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巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

ダーウィンの進化論は何故仮説としても認めがたいのであろうか? 

2016年08月07日 17時42分05秒 | 生命
 ダーウィン説を現代風(分子生物学的)に表現すると「重要な遺伝子を選択し残す」となる。しかも、この一言しかない。より環境に適する形状とか機能に関わる遺伝子を選択して残すの意味だが、この具体的な仕組み(メカニズム)がさっぱりわからない。

 まず、最も基本的な疑問は生物の実体(形状、組織構成、機能)と遺伝子の関係をどのように把握しているかが不明である。ご存知のように、遺伝子は4種の記号(A,T,G,C)の羅列である。分かり易くA,B,C,Dとしよう。

 このA,B,C,Dが並んでいる配列を見て、目とか心臓とか血管をどのように判別するのであろうか?医学生のように具体的に説明した教科書を持っているわけではない。この器官の種類に位置(を示す遺伝子)とか動きとか機能とかが加わるのだから大変だね。

 仮にこの実体と遺伝子との関係が明確にわかったとした前提で
①何者が?、
②何を基準に?、
③どのような方法で?、
④何をもって良いとし、
その結果
⑤どの遺伝子を選択し、
⑥有利な遺伝子をどのように
残すのか?

 一度、生物の先生に聞いてもらえますか?分子生物学では、進化に結び付いた遺伝子の変化状況を説明しているが、それは昨今の遺伝子解読で分かったが故の表面的なもので、具体的な変化をもたらした仕組みは全く説明されていない。これでは仮説にもなりえない。

 一方、リン・マーギュリス博士(Lynn Margulis)の共生説や木村資生博士の中立説(遺伝子の変化はプラスでもマイナスでもなく中立)は具体的で格段に理解しやすい。しかし、これらの説は大きなマクロの進化メカニズムをカバーできない。

 手前味噌になるが、僕が2016年に東北大学・電気学会で発表した進化仮説は、おそらく世界で初めて、有機物質から人間までの進化メカニズムを具体的に説明するものだった。僕は、2015年から進化論は生化学的なソフトウェアの問題に移行すると言っている。

 何故ソフトウェアなのか?これは何度も書いたように記憶素子(遺伝子)が有って、記憶素子に書き込んだり、読み取ったりするソフトウェアが無いはずはない。メモリーだけで動く(アプリケーションの無い)スマホが有ったら教えて欲しい。

 しかしながら、実際にソフトウェアへ移行しているのは僕の頭の中だけだった。英文で発表し、ホームページにも掲載すれば世界のどこからか反応が有ったと思うが、英文にすると字数が膨張するので、半分ぐらいしか書けない(電気学会ではA4☓2ページと決まっている。進化学会に至ってはB5ぐらいで文章だけ)。

 もっとも、英文で発表したら、質問には答えられなかった。昨年から英文で発表すると何度も書いていて、今年、会場に行ったら何と英文の発表者が飛躍的に増え、発表会は画期的に変わった。座長他英語を話せる研究者しか存在価値がなくなり、メンバーがガラッと変わっていた。

 僕の仮説は、どう考えてもこれしかないというソフトウェアと記憶デバイス(遺伝子など)のメカニズムを考えた。いつまで完全に無視され続けるのか分からないが、別に僕は有名になりたいわけでもないからわが道を行く。