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袴田死刑囚は無茶で強引な警察権力で貴重な人生を奪われた 最新科学の勝利

2014年03月28日 18時16分57秒 | 深刻な問題

 袴田死刑囚の再審が認められたことは大変良かった。色々課題のある日本の司法だが、今回は正しい判断で、そんなにひどい国ではない事が分かった。

 48年間の人生を戻せと言われても、戻しようが無い。まずは検察が即時抗告を止めること、その上で開放感を味わってもらい、可能な限りの楽しい余生を送って頂きたい。袴田さんを無理やり死刑囚にした関係者は全員謝罪すべきだ。

 検察の即時抗告はメンツと組織防衛以外の名のものでもない。この連中は人の命なんて何とも思っていない。恐ろしい組織だ。司法関係の記者に会いに行くと何とそこは検察関係の監視付ビルの中。マスコミを完全に取り込み支配している。

 袴田死刑囚の事は以前からニュースで知ってはいたが、詳細が分からなかった。事実関係を知るに至って、警察が無理やり袴田さんを死刑囚にするための出鱈目をやっていたことが分かった。

 証拠として、最も重要なポイントになったのは衣服などについていた血液のDNAが袴田死刑囚と一致しなかった点だ。検察側の検査でも一致しなかったというから再審判決は当然すぎるほど当然。

 DNA鑑定の技術は年々向上しており、今では古い血痕からも精度よくDNAが判別できる。マンモスの化石からもDNAが分析できるかと期待されている。

 味噌樽から見つかった衣服は1年も浸かっていると、完全に味噌のこげ茶のに染まってしまう。証拠として提出されたような白っぽいものではない。これは明らかに警察のねつ造ですね。ようやるわ。

 一方で、死刑判決文を書いた元裁判官(静岡地裁)、熊本典道さんは今も悔やんでいる。途中から裁判に加わり「こんな証拠で死刑にするのはむちゃ」と先輩の裁判官2人に訴えたが説得できなかった。

 ニュースでも「袴田君に謝りたい。申し訳なかった」と言い。疲れ切ったような表情で涙があふれていた。真面目で正直な人なんだな。残り二人の先輩判事は全く意に介さないところだろう。上訴しろと怒っているかもしれない。

 警察のお粗末さは、私自身の経験でも良く分かる。昔、母が下宿をやっていた。無理を頼まれ好意で部屋を貸していた人が財布を無くしたと言い、捜査に来た警察が何の証拠も根拠もなく、思い付きで喋る。

 部屋を借りていた人は、自分で購入した鍵をかけて外出していた。誰も中に入れない。捜査に協力しようと親切にしていたら「これは外部の犯行ではないな」などと言うのである。まるで私が犯人ではないか。子供だったが傷ついた。

 鹿児島県の志布志事件では無罪の人々が警察の厳しい尋問を受け、13人のうち耐えきれず、6人が警察の言うとおりに「自白」した。昔から、警察は証拠より、自白に頼っていたし、日本人はどちらかと言うと精神的に弱い。

 死刑された人の中には無罪の人もいただろうね。ひどい話。司法関係者や警察は、野蛮で無茶苦茶なやり方がまかり通っていた事実を正面からとらえて、猛反省し、今後のあり方を考えるべきだ。

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