世界中の試験で再現できなかったのが大きいね。何しろ、ノーベル賞級の論文だから重箱の隅から隅まで突っつかれる。それでも、世界の数カ所で再現が確認されていたら、称賛の声がわーっと上がって細かい事はかき消された。
小保方リーダーは何度も確認試験を繰り返している最中だろう。理化学研究所は日本を代表する自然科学の研究所だから権威がかかっており、内部では混乱し、海外研究者や文部科学省との調整も有るだろうから、簡単に方針が打ち出せない。
しかし、STAP細胞の論文(2本)の共著者は14人で全員の同意が必要というものの、その一人、若山照彦・山梨大教授から論文取り下げが提案された以上、一旦取り下げざるを得ないのではないか。
問題は試験が再現できるか否かであって、若山教授は理化学研究所で1回再現したと言っている。これが事実なら、再現試験の方法を明確にし、世界中で試験してもらい、確認が得られれば発明の根幹は揺るがない。
出来なかったら大変。小保方さんと理化学研究所は叩かれ、NATUREの権威にも傷がつく。イギリスのNATUREは自然科学関係では世界で最も権威が有り、次がアメリカのSCIENCE。親しい研究者が両誌の論文掲載を目指していた。
論文提出するとその道の研究者の査読で厳しい審査を経る事になる。NATUREはかなり厳しく、レベルも要求されるから、ここに掲載されれば一流の研究者になれる。適当に通したはずはない。
STAP細胞に関しては、東大研究者らの激しい攻撃を受けたと思う。IPS細胞が京都大学の山中教授、STAP細胞が私立早稲田大学出身の小保方リーダーでしかも若い女性。
東大の予算は全国立大学の半分ながら、ノーベル賞では京大に及ばない。東大はお勉強型で創造カラーではない。この世界も男のジェラシーは凄い。若い女性の金字塔に相当ピリピリしたに違ない。
STAP細胞、マスコミは過激に走らず、静かに状況を見守るべきだ。過剰な攻撃はやがて自分に降ってくることになるんだよ。かつて、バブル時代、マスコミは経済戦争で日本が勝ったと騒ぎ、アメリカを嘲笑した。それはそっくりお返しされた。
表面化していないが、アメリカは状況を分析し、裏からバブルを崩壊させ、日本経済を叩きのめし、しかも自国の経済発展に導くというウルトラスーパー技をやってのけた。CIAという諜報機関の力が大きかったが。
STAP細胞は日本の科学力を示し、若い女性研究者の夢を育むものとして期待されている。人間のやる事で失敗は有る。日本の研究機関も男社会。新しい力が芽を出そうとする時に決定的な打撃を与えるべきではない。
私事だが、電気学会全国大会(3月18日愛媛大学)の予稿集へ投稿した。論文と呼ぶほど高尚なものではないが、一部勘違いと簡単な記入ミスが有り、発表会場で数か所、修正せざるを得ない状況。枝葉だから、全く根幹は揺るがない。
テーマはSTAP細胞より大きいものの、仮説なので内容的に著しい差が有る。従来の進化論の多くを否定し、世界の常識であるビッグバン理論を全面否定する内容なのでかなり過激。場違いな電気学会ながら、独自の仮説を刻印させたい。