
サッカーJ2リーグ第22節、後半戦開始。
アルビレックス新潟対栃木SC。

前回対戦したときのアウェイでの一戦は、先制したものの逆転された。
アディショナルタイムで同点に追いつき引き分けた、きわどい試合であった。
昨日ここに書いたように、新潟がハードワークしてくる相手から先制点を挙げて試合を進めることができるか、そこにまず注目した。
案の定、栃木は、ボールを保持しようとする最初から激しくプレスをかけてきた。
ボールを奪ったら前線に放り込んで攻め込もうという作戦。
出だしの10分くらいは、本当にガツガツきていた。
だが、今日の新潟は、それは想定していていなしながら試合をしていた。
そこには、今まで以上の「アルベルト監督が求める新潟のサッカー」を感じることができた。
まず、先発メンバー。
ボランチに、大けがをしてから8か月ぶりのホーム戦となる福田が入った。

左の本間至恩のポジションには星を入れ、右にはロメロフランクを入れた。
このメンバーが、大活躍していた。
まず、ロメロフランク。
敵がファウルも辞さず止めに来るところでも、倒されない。
前への推進力がすばらしかった。
さらに、星。
左のサイドで、ライン際に張りながらも、ボールを失わない。
相手が厳しく来ても、堀米や千葉と互いに連携して、速いパスを通していた。
そして、なんといっても、福田。
復帰2戦目とは思えないほど、よく動き回る。
ボール奪取ばかりではなく、前方への素早いパスで、新潟のチャンスを拡大した。
おかえりなさい。
よく大けがから戻ってきた。
気持ちの強さと積み重ねてきた努力に、「あっぱれ!」を送ります。
チームの戦い方も意思が統一されていた。
栃木が高いボールからチャンスをつかもうとするが、セカンドボールを奪取していくのは、新潟の方が多い。
選手たちが、栃木以上に1人あるいは2人でボールをねらいに行き、自分たちのものにすることが多くあった。
そこから、速いパス回しでゴール前に迫り、チャンスを確実に決める。
12分と31分の高木善朗のゴールは、そうやって生まれたものであった。
星が、普段の高木と同じ動きをするから、高木はいつもよりもファウルを受ける回数も少なく、余裕をもってゴール前に進むことができていた。
後半、追加点が欲しいところでのFW谷口のシュートも圧巻であった。
ペナルティーエリア深くに進入したが、角度がないところから、それを決めるのかという豪快な一発をお見舞いした。
たびたびGKのボールに圧力をかけに走って行った谷口。
前節の磐田戦といい今回といい、シュートチャンスを豪快に決める強さがすばらしかった。
後半の終盤には、前新潟の顔だった矢野貴章の、昔を思い出させるような(?)PK失敗という幸運もあったが、3-0で試合終了。
前回対戦とはまったく異なる完勝だった。
後半戦、快勝ですばらしいスタートを切った。

この試合終了時点でのメンバーを見ても、前半戦での先発の顔ぶれとそん色ない。
それだけ充実した戦力が整ってきていると言える。
今までの相手だと、高木と本間をマークすれば、新潟を抑え込めると考えて戦ったチームが多かった。
しかし、今日のような戦い方ができれば、どんな相手でも蹴散らすことができるのではないかと思えた。
本当に、見ていて楽しかった。
これこそが、今季の新潟のサッカーだ。
このサッカーを、充実・継続・発展させよう。

次節は、アウェイで京都を倒して前回の雪辱を果たし、まずは2位浮上といこう。
Visca Albirex !!