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巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

宇宙の加速度的膨張(ノーベル賞)はビッグバン理論を根底から破壊する

2013年07月12日 18時40分29秒 | 宇宙

 以前にも紹介したが、サウル・パールミュッター博士、ブライアン・シュミット博士そしてアダム・リース博士は宇宙が加速度的に膨張している観測結果を発表し2011年度ノーベル平和賞を受賞した。この事は世界中の宇宙物理学者の脳天に衝撃を与えたに違いない。

 ビッグバン仮説では現在、宇宙の膨張は減速のプロセスのはずで、逆に加速していること自体が真逆の話である。更に、頭の体操をしていると、ますます、ビッグバンの矛盾が浮かび上がってくるのだ。

 現在も加速度的に宇宙が膨張しているということは、ずっとずっと以前はもっと宇宙の膨張は速度が遅かったことを示している。ビッグバン仮説によると無限大にエネルギーを持った宇宙卵が光速もしくはそれを上回るような速度で拡散膨張し、現在は減速時期にあるはずだ。ビッグバン仮説では初期の膨張速度が光速に近い速度だが、宇宙加速度膨張の観察によるとゆっくりした速度かあるいは停止していることになり、相異なる観察結果が出た。

 宇宙の創世期の膨張速度は現在の加速度(創世期も一定として)から逆算できる。この事は実は、宇宙の年齢が137億年であることも否定している。何故なら、宇宙の端から137億光年かかって地球に光が届いているのであるが、宇宙の膨張速度は光よりはるかに遅いのであるから、宇宙の中心から現在の宇宙の端に到達する時間は137億年より多くかかることになる。

 みなさん頭が良いからわかりますよね?更に、既に宇宙の端は137億光年も中心部から離れているにも拘らずまだ宇宙の外側に向けて加速されているのである。

 この原因として提唱されているのが暗黒エネルギーであり、物質と反物質との間に反重力を生むとの説だ。例えば、「ローカルボイド(観察されない空洞領域:例えば、天の川銀河に最も近いローカルボイドはおとめ座超銀河団の中に位置する)に反物質が大量に存在するとの仮説。

 反物質が大量にあるのに観察できないとはとんでもない話だね。また、物質と反物質の間に反重力を生じるという話も元々宇宙の誕生場所で物質と反物質がペアになり打ち消しあって真空を形成していたとする説を否定することになる。

 仮に、ローカルボイド説が正しいとして、我々の銀河系を含む全天体がローカルボイドを中心にして、加速度的に遠ざかっているのだろうか?

 話は飛ぶが、4次元の世界が有るとしたら、それは3次元を時間積分した「領域」だ。量子大の宇宙卵がトンネル効果で母なる領域から移動してくる距離はnm(ナノメーター)オーダーとされている。髪の毛の直径が100ミクロンとして、1ナノメーターはその10万分の1。

 つまり、宇宙卵の母なる場所はあなたのおなかの中のある場所から数ナノメーター離れた異次元領域かもしれないし、遥かかなたの宇宙空間のある場所から数ナノメーターは慣れた異次元領域かもしれない。数学では場所を特定できないのであり、実はあらゆる宇宙空間において宇宙の母領域は数ナノメーター離れた異次元領域と接していることになる。

 すなわち、3次元空間に薄い膜のような壁で接する4次元空間が有り、それが宇宙の卵が存在する場所になる。ところが、1次元空間とそれを積分した2次元空間との間に壁が有るのか?或いは2次元空間と3次元空間との間に壁が有るのか?何故、3次元空間と4次元空間とに間に壁が有るのか?これは空想漫画の世界だ。

 3次元を時間積分して出来たものをとりあえず「領域」としたがそもそも、時間は空間ではないので3次元を時間積分しても空間でもなければ場所でもない。何なんだろう?更に非常にトリッキーな話として、3次元空間には時間が有る条件で、更にその3次元空間を時間で積分することになっている。理解できない。

 例えば、加速度を時間積分したら速度になり、速度を時間積分したら距離になるのは、実は距離を時間微分したら速度になり、速度を時間微分したら加速度になることの実態を逆向きにしたに過ぎない。

 もし、ダーク(暗黒)エネルギー説が正しいとすれば、実は、反物質が宇宙全体に存在するのではないか?物質と反物質は互いに打ち消しあう。現に物質宇宙が存在しているので事実関係が矛盾する。

 元々のビッグバン理論が、サボテンにステンレスを繋いでそれに竹を繋いだようなとんでもないぎくしゃくした仮説だ。

 何度も何度もお伝えしているように、宇宙は無限で、我々の宇宙の外に大宇宙が有り、大宇宙の重力に引っ張られて我々の宇宙が膨張しているとするのが無理のない論理だろう。宇宙の端と考えているのは、その先の天体が光速を超え観察できないからにすぎない。

 始まりも終わりも無い宇宙はありとあらゆる可能性を試している。宇宙にエポッキングメイクな出来事が有るとしたら、それは巨大なブラックホールどうしの衝突で、抱えている大量の物質を放出し、新たな宇宙模様を描くことになる。

 宇宙の加速度膨張の観察結果は、私(ど素人)の無限宇宙仮説に実に大きな力を与えてくれた。

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