青田南葉山。
上越市にある山である。
標高は、949m。
今回、これに登ってみることにした。
数年前、妻が上越市に単身赴任していた。
妻が住むアパートの窓から見えていたのがこの山だったとか。
ガイドブックによれば、「初級者」向けで、あまり時間を要しない山だとのこと。
登りに2時間、下りに3時間というところ。
でも、上越市は、遠い。
目的地までは、200kmまではいかないが、そこに20,30kmくらい足りないくらいである。
でも、私らが、山に行きたい理由は、ただ1つ。
「花見」である。
シラネアオイやサンカヨウが5月下旬には見られるとのこと。
今年は、遅くまで雪が降ったから、花の開花も少しずつ遅れた。
だから、ひょっとすると今でも見られるのではないかと思ったのだ。
登山口の南葉高原キャンプ場は、かなり高い所にある。
だから、スタート地点で標高の半分くらいはかせいでいる。
この日は、山開きの日だったとのこと。
だから、自分たちが登山口に着いた頃、たくさんの人々が集まっていた。
私たちは、その集団が出発するのを見送ってから、ゆっくり出発した。
目的のシラネアオイやサンカヨウにはもちろん出合えたのだが、コースのあちこちに雪渓が残っていてびっくりした。
その上を歩いて行くというのは、初めてだった。
雪が残るところでは、驚くべきことに、2月にも見かけたマンサクが咲いていた。
そこだけ、早春というわけだ。
自然は厳しいが、その厳しさに負けず、花を咲かせようとする樹木や野草たちのたくましさもなかなかなものだと思った次第である。