宇宙・生命・日本 1000年後のあなたに語りかけたい

巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

重要な写真に疑惑!STAP細胞・小保方論文は全てを疑い洗い直せ

2014年03月11日 20時51分35秒 | 生命

 先に書いた内容は随分好意的に扱ったが、使いまわしとされた写真をNHKニュースで見て、すぐこれは意図的に掲載したものと分かった。単なるミスではない。となると、論文の全てを疑ったほうが良い。

 申し訳ないが、この状態では信用できるものが無い。3年前に提出したとされる博士論文も怪しい。もし、本当にSTAP細胞が成功しているのなら、それだけで十分ノーベル賞に匹敵する。

 凄い結果だから、何を焦る必要が有ったか分からない。従って、そもそものSTAP細胞も嘘かもしれないと疑われる。大事件に発展しかねない。今やSTAPという名称と小保方という名前が真っ黒だ。

 分からなくなった。小保方リーダーはどういう精神構造をしているのか。何故、理化学研究所は彼女をユニットリーダーにしたのか?最近、このようなニュースが多くて、全身の力が抜ける。

追記:論文共著にしてかつての指導者?のハーバード大学チャールズ・バカンティー教授は「私が持つ情報に基づけば撤回する理由は見当たらない」と発言。STAP細胞に自信が有るのかもしれない。

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STAP細胞の小保方論文は取り下げざるを得ない 失敗は重要なプロセス、再提出で頑張れ

2014年03月11日 10時06分29秒 | 生命

 世界中の試験で再現できなかったのが大きいね。何しろ、ノーベル賞級の論文だから重箱の隅から隅まで突っつかれる。それでも、世界の数カ所で再現が確認されていたら、称賛の声がわーっと上がって細かい事はかき消された。 

 小保方リーダーは何度も確認試験を繰り返している最中だろう。理化学研究所は日本を代表する自然科学の研究所だから権威がかかっており、内部では混乱し、海外研究者や文部科学省との調整も有るだろうから、簡単に方針が打ち出せない。

 しかし、STAP細胞の論文(2本)の共著者は14人で全員の同意が必要というものの、その一人、若山照彦・山梨大教授から論文取り下げが提案された以上、一旦取り下げざるを得ないのではないか。

 問題は試験が再現できるか否かであって、若山教授は理化学研究所で1回再現したと言っている。これが事実なら、再現試験の方法を明確にし、世界中で試験してもらい、確認が得られれば発明の根幹は揺るがない。

 出来なかったら大変。小保方さんと理化学研究所は叩かれ、NATUREの権威にも傷がつく。イギリスのNATUREは自然科学関係では世界で最も権威が有り、次がアメリカのSCIENCE。親しい研究者が両誌の論文掲載を目指していた。

 論文提出するとその道の研究者の査読で厳しい審査を経る事になる。NATUREはかなり厳しく、レベルも要求されるから、ここに掲載されれば一流の研究者になれる。適当に通したはずはない。

 STAP細胞に関しては、東大研究者らの激しい攻撃を受けたと思う。IPS細胞が京都大学の山中教授、STAP細胞が私立早稲田大学出身の小保方リーダーでしかも若い女性。

 東大の予算は全国立大学の半分ながら、ノーベル賞では京大に及ばない。東大はお勉強型で創造カラーではない。この世界も男のジェラシーは凄い。若い女性の金字塔に相当ピリピリしたに違ない。

 STAP細胞、マスコミは過激に走らず、静かに状況を見守るべきだ。過剰な攻撃はやがて自分に降ってくることになるんだよ。かつて、バブル時代、マスコミは経済戦争で日本が勝ったと騒ぎ、アメリカを嘲笑した。それはそっくりお返しされた。

 表面化していないが、アメリカは状況を分析し、裏からバブルを崩壊させ、日本経済を叩きのめし、しかも自国の経済発展に導くというウルトラスーパー技をやってのけた。CIAという諜報機関の力が大きかったが。

 STAP細胞は日本の科学力を示し、若い女性研究者の夢を育むものとして期待されている。人間のやる事で失敗は有る。日本の研究機関も男社会。新しい力が芽を出そうとする時に決定的な打撃を与えるべきではない。

 私事だが、電気学会全国大会(3月18日愛媛大学)の予稿集へ投稿した。論文と呼ぶほど高尚なものではないが、一部勘違いと簡単な記入ミスが有り、発表会場で数か所、修正せざるを得ない状況。枝葉だから、全く根幹は揺るがない。

 テーマはSTAP細胞より大きいものの、仮説なので内容的に著しい差が有る。従来の進化論の多くを否定し、世界の常識であるビッグバン理論を全面否定する内容なのでかなり過激。場違いな電気学会ながら、独自の仮説を刻印させたい。

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ビッグバン理論はダークエネルギーで破綻 宇宙膨張加速がもたらした激震

2014年03月10日 17時27分15秒 | 宇宙

 宇宙に関心の無い人でもダークマターはお聞きになった事が有ると思う。宇宙には何か見えない物質が有るらしい・・という感じですか?ところが最近は、それに加えて、ダークエネルギーというのも出てきた。

 ダークエネルギーをご存知であれば、かなり宇宙に関心が有るか、知識人と言えるでしょう。それ何?って聞かれそうですね。宇宙の加速膨張を発見した3人(*)が2011年のノーベル物理学賞を受賞しているのですが、その加速の原因とされるものです。*ソウル・パールムッター、ブライアン・シュミット、アダム・リース

 ダークエネルギーは斥力(せきりょく)という重力の反対の反発力を持ち、天体を遠ざけ、しかもその遠ざかる速度が加速されます。引力で落下速度が加速されるのと反対の現象です。

 宇宙の直径は940億光年とされています。半径が470億光年、これに対して宇宙年齢は137億年。宇宙が光速で膨張しても半径は137億光年ですね。計算が合いますか?

 470億光年を137億年で割ると、3を超えますね?実は宇宙の膨張速度は光の3倍以上とされているのです。

 あれ?アインシュタインの原理では光より速いものは存在しなかったはずだが?光の3倍の速度で遠ざかってもそれは宇宙の膨張だからアインシュタインの原理に反しない・・というのが宇宙物理学者の説明です。

 納得できない話ですが、ま、この議論は置いといて、宇宙が光の3倍で膨張して出来た新しい空間にダークエネルギーが充填されます。何故なら、膨張した空間にダークエネルギーが無いと、宇宙の膨張が加速されません。

 ここが、今回取り上げたい問題です。宇宙が膨張する先は何も無い真空の空間です。そこを宇宙が光の3倍の速度で通過すると宇宙空間になるのですが、何も無かった真空にはダークエネルギーが充填されることになります。

 実は、ダークエネルギーは人類が観察できる天体などの物質に対して14倍にもなる莫大な量です。宇宙の構成比率はダークエネルギーが68.3%、ダークマターが26.8%、天体などが4.9%です。68.3を4.9で割ると約14。

 既に、宇宙の直径が940億光年あり、その端が光速の3倍(秒速90万キロ以上)で広がることにより新たに作り出される空間は半端じゃない。そこに莫大な量のダークエネルギーが充填されるという。

 最も大きな疑問は、そのダークエネルギーがどこに有ったのか。しかも充填される場所は何も無かった真空。ロケットで追いかけて荷物(ダークエネルギー)を降ろそうにも光の3倍ではとても追いつかない。

 飛び去る天体が自分より遥かに大量のエネルギーを撒き散らすはずもない。ところで、エネルギーが何故、物質と共に宇宙を構成するのか?相対性理論では質量もエネルギーも同じであり、エネルギーを質量換算できるからだ。

 E=M×C×C:Eはエネルギー、Mは質量、Cは光速

 あり得る話は、何も無かったと思っていた真空に何かが存在していて、ダークエネルギーに変わるか。しかし、この仮定はビッグバンを否定することになる。何しろ、ビッグバンでは宇宙卵が大膨張して宇宙が出来たことになっている。

 膨張する先に何かが既に存在していたら、ビッグバン理論は完全な矛盾を抱える事になる。宇宙卵を産んだ母なる真空が存在したのは、この宇宙とは別の空間でもある。

 どう考えても、宇宙の膨張に応じてダークエネルギーが充足されるモデルは出てこない。それも有ってか、最新の科学雑誌でもダークマターの具体的な説明は無い。具体的に記述するほど、読者に矛盾感を植え付ける事になる。

 宇宙のように見えないものを論じる時は説得力が勝負になる。予算を配分するのは宇宙物理学の素人で、素人が納得しなければ宇宙開発や天文台などの予算は供給されなくなる。

 手前味噌ではないが、宇宙の膨張加速を最も合理的に説明できるのは今のところ、私(宇宙物理学なんてまるで知らないが)のモデルしかないと勝手に考えている。3月18日愛媛大学(電気学会全国大会)でちょろっと発表する。

追伸:ビッグバン理論では宇宙は終焉を迎える。私のモデルは循環宇宙で、エンドレス。いつか私のモデルは勝利する。

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柏市通り魔殺人・竹井聖寿容疑者の逮捕 立ち止まらない事が防御策

2014年03月06日 10時54分59秒 | ニュース

 今日は朝から、全民放で、竹井容疑者の猿芝居みたいな、取材者を前にした現場目撃発言の録画放映ばっかり。犯人が笑っていたとのニュースは竹井の発言から出たようだ。逮捕されたから良かったが、夜出くわしたらどうすべきか?

 20代の頃、福山城の横を歩いていたら、前から如何にも悪そうな二人の男が歩いてくる。手前のところで「今何時ですか?」と聞いたので、やばいと思い、速度を落とさず、15時とか答えながら去った。

 もし、そこで立ち止まって時計を見たら、危険だったと思う。二人に囲まれるとどうしようもない。金を出せとか言われるだろう。私は出さないがトラブルになる事は必然である。

 今回のケースは、夜中に、サングラスや頭巾で顔だけじゃなく全身を隠し、刃物を持っているとなるとどう見ても犯罪者。話しかけられても、立ち止まらないことが重要。

 本当は距離が有るうちにUターンして逃げれば良いのだが、普段無い事なので、なかなかとっさには難しいかな。

 立ち止まれば、刃物が体に届く位置に静止する事になり、相手が完全にコントロールできてしまう。従って、何か言われたら、口だけ対応しながら「急いでいるんだ」とか、はぐらかしつつ、そのままの速度で立ち去るのが一番。

 少し距離が出来たら早足で逃げよう。逃げ切ったらすぐさま携帯で110番通報する。

 自転車の場合は、「ちょっと待って」と止まるような口ぶりで、横をぱっと通り過ぎるのが良いかも。止まると思うと犯罪者の気が緩む、そこを加速して逃げる。相手の身体にぶっつける手も考えたがこれは危険か。

 それでも、かわしきれず、刃物で刺される危険が迫ったらどうするか。こんな時は覚悟を決めるしかない。カバンなど持ってるもので身を守りつつ刃物を叩き落すか、奪い取るしか助かる道は無い。背中をみせない事。

 猫なんか追いつめると、野獣のような歯をむき出した形相、恐ろしい声で威嚇し、ひるんだすきにすごい勢いで逃げます。

 ありったけの声で、「警察を呼べ」、「刃物を持った殺人犯がいる」と実況中継のようにわめき散らすのも良いでしょうね。アメリカのように拳銃ではない。時間はかかっても必ず助けが来る。

 私が見つけたら、長いものを持って飛び出す。近所にも声をかける。まず慎重に刃物を叩き落とす。そして手足を叩き折る。頭は叩かない。死んじゃう。皆さん是非これをやって欲しい。自営しないと日本は危険な国になる。

 車に乗っていて出くわしたら、ドアをロックする。ロックすると人間の手では開かない。これも昔、道路を蛇行する車がいたので、3回クラクションを鳴らしたら、追いかけてきた。どうもやくざだったらしい。

 信号で止まると二人が降りてきて、車に紋章のようなものが入っていないか確認した様子。横に来るとドアを開けようとするが自動ロックしているから開かない。「降りろ」と怒鳴るが、もちろん降りない。

 こちらが一人で、相手が二人だと調子が悪い。やくざらしき二人はドアを2回蹴飛ばし、車をUターンして走り去った。降りて相手しなかったことはちょっと情けなかった。車はこちらから開けない限り安全である。

 今の車はハンズフリーがついている。すぐさま110番すべきだろう。

 以前、二人組のやくざに絡まれ(ごちゃごちゃ言っていたがやり過ごして)110番電話した時は、暴力対策部門に転送され、私の発言が一斉放送となった。その後、警察が動き、やくざは拠点のマンションを締め出されたようだ。やくざは姿を消した。

 竹井は殺害された気の毒な池間さんとは同じマンションだったらしい。以前から分別はせず、鼻つまみ者で、目立ちたがり屋で、今回の事件を起こしたことに関し、住人は特に驚きは無いというから、相当の悪でもあったのだ。

 私はちょっとした違反行為など見つけるとせっせと110番することにしている。いざとなった時、動かない場合が多い警察だが、情報を提供しておけば、事件を未然に防げる可能性が有る。

追記:竹井はあどけない顔をしている。やくざの迫力のある顔とは異なる。チンピラよりかわいい。のっぺり顔だから筋肉は強くない。気が小さいのに強く見せようと揺れ動いた内面が見える。威圧するとしゅんとなりそう。

 それにしても、法律的には凶器を持ち殺意で襲ってきたら殺して良いという、正当防衛を認めるべきだろうね。もし、襲われた側が刃物を奪い取ってうっかり竹井を殺したら、現状では襲われた側が殺人犯になってしまう。

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宮城交通の夜行バス衝突事故 直前の小野善広教諭の懸命な声かけ 自分なら何が出来たか

2014年03月05日 10時54分02秒 | 深刻な問題

 小野義広教諭は奥様の退院などで夜行バスに乗り金沢から帰る途中だった。小矢部川SAの直前でバスは左側ガードレールに2回接触し、最前列左にいた小野教諭は安全ベルトをはずし、小幡運転手に駆け寄り「起きろ、運転を代れ」と声をかけた 。

 しかし、わずか10秒ぐらいの事で、間に合わず、トラックに衝突、小野教諭は車外に投げ出され致命傷を負った模様である。

 入院していた奥様が家族を連れ、現場を訪れ、小野教諭が倒れていたあたりで、「痛かったでしょう」と泣きながら語り掛けた。声をあげた切実な訴えかけで、思わず涙が出てしまう。

 バス事故が多発し、ルールも改正されたが、今回もまた痛ましい事故となった。11連続勤務とはいえ、運転手2人交代制。問題は小幡運転手が無呼吸症候群で、体の異常だったか。例えば、睡魔が襲い、無呼吸で失神したかもしれない。

 小野教諭はとっさに動き声をかけた。大変勇気ある立派な行為であったことを大前提に、何がベストだったか考えた。大変幸いなことに我々は冷静に事件を検証し、シミュレーションできる。

 最も難題は運転手がシートベルトをしている事。65~70kgの体重?でハンドルにうつぶせになっている上にシートベルトがかかっているので、簡単には運転席を入れ換われない。

 金沢高校ウェイトリフティングの顧問だった小野教諭でも簡単ではなかっただろう。

 この緊急事態の優先順位は方向とアクセル解放&ブレーキだ。まずはハンドルが動く範囲で左に切り、ガードレールと接触させ、出来るだけ速度を落とす。

 次に運転手の脚がアクセルに乗っている可能性が有る。運転手には大変申し訳ないが、すぐさま、シートベルトの解除ボタンを押し、腕を掴んで運転席から引き吊り落とす。ディーゼルなので多少エンジンブレーキがかかる。

 運転席に座ってブレーキをかけるなんて、口で言うは簡単だが、スーパーマンでなければできる早業ではない。震える手でハンドルを操作し、危険な衝突を避けるのが精一杯だろう。

 アメリカでは乗客がバスをコントロールして危機を回避したニュースが有った。変な話だが今後も起こり得るトラブルなので、テレビで何ができるか、何をすべきか検証してみたらどうだろうか。

 少しでも、今後の事故を防ぐことが出来れば小野教諭も喜んでいただけるに違いない。

追記:最初にこの事故をニュースで知った時、昔、高速で何度か居眠りしかかった事を思いだした。ほんの一瞬、0.3秒ぐらいか睡眠に入りかけて、慌てて起きたことが3回ぐらいは有ったように思う。

 今こうして生きているのも単に運が良かっただけかもしれない。とても他人ごとには思えない。兎に角、連続で走る時は、1時間に1回程度休憩をとる事を今後も心がけよう。

 

 

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福島原発の処理状況を見ながら電力会社とは一体何だったのかと改めて思う

2014年03月03日 19時03分15秒 | 深刻な問題

 もし、3.11が無かったら、東京電力は引き続き日本の電力業界を圧倒的にリードし、世界一の電力会社として君臨していただろう。その権力・地位、資金力、影響力たるや微動だにしなかったに違いない。

 しかし、東京電力は力や地位や多くを失い、今や放射能水がタンクから漏れる度に、現地のバルブ操作を間違えたことが分かるたびに、管理や解決能力の低さを厳しく批判される状況である。東電は多くの若い社員が会社を去った。

 「もし」「たら」はあまりにも残酷な対比を作ったのである。

 電力10社と呼び、中央3社と呼ばれた大手の東京、関西、中部、中規模が東北、中国、九州、小規模が北海道、北陸、四国で、そして更に小規模の沖縄で構成されている。

 電力業界は中央3社がリードする場合が多く、その中でも東電は別格だった。地方電力で新たな開発(共通テーマに関し)を提案しても東電で拒否され、実現しないケースが多い。大体は東電が採用し、何年かを経て地方にも普及するのである。

 電力会社は株式会社ではあるが普通の企業とは異なる。先鋭的な官僚とも言われ、似ているところも有るが、これもちょっと違うかな。

 全体的に技術屋が多く、その大半は高卒で営業所や発電所などの現場を担う。極めてユニークなのは本店と呼ばれる御殿に住む、世の中を知らない住人達。

 本店は一際立派なビルで社会の喧騒から遮断されている。その中で、厳しい世間とはかけ離れた、常識とは別物の世界が展開される。元は地域独占と総括原価方式による殿様商売だ。積み上げた原価に報酬率(利益)を上乗せできる。

 ユーザーはこのエリアは電気代が高いからと不満が有っても他の電力供給者から買えない。一般社会では価格競争で売値が決まるので、原価も利益率もへったくれも無い。場合によっては赤字でも販売される。

 電力会社は赤字を出すと叩かれるが、一方、儲け過ぎると叩かれる。また、人事には自民党国会議員の影響力が強い。つまり、利益は保証されながら儲けすぎてはいけない、自民党国会議員が人事に手を突っ込む。まともな企業論理が育たないわけだ

 電力会社でやっているのは経営ごっこであり、経営ではない。それでいて経団連の会長など、よくもやったもんだと呆れ返る。座りは良いし、それらしき事は言える。何しろ金は莫大にある。しかし、世の中の事をまるで知らない。

 本店は魔界であり、気持ちの悪い男関係社会だ。特に事務屋はその極みというか、表面は紳士、中身は嘘つき、詐欺師、やくざという、ガラパゴスでも見られない、場面・場所で色変わりの早い極端生物だ。

 それにしても、自分を引き上げてくれるバックがいるから実力が有るという感覚は、もう異常としか言いようがない。上との人脈作りに掛ける努力と恥も外聞もなくサービスに勤しむ姿は見事。仕事よりアフターファイブ、土日が最重要。

 某副社長は「石橋を叩いて、叩いて、渡らなかった」と言い、某技術系社長は「技術的な実績が無かったのでこれから作りたい」と退任後、子会社で 開発を始めた。

 電力会社のトップは、典型的なイエスマンで、言われたことだけをきちんとこなし、ミスなく目立たず、人柄の良い・・というパターンが多いが、某社長はおよそ私の知る限りで電力社員として最も下品、ちょっと世の中変わったかと思う。

 忘年会の催しにおいて複数の人間で顔を作ったところ、鼻の役で後ろ向きにぶら下がっていたH君の尻の穴に指を突っ込んだのが現社長だ。30歳代で社長候補(多分口頭で伝えられる)となるから、怖いものが無い。

 父親が故後藤田正晴元官房長官の後援会長だったことから飛ぶ鳥を落とす勢いだった「バックだけ大物」とは仲間で、バックだけ大物が私に関して嘘だらけの情報を流し、下品氏にも伝えていた。

 私のブラック情報は何度か大量に流された。ある発電所の次長は私を見るなり「あれ、君は普通の人間じゃないか」と言い、営業部時代は、営業所からこんな噂が流れていますが本当ですかと問い合わせが来た。

 ある日から、下品氏は距離を置き、全く口も利かなくなった。ああいう手のひらを反すようなやり方は同じ人間とは思えない。ましてや、今や電力会社の社長だ。世の中どうなっているのか。

 バックだけ大物は長身で、自分では「ワイは大物や」とか言っていたが、やることがせこすぎる。嘘の噂を流し、嘘の報告を取締役会に上げ、加えて40億円ぐらいは使ったプロジェクトを失敗した責任者が常務になった。

 私は原子力プラントの着工で最も大きな問題だったテーマを解決し、電力有効利用技術の開発は電気温水器など主なもので50以上あるし、直接間接の電力需要開発は7,500kwぐらいになるか。

 出向中、半導体とシステムしか知らない人間が機械製造業を立ち上げ、自分で営業し開発した装置などが平均4.5億円、間伐材利用の柱製造装置(開発後、他の製造部門に気前良く移管:量産)が1億円程度で年平均約5.5億円受注していた。

 他にも実績は色々山ほど有って、自慢話に聞こえて耳障りだからやめるが、そういう仕事人間は電力会社では邪魔な存在であることが良く分かる。

 最後に一つだけ、私が若い頃、担当した原発用の水理実験設備建設では「安全を最優先する」と宣言し、上司が何と言おうと安全性を満たさないと判断した方式は採用せず、徹底的にこだわり、数か月悩みぬいて解決させた。しかし生意気だったね。

 評価の言葉もかけて貰えなかった私の仕事だが、福島原発の事故を見るにつけて、よくやったと思う。しかし、余りに電力会社が理想とはかけ離れ、重要なところがいかさまで、活躍の場が閉じられたので55歳で辞めた。辞めて良かった。

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中国によるPM2.5攻撃は益々激化する 日本政府は何故抗議しないのか

2014年03月02日 11時05分20秒 | 深刻な問題

 私は中国に仕事で結構出かけた。驚いたのは都市の上空を覆い尽くすスモッグだった。中国大陸を車で移動していると巨大なキノコ型スモッグが上空まで達していた。東京でも見られたが、それをはるかに超えていた。上海では空気に色がついていた。

 北京ではPM2.5が500マイクログラム(WHOの安産基準の20倍)を超える日が多くなった。ビル群が雲で覆われたように見えなくなっている。人はマスクなしでは外を歩けない。

 先進国でこの状況であれば対策を求める国民の大規模デモをはじめと、激しい追及を受けて政権が倒されるだろうが、中国では共産党一党独裁で、選挙も無いのでびくともしない。

 それどころか、今後一層、汚染物質の排出が進む。何故なら、中国の国家的目標が経済でアメリカを追い抜き、軍事力でアメリカを凌駕する事だから。中国政府は死人が出ようが、北京が視界ゼロになろうが、強引に経済を成長させる。

 環境浄化の考えもあまりないだろう。何しろ、汚い下水の油をくみ取り、食品用に「下水油」で売るような国民性だ。中国の食事は安いが何を食べさせられているのか分からない。

 何度も書いたように中国の経済成長は日本がモデル。しかも数倍パワーアップされている。問題は中国の量的拡大が止まらない事だ。日本のバブルはアメリカが大蔵省に蛇口を締めさせる(総量規制)ことで崩壊させた。中国は誰も止められない。

 今年2月に入って、中国は為替市場で直接大量介入して、元を暴落させている。落ち込んできた貿易を引き上げるためだ。今のところ、世界からの目だった抗議が出ていない。日本が為替介入したら非難の的になる。

 中国の戦略は強い軍事力をバックに、経済を成長させ、更に軍事力を高めるものだ。中国は軍事力が強大で経済影響力が大きいので、アメリカも抗議しにくい。

 2000年時点で中国の意図は明確だったが、つい先頃までアメリカは気付かなかった。アメリカの軍事費は世界の中でも圧倒的な額で中国を問題にしなかったし、アメリカの軍事技術の進歩が著しいのでとても中国が追いつけないと考えられていた。

 ところが先の米下院でケンダル次官は5年後の中国軍事力は脅威になると証言したのだ。アメリカ軍の軍事予算に占める人件費が大きく、中国軍の人件費比率は小さい。実質軍事費は早急に逆転する。

 安倍首相は靖国参拝を強行し、莫大なダメージを受けた。私はむしろ、子供じみた意地の張り合いより、PM2.5が日本に悪影響を及ぼしている事を科学的に立証し、抗議すべきだと思う。

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