽証もありましたし。
誰かが何かの目的によってジョングに罪をかぶせようとしたわけです。
ドヒョンも、チュノも調べて行かねばならないと考えていました。
ところで、所謂“デキル女性”と思われてるグムスクですが、料理は下手みたいですね。
出来ないことが一つでもあると言う事が、グムスクに親しみを抱かせることとなりました。
ドヒョンは、5年前の被害者の遺族に会いに行きました。
謝りたくて・・・。
遺族は、そう簡単にドヒョンを受け入れることは出来ません。当たり前ですよね。
頭では、ドヒョンに罪は無いと分かっていても、心が納得しないと言いました。
それでも、ドヒョンは謝りました。
今回の事件の被害者の納骨堂にも行きました。
その時、ふと、被害者の写真に目が行きました。顔に見覚えがあると気付いたのです。
どこで?と考えた時、思い出しました。
父の裁判の法廷で、ショックを受けて体調が悪くなったドヒョンを支えてくれた人でした。
ここで、ドヒョン父の事件が徐々に描かれて行きました。
ずっとドヒョンは父が殺人を犯したなんて信じられず、一人で調べて来たようです。
隠し壁いっぱいに事件の概要や関係者が貼り付けられています。こういう捜査物にはよくあるシーンですよね。
ドヒョン父は一切の申し開きもせず、死刑判決を受け入れました。
そして、息子のドヒョンには、お前の父親はもうこの世にはいない、忘れて生きろと言ったのです。だから、面会も拒否し続けているんですね。
関係者は多方面に渡っているようです。
片隅に、チュノの名前もありました。事件の担当刑事であり、父を現行犯逮捕した人物だったのです。
ドヒョンは父の事件の裁判について調べはじめました。
ところが、動画も残されていないし、資料が本当に少ないことが分かりました。
でも、唯一、ユリの先輩記者が傍聴に行っていて、法廷の写真を撮ったことで罰金刑を受けていたことが判明しました。
ユリを通じて、その記者から法廷の傍聴席の写真を手に入れることが出来ました。その他の写真は没収されたようです。
その写真に、今回の事件の被害者キム・ソニの姿が写っていました。ドヒョンの記憶は確かでした。
その時、ジョングがまたドヒョンに弁護を依頼しているという連絡が入りました。
勿論、即、断りました。
ところが、その直後、ドヒョンは見つけたのです。
父の裁判の傍聴席にジョングの姿があったことを。写真に写っていました。
もうジョングとは関わらないのかと思ってましたよ。何か関係があるのね。
ドヒョンは、弁護は引き受けないと直接ジョングに言いに行きました。勿論、写真の件がありますから、何かを引き出そうと思ってのことでしょうね。
ドヒョンがいくら断ると言っても、ジョングは引き下がりません。
「何故お前に弁護を頼むのか気にならないか?」
気になりませんと言って、ドヒョンは立ち上がりました。
「チェ・ピルス。お前の父親だろ。」
ジョングが言いました。得意げな表情です。
レビュー一覧は、こちらから。
まともに横からトラックが突っ込んできて、ドヒョンはタクシーの車体共々吹き飛ばされてしまいました。
えーっと思わず声が出そうになった私。
でもね、これ、ドヒョンの夢でした。
いったいどうしてこんな夢を見るのでしょう。予知夢じゃないよね 何度も見てるけど・・・。
ドヒョンの胸には大きな傷があります。
どうも、手術痕のようです。
主治医は、定期的な検査を・・・と言っていますが、忙しさに取り紛れて、なかなか病院に行けていないようですね。
ドヒョンが再度ジョングに接見に行った時、ジョングが必死に言いました。
「今回は本当に違うんです。」
“今回は”・・・です。ドヒョン、引っ掛かりました。
証拠は全てがジョング犯人説を示していました。本当に分が悪い状態です。
「潔く罪を認め、量刑を軽くしましょう。」
と、ドヒョンが言いました。
でも、ジョングは納得しません。自分は本当にやってないと叫びました。
肝心な個所を黒く塗りつぶされた資料を見たグムスクは、それを光にかざし、隠された文章を解読しました。
こんな技も持ってるなんて、グムスク、やっぱりただモノではありません。
ドヒョン、本当に助かりました。
ジョングにチュノが面会に来ました。
チュノは、ジョングの無実の証拠を持っていると言いました。
「5年前の事件の犯人だと自白すれば、釈放させてやる。」
と、チュノ。
「自分が黙ってれば、お前は無実なのに有罪となり5年前の罪を償わせることが出来る。しかし、それでは今回の犯人は罪に問われない。それもおかしな話だろ?」
一瞬、動揺した様子を見せたジョング。
でも、そんな手には乗らないとばかり、自分は5年前も今回も無実だと言ったのです。
俺に嘘をついたことを一生後悔するぞ・・・と言って、チュノは面会室を出て行きました。
ドヒョンは今回の事件の被害者について調べはじめました。
ユリが被害者の自宅付近の監視カメラの映像を手に入れて来ました。伊達に記者をやっていません。
それによって、被害者の行動の一部が明らかになりました。
被害者は、死亡推定時刻の5日も前に家を出たのを最後、行動が分からなくなっていたのです。家を出た時の服装は、遺体で発見された時と同じでした。
ドヒョンは次に被害者の元恋人から話を聞こうとしました。
すると、元恋人はドヒョンを借金取りと間違えて襲い掛かって来ましてね。不意を突かれて殴られたドヒョンは、意識を失ってしまいました。
助けてくれたのは、チュノ。
ずっとドヒョンの尾行をしていたのが、功を奏しました。
元恋人は、被害者と最後に会ったのは、死亡推定時刻の1週間前だと言いました。
チュノはジョングは罪を犯しているとドヒョンに言いました。
刑事の勘だと言いましたが、それだけじゃありませんでした。確たる証拠を持っていたのです。形があるものではなく、証言・・・ですね。
ジョングの無罪が確定した後、チュノはジョングに気になっていたことを聞きに行ったのです。被害者を傷つけた凶器のことです。
割れたビンとしか、資料には載ってなかったので、ドヒョンもそれが何のビンか知りませんでした。
チュノは、ジョングに聞きました。
「現場にはたくさんのビンがあったのに、何故焼酎のビンを?」
すると、ジョングがチュノの耳元で囁きました。
「焼酎ではなく、サイダーのビンだ。」
・・・ですよ。ジョングはしてやったりという得意げな表情でした
ドヒョンは、“今回は”とジョングが口走った理由が分かりました。
ショックだったでしょう。
でも、もうどうしようもない・・・とドヒョンは言いました。
チュノは、今回の事件でジョングが無実だと言う証拠を持っていると言いました。
自分が証言しなければ、ジョングは有罪となり、今回の事件の真犯人は罪を逃れる。だが、5年前の被害者の遺族に顔向けができない状況になる・・・とチュノ。
「ジョングに5年前の罪を償わせる方法を考えろ。」
と、チュノはドヒョンに言いました。
チュノがそう言うのには理由がありました。万が一、ジョングが5年前の事件について自白したとしても“一事不再理”の原則によって裁くことが出来ないからです。
ジョングの裁判が始まりました。
ドヒョンは無罪を主張し、イ検事たち検察側と真っ向から対立しました。
裁判はドヒョンに不利な展開になりました。
チュノは、自分の提案を受けるよう言いました。
が、まだドヒョンは踏み切れません。
5年前と今回との遺体の状況に違和感を持ったドヒョン。
犯罪心理学者に検討してもらいました。
それによって、二つの事件は似てはいるが別人の仕業かもしれないと言いました。
犯罪者は複数の事件を犯した場合、後の事件ほど、残虐になる傾向がありました。
しかし、この二つの事件では、5年前の方が残虐な手口だったのです。
心理学者は言いました。犯人が別人ならば、5年前の犯人は今も強い刺激を求めているかもしれないと。と言う事は他にも被害者がいるかもしれない・・・と。
そんな時、グムスクが、死亡推定時刻に誤差があるかもしれないと指摘。
犯人が遺体を冷蔵処理したら、死亡推定時刻を誤魔化すこともできるのでは?・・・と。
ユリは、そんな閃きをするグムスクの正体に興味が湧きました。私もです。
ドヒョンは、裁判で検視官から死亡推定時間の誤りの可能性があることを証言させることが出来ました。
でもね、ここで元恋人の証言によって、その指摘が単なる推測に過ぎないとされてしまったのです。
なんと、元恋人は、被害者と最後に会ったのは、遺体発見前日だと証言したのです。
ドヒョンに言ったのとは違います。
ドヒョンも、そう指摘しましたが、何も裏付ける証拠がありませんから、どうしようもありませんでした。
元恋人、どうも誰かにお金で偽証させられたようですね。
後をつけてましたもんね、怪しげな男が。
その男は、裁判を傍聴しています。元恋人への脅しの意味もあるのでしょうかね。
ドヒョンは、5年前の事件の犯人がジョングだということは確信していました。
他に被害者がいるかもしれないと言う指摘を受け、家族から話を聞かなければと思いました。
で、調べてみると、唯一の家族母親の行方が分からなかったのです。
ジョングに母親の話を振って見ると、明らかに動揺が見られました。
ドヒョン、ジョングの実家を調べました。
すると、壁一面に赤いペンキで書かれていたのです、『死ね』と。
床には赤い爪が落ちていました。
次の裁判の最後に、ドヒョンは被告人質問を要求しました。
ジョングの前に立ったドヒョンが聞きました。
「被告人は、5年前、女性を殺しましたか?」
法廷は騒然としました。
実は、裁判の前に、ドヒョンは起死回生の手があるとジョングに話していました。
ドヒョンが示したのは、『一事不再理』の原則でした。
今回、無実になるために、5年前の罪を自白しろということか?とジョング。
説明を聞いても、ジョングは認めません。信じられません。
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チェ・ドヒョン=ジュノssiは、弁護士。死刑囚を父に持ちます。
父は、ドヒョンが何度面会に行っても面会を拒否し続けています。
ある日、二度と来るなと言われてしまいました。
事件が起こりました。
工事現場で女性の遺体が発見されたのです。猟奇的な殺人事件でした。
犯人として逮捕されたのは、ハン・ジョングという男。
弁護を担当したのが、大きな法律事務所に勤務していたドヒョンでした。
取り調べでは、容疑を全て認めていたジョング。
ところが、裁判で突然無実を主張したのです。ドヒョンも聞いていませんでした。
ドヒョンは、ジョングから自白した経緯を聞きました。
取り調べが怖くて、つい、罪を認めてしまったとジョングは言いました。でも、本当は自分は殺人などしていないと。このままでは死刑になるかもしれないからと、必死でした。
ドヒョンは、事件を自分の目と耳とで捜査し直しました。
そして、検察が主張する状況証拠を、ことごとく信頼性に欠けると指摘したのです。
結果、ジョングは無罪となったのです。
キ・チュノ=ユ・ジェミョンssiは、捜査を担当していた警察の班長でした。
ジョングを犯人だと確信していました。ただ、確たる証拠が見つからなかったので、証明出来なかったのです。
ジョングが無罪を言い渡された後、チュノはドヒョンに詰め寄りました。
「ジョングは絶対に犯人だ。被害者家族の前でも、弁護士として最善を尽くしたと言えるか?法だけがお前の正義か」
すると、ドヒョンが言いました。
「刑事さんは、逮捕した人が全員犯人だと確信できますか?万一、ジョングが殺人犯だったら立証できない警察が無能なのでは」
ぐっと言葉に詰まったチュノ。
でも、今度は冷静に言いました。ジョングは危険な男だ・・・と。他にも犠牲者がいるだろうし、今後も事件が起こるかもしれないとね。
チュノは強引な警察の捜査だと言う批判もあって、責任を取り、刑事を辞めました。
5年が経ちました。
ドヒョンは独立して弁護士事務所を開いていました。
そしてまた事件が起こりました。
5年前の事件と酷似した事件です。
逮捕されたのは、数日前に出所していたジョングでした。
今度もまた、たくさんの状況証拠がありました。
チュノの部下だったソ刑事たちは色めき立ちました。今度こそ、有罪に持ち込んでやると意気込みました。決定的な証拠を掴んでいるようです。
でも、ドヒョンは自白していません。
弁護の依頼がドヒョンに来ました。
接見に出向いたドヒョンは、ジョングから話を聞きました。
あまりにも怪しい行動の数々に、思わずドヒョンが言いました。
「今度も無罪になるとお考えですか?」
ジョングも、その言葉が引っ掛かりました。“今度も”と言う言葉です。
5年前、有罪だと思っていたにもかかわらず、弁護をしたのか?とジョングが問いました。
ドヒョンはその質問に答えませんでした。
ドヒョンが留守の間に一人の女性が、事務員に応募してきていました。
たくさんの資格を有するチン・グムスクという年配の女性です。
どう見ても、良家の奥様のようなグムスク。事務員に応募した理由がありそうです。
たまたま事務所にいたのが、ドヒョンの友人のハ・ユリ=シン・ヒョンビンさん。元記者で、行く充てが無いので、強引にドヒョンの事務員になろうとしています。
結局、ドヒョンがOKを出さないうちに、グムスクも押しかけ女房的に事務員になりました。
この事件の担当検事は、ドヒョンの修習生の同期であるイ検事。
何だか、ドヒョンに勝手にライバル心を燃やしてるようで、渡した捜査記録は、あちこち黒く塗りつぶしてありました。なんてじめじめした嫌がらせをするんでしょうね、全く。
仕方ないので、ソ刑事に話を聞きに行きました。
流石に黒く塗りつぶされた資料を見て、ソ刑事も呆れました。
で、事件のあらましを話して聞かせました。
そのうえで、ジョングは5年前の事件でも今回の事件でも犯人だと信じていると言いました。
今回は決定的な証拠もあるとね。でも、それが何なのかは、話してくれませんでした。
ドヒョンは、また今回も事件現場に行ってみました。
そんなドヒョンを、チュノが見ていました。
事件現場からの帰り、乗ったタクシーが事故を起こしました。
つい眠ってしまったドヒョンが気づいた時、タクシーは大きな交差点のど真ん中に停止していました。
そこに、トラックが突っ込んで来たのです
え~っ
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ギョンが自我を持ち始めたのがいつなのか、はっきりしません。
でも、ハルの姿が消えたこの時点で、はっきりとその存在を覚えていました。
ダノと親しくなってきていたこと、プールに落ちたダノを助けようと、飛び込んだ事等。
『秘密』の存在を知ったのは、いったい何時なんでしょう。
ただ、ダノが必死に図書室で『秘密』を探し始めた時には、その内容を読んでしまっていたのです。
これまでも、ダノやハル、ドファの言葉の意味が分からず、悶々とするところがありました。
10年間片思いしてきたダノが、突然破談を宣言したことも理解出来ませんでしたし。
それらの疑問が、『秘密』を読んで、全て解けたのです。
「お前は主人公のつもりか単なるエキストラに過ぎないのに。」
ギョンが冷たく言いました。
ダノは必死にハルを探しました。この世界のどこかにいつかもしれないと思いました。
でも、友達の誰に聞いても、ハルの記憶がありません。
最初からいなかったかのようです。
ミチェは言いました。警告しておいたが、選択したのはハルだ・・・と。
ハルは自分が消えると分かってて、ダノやドファに協力してストーリーを変えたのです。
「彼だけで済んで良かったと思え。」
と、ミチェ。
「ハルが消えたのは、私のせい」
「そうだ、展開を変えたのは、ダノ、お前だから。」
ダノは泣きました。
泣きながらハルを探しました。無駄だと分かっているけど、ダノに出来るのはそれだけだと思ったのです。
「もう二度と展開を変えたりしません。作家が決めたとおりに動きます。」
ダノは、ミチェに言いました。
だから、ハルを探す方法を教えてほしいと。
でも、ミチェは言いました。展開を変えた代価がハルだ・・・と。
つまり、方法は無いと言う事ですね。
ドファも同じ決心をしていました。
ステージ上では、一生ジュダにとって自分は友達だと。それ以上は望まないと。
ナムジュと争うことも止めようと思いました。
で、展開を変えてしまったことを謝りました。
ギョンはダノに優しくなりました。ダノの心の内を知ったからかもしれません。
でもね、ダノはハルのことで頭が一杯で、ギョンのことを考える余裕はありませんでした。
誰もハルのことを全く覚えていないのが辛くて、つい、精神的に不安定になってしまうダノを、ギョンは叱咤激励。
泣いてるダノを見つめるギョンの視線が切ないです。
学校帰り、家に送って行ったり、泣いて腫れた目を手当てしてあげたり。
以前のギョンとは別人のようです。
何をしても気分が晴れないダノ。
展開を変えたいなら、俺が手伝う・・・とギョン。
でも、ダノは言いました。ハルしかできない・・・と。
ギョンは、恵まれているダノが、展開を変える必要は無いだろうと言いました。
「でも、死ぬじゃない、私。作家が死ぬシーンを描けば、その通りになる。私は余命僅かな女子高生よ。その限られた時間がメインキャラのために使われるの。ギョンの婚約者で主人公の同級生である前に、私はウン・ダノなの。ダノとしての時間がどれだけ大切か・・・。あなたには分からない。」
ギョンは何も言えなくなりました。
ギョンが自我に目覚めたとドファも知りました。
喜びました。仲間が増えた気分なんでしょう。
体育祭が開かれました。
セレブ学校とて、まぁたくさんの協賛品が集まりました。食べ物や医療品等々。
皆盛り上がって体育祭と言うより、イベント会場の様です。
ダノはステージではギョンの婚約者として参加してます。心臓病のせいで、激しい競技に参加することはありません。でも、ギョンと一緒に過ごせるから幸せ・・・なんてセリフを言うんですね。
でも、シャドゥになると、途端に不機嫌な表情になり、会場から出て行こうとしました。
ギョンが引き留めました。
「お前は俺の傍にいるしかない。設定とかじゃなく、それがお前だ。俺だけを見てればいい。俺たちはあいつのせいで変わった。」
いいえ・・・とダノ。
「変わってないわ。あなたを見てた私は本当の私じゃないの。」
ところが、次の瞬間、また、ステージに場面が展開。
気付いたら、ダノはギョンと二人三脚をすることになっていましたよ。
ステージなので、ダノは嬉しそうにギョンと肩を組んで歩き出しました。
上手くゴールするかと思ったら、途中で、ダノは胸が苦しくなって、崩れるように座り込んでしまったのです。
ギョンは怒ってダノをコースに残し、一人去って行ってしまいました。
ダノは泣き出してしまいました。
その時です。ハルが
以前とはどこか雰囲気が違います。
でも、姿かたちはハルです。ただ、左手の傷がありません。
ハルはダノをそのままにし、ギョンの元に行きました。
まるで親友のような態度でギョンに接します。
戸惑ったのは、ギョンの方です。
ダノは嬉し泣きをしながら、ハルに駆け寄りました。
でも、ハルは知らない人を見るような目でダノを見て、そのままスルーしました。
呆然とするダノのところに、ドファが慌てて駆けて来ました。
『秘密』にハルのプロフィールが加わっていたのです。
“ハル テニス部 ギョンを慕っている”・・・と。
そして、ハルはシャドゥの事を知りません。ステージに存在しているだけでした。シャドゥでのダノとドファのことを知らないのです。何らかの理由で忘れているの
それとも、忘れてるフリをしてるだけ
ミチェにも、ハルが記憶を本当に失くしてしまったのか、フリをしてるだけなのか、判断が出来ませんでした。
「今の方が、昔の姿に近いかも。」
と、ミチェ。
ミチェが読んでいたもう一つの漫画『凌霄花』のキャラクターのことでしょうかね。
ダノの家にギョンとギョンの父が突然やって来ました。
ギョン父は、息子がどうしても早くダノにプレゼントを渡したいと言うので・・・とかなんとか。もち、口実です。ご機嫌伺いってことですよね。
いつもなら、黙って父親の言う通りにするギョンですが、この時は違いました。
プレゼントも父親が用意したモノだし、こうするのも、ダノの気持ちを利用してるだけだと気付いてないのかと、ダノ父に言ったのです。
勿論、シャドゥの中での事でした。
場面が変わったら、忘れてしまうと分かっているから、ギョンは言いたい放題だったってことです。
その通りになりました。場面がステージ変わった途端、嬉しそうにダノはプレゼントを受け取り、ギョンも嬉しそうに話を合わせたのです。
2人になった時、ダノはギョンに怒りました。罪悪感は無いのかと。あまりにも言いたい放題だったからです。
ギョンはダノのせいでイライラすると言いました。
「お前の望みはエキストラから脱出する事か、長生きか、それともあいつかお前の運命を変えられるのは、俺だ。エキストラじゃなくて、お前の相手役ペク・ギョンだ。手伝ってやる。本気だ。」
ギョンはステージの中では、作家の描いたとおり、父親に従順な態度を取りました。
でも、シャドゥに変わったと分かったら、本心をぶちまけました。
父親に殴られました。でも、次の拳は避けました。シャドゥですから。
学校でハルに会ったギョン。
ふいにハルを試してみようとでも思ったのでしょうか。『秘密』を読んだことがあるかと聞きました。
いいや・・・とハル。
でも、次の瞬間、ギョンの頬が腫れている事に気が付いたのです。父親に殴られた痕です。
えシャドゥでのことよね。ステージじゃ、描かれないんじゃなかったっけ
あれ今はシャドゥなの
分からない・・・
ミチェは思い出していました。
以前、消えるかもしれないとミチェが警告した時、ハルは言いました。
「何時消えるか分からないエキストラじゃなく、誰かの運命を変えられる唯一の人になりたい。」
ダノがミチェに会いに来ました。ミチェしか話し相手がいないのです。
自分の寿命を延ばすことが、この世界で自分が作れる答えだと思った・・・とダノ。
でも、戻って来たハルはダノの事を覚えていません。ハルだけがダノを助けてくれる唯一の人だったのに、それをダノ自身が壊してしまったのです。
このままでは、ダノに残された時間は短いままです。
ハルがステージとシャドゥの間を行き来し始めました。
まだ本人は気づいていませんが、舞台が変わる音を耳にしたのです。
そして、図書室の奥、彼が描いたダノや様々な絵の貼ってある空間に導かれるように歩いて行きました。
そこには、あのブラックホールのような穴が
2月放送開始予定のこの作品のティザーポスターが公開されました
スンウssiにとっては、これまでとはまた違ったタイプの作品です。
大好きな女優さん、パク・シネさんとの共演も楽しみの一つです。
「秘密の森2」も、まだ見ていない私とすると、焦ってしまいます。
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ギョンが皆の前でダノと恋人宣言。
ダノも、ハルも驚きました。
戸惑いながら、からかってるなら、止めて・・・とダノが言うと、本気だとギョンは言いました。
その瞬間、ダノに笑みが。ステージだったのね、この時は。
でも、次の瞬間、ハルの左手に痛みが。
その場から出て行ったハルの後を、ダノが追おうとしました。
ところが、ギョンがダノの腕を掴んだのです。
離してとダノ。
ギョンはつい先日まで自分を追いかけていたダノの、この変わりようが理解出来ません。
「ペク・ギョン、私はあなたを好きじゃない。作家の意思でそうしただけ。」
余計に理解出来ないギョンでした。
ミチェがハルに以前言っていました。ステージをめちゃくちゃにしたら、痛みがどんどん酷くなるぞと。だから、ダノを止めろと。
ハルは痛みに耐えながら、その言葉を思い出していました。
その時、ダノが。
ステージが変わったと興奮していました。
ドファとジュダに何かあったに違いないとダノは考えました。
だから、ステージが変わって、本来ならナムジュとジュダの筈だったのが、自分とギョンになったんだとね。
ドファはジュダに告白できました。
ま、ジュダはドファのことを友人としか考えていませんけどね。
ジュダがドファを友人だと思っているのは、作家の設定だからです。
でも、ジュダへの想いは、ドファ自身の意志でした。
「ジュダ、この瞬間を覚えていて。」
と、ドファが言いました。切なる願いですね、ドファの。
そこに、ナムジュがジュダを探してやって来ました。
機嫌を損ねています。ジュダを恋人として宣言する計画が台無しになったのですから、仕方ないかもね。
この時から、ナムジュはジュダを突き放しました。諦めたの?それとも、嫉妬による怒りゆえ
痛みに耐えてまで、何故ダノを助けるんだ?と、ミチェがハルに聞きました。
「自分の名前も知らないのに、ダノを知っていたからだ。」
と、ハル。
ハルは、もう一つ疑問に思ってる事がありました。いつもダノと一緒に現れる、見た事も無い花が気になることです。あの赤い花ですね。
そのうえ、見た事も無いのに、その赤い花もダノも昔から知ってる気がするのも不思議でした。
それを教えてくれるのが、ダノのような気がしていました。
「ダノは何も知らない。作家が描いた漫画のエキストラに過ぎない。」
と、ミチェは冷たく言いました。
「邪魔なエキストラは作家が消してしまうだろう。」
と、ミチェ。ダノには名前も役割もあるから、消えるのはお前一人だと。
ダノはハルと会うと動悸がすることに気が付きました。
決して心臓病の発作ではないということも、分かりました。
ハルが近づいたり、頭をなでてくれたりすると、猶更です。
ダノは、ステージが変わったことを前向きにとらえて喜んでいました。
心の赴くままに自分だけの時間を作り出せてることが嬉しかったのです。
ハルは、そんなダノを見て、心が決まりました。
自分も心の赴くままに動こうと。結果がどうであれ。
「僕も運命を変えたい。だからダノについて行きます。」
ハルはミチェに言いました。
何時消えるか分からないエキストラじゃなく、誰かの運命を変えられる唯一の人になりたい・・・と。
ミチェは不安そうです。
ハルの存在が突然クラスメートの意識に記憶されました。
漢文の試験で満点を取ったり、反対に英語は零点、音楽の授業では笛の達人だと言う事を示したりしたハル。
気がついたらクラスメートも先生も“ハル”と呼んでいるじゃありませんか。
名札にも、ちゃんと名前が刻まれました。
こうなると、女子生徒たちはハルを追っかけ始めました。ハンサムだし・・・ね。
ある朝、登校時に、ダノをギョンが待っていました。
そして映画のチケットを差し出したのですが、実はこのシーン、ダノは予知していました。
また予知の通りになったと、ダノは思いました。
先だっての恋人宣言の一件を耳にしたギョン父は大喜び、
映画にも一緒に行くと聞くと、更に喜んで、お小遣いをたくさん渡しました。
ギョンは、ダノの事が気になっています。
その理由が、好きだという感情かもしれないとも、気づいているようです。でも、この自分がよりによってダノをと、認めたくない気持ちもありました。
なのに、父はそれを仕事絡みで協力してくれたと考えています。
ギョンは、自分の気持ちを汚された気になったのかもしれません。
珍しく父に反発しました。
「結婚までは出来ません。事業が落ち着けば、終わらせて良いと言う約束です。いったい、どこまで息子を利用する気ですか。俺は本当にあなたの息子ですか」
父は激怒しました。ま、当然ですわな。
ギョンの怒りも収まらず、自分が誘っておいて、映画をドタキャンしたんですよ。
ステージのダノは泣き出しました。
でも、シャドゥになった途端、ギョンに悪態をつきました。一瞬後には立ち直りましたよ。
で、帰ろうとしたとき目の前にハルが現れたのです。
2人で映画を見ました。
ダノは意識しまくりです。
映画館を出た所に、ギョンが現れました。
遅れてもダノは待っていてくれると思い込んでいました。なのに、ダノはハルと一緒だったんです。
「お前は俺の婚約者だ」
ギョンが怒鳴りつけました。
「ダノに声を荒げるな。お前の婚約者であると同時に僕の友達だ。」
と、ハル。
そしてそのままダノの手を取って出て行ったのです。
ギョンは、怒りが収まりません。
ダノと一緒に写った写真から、少しずつハルの姿が消えて行きました。
ミチェの言う通り、自分一人消えて行っていることをハルは意識していました。
ギョンはダノに優しくなり、その一方でハルを敵対視し始めました。
ステージでは、ダノはギョンの好意を素直に嬉しそうに受けます。でも、ページが変わる音がしてシャドゥになった途端、自分の意思で行動し始めます。
ギョンはそのダノの変化を不審に思ってはいないのかな?ただ、ハルのせいで、ダノが変わってしまったと感じているのかな
水泳の授業の時の事。
ダノはハルの名札から、また名前が消えていることに気が付きました。
その時、突然警報が鳴り響きました。
パニックになった生徒たちに押されて、ダノがプールに落ちました。ダノは泳げません。
それを見たハルがプールに飛び込みました。
ダノを救出したと思った瞬間、場面が変わりました。
ダノが気が付いた時、彼女は病院のベッドの上でした。ハルはいません。
彼女に付き添っていたのは、ギョンでした。
ギョンの実母は、幼い彼の目の前で病気で亡くなってしまったようです。
その記憶は、ギョンに大きなトラウマとなっているようです。
「俺の周りの人はいなくなる。俺たちはどうなるかな。」
ギョンは呟きました。ダノは寝たふりをしていました。
ダノは病院着のまま飛び出し学校に向かいました。
ハルを探すためです。
でもね、そこにはハルの存在は、ハルが存在していた痕跡ずら、一切無くなっていたのです。
クラスの13番は、別の生徒に代わっていました。元からそうだったように。
誰の記憶にもハルはいません。
プールにあの写真が浮かんでいました。
その写真からも、ハルの姿は完全に消えていました。
ダノは呆然としました。
ハルが消えたの・・・とミチェのところに駆けこんだダノ。
「壊れたんじゃない。結局、元に戻っているんだ。」
と、ミチェ。
漫画はどこと、ダノ。
図書館に漫画を探しに行きました。どこにもありません。
でもね・・・そこに現れたギョンが、その漫画を持っていたのです。
ええ~っ