残念ながら、前のブログで、小保方氏の博士論文も怪しいから洗い直せと書いた事は、ドンピシャで当たってしまったね。何という世の中か。
早稲田大学は権威を守るため小保方氏の博士号は取り消さざるを得ない。それは早稲田大学自体にも戻ってくる。いずれにしても辛い決断を迫られる。
早稲田大学理工学部の博士号は格段に厳しい。地方の国立大学(独立法人?)の場合、論文一つにファーストネーム(筆頭に名前を掲載)で博士号が取れた。
某公共企業の研究所で担当者が論文を出す際、所長が担当者に「部長をファーストネームにしてくれ」と頼む。担当者は言われるままに部長をファーストネームにして某国立大学に提出。
某国立大学の教授に企業から4百万円を寄付し、目出度く、部長は某国立大学の博士号を取得した。この手の話は珍しくない。
超有名国立大学でも3本ぐらい。片や、早稲田大学理工学部はファーストネームで海外1論文を含む合計5本を要した。論文には厳しい査読(確率的には他大学研究者になり易い)が有るから大学院生が5本の論文を書くのは並大抵の事ではない。
私の知人の多くは博士号(みな立派な内容)で、査読も経験したと思うが、多分、最初の書き出しはあまり読まない。厳しく見るのは要になる論理、数式、実験値などだろう。
今回の件は早稲田大学の権威を地に落とした。小保方氏の博士論文の最初の20ページがネットからのコピー&ペイストだったからひどい。本人は多分、罪の自覚は無かっただろう。
つまり、大学の教育全体の質が問われることになった。
今後、早稲田大学他で、これまでの博士論文の全面的な直しが始まるのではないか。それこそ、多数コピペ論文が見つかり、全部をオープンにすると収拾がつかなくなる・・・恐れはある。
これは早稲田には限らない。先の例ではないが。もっとひどい事は山のようにある。然し、早稲田以外は問題が有っても内部処理するだろう。早稲田の場合は深刻だ、いくつかを血祭りにしないと、マスコミが黙っていないか。
そもそも、日本の博士号は文部科学省の方針変更で、オリジナリティーより指導者としての資質などを重要視している。やはり、世の中に貢献する事、およびオリジナリティー重視にすべきだろう。
私の場合?地方国立大学で博士号をとるチャンスは有ったが、当時は謝礼が高かったし、変な博士号はとりたくなかったので興味が無かった。
実は今でも、どこの大学でも、教授が誰かに博士号を獲らせようとすれば簡単にできる(事実上そういう仕掛けになっている)・・事だけは指摘したい。