いよいよ40㎞ポイントまで来た。
当然なのかもしれないが、不思議なのがゴールまで距離が少なくなってくると、走り続ける人が多くなる。
最後の力が湧き出てくるということかい?
いいなあ、走る余力があって。
私には、ないぞ。特に今回は。
私は、40歩も走ると、両脚上部が痛くなっていた。
もう外側だけでなく内側も痛くなる。無理すると、けいれんが起きて歩くことも完全にできなくなりそうだ。
だから、無理はしないで歩きに変える。
40.7㎞で第13エイド。
水だけをいただく。アクエリアスは飲みあきた。
41㎞ポイントを過ぎる。
そして、あと1kmのポイントが近づくと、目の前に緑のビブスを着たランナーがいた。
彼は、マラソンを6時間ペースで走るというペースメーカーだ。
ということは、彼を抜けば、5時間台で完走できるということだ。
やがて、前方からにぎやかな声が聞こえてきた。その声の主は、間違いなくQちゃん高橋尚子さんだ。
そして、その後方から列をなして、ゲストランナーが続々と来た。
高橋尚子さん、大島めぐみさん、市河麻由美さん、松宮隆行さん。
現在、大島さんと松宮さんは、新潟医療福祉大学駅伝部の監督とコーチ。
新潟のためにがんばってくれている。
ゲストランナーの一人一人とハイタッチしながら、最後のパワーをいただいた。
4人連続とは、なんと豪華な計らいだろう。
皆さん、ありがとうございました。
だから、がんばります、と走り続けたかったが、脚が限界。
ハイタッチが終わって間もなく、痛くて足を引きずって歩いた。
競技場入口で42㎞地点。そこから約200m行って、スタジアムに入った。
あとは直線100m。ここだけは痛くても走るフォームでフィニッシュゲートまで行くぞ、と気合を入れた。
やはり両脚が痛くなったが、もうこれがラストだからどうなってもいいや、と走り続けた。
ガッツポーズで、ゲートの下を通過。
やった、完走したぞ。
ゴール!!!
後方を見て、一礼。
「ありがとうございました。」とつぶやいた。
記録は、グロスタイム5時間56分51秒。
ネットタイム5時間48分24秒。
ずっと痛いままだった脚だが、ここまでもたせることができた。
苦しくても、痛くても、それらを実感しながら、ここまで来た。
ヘンなのかもしれないけど、そのこと自体が楽しかった。
㊵10分49秒 ㊶9分11秒 ㊷9分1秒
最後は、歩きと走りのバランスが安定して9分台ばかり。
フィニッシャータオルをかけてもらい、ペットボトルで水をもらった。
シューズに付けていたタグを外してから、係の人にスマホを渡して、完走記念として写真を撮ってもらった。
完走賞は、おにぎりかパックご飯の選択だが、私は後者を選択。家へのお土産ですな。
場内で、家に無事ゴールのメール連絡をしていたら、クラクラして目の前にはチラチラ星まで見えてきた。
やばい。やはり疲れているのだ。
取り急ぎ陸上競技場を出て、誘導路に添って、朝預けた手荷物の手渡し場所にゆっくり歩いて行った。
近くの体育館内で一度座り込んでへたり込み、ひと息ついてから更衣室で着替えた。
最後に、サトウの切り餅をいただくための列に並んだ。
食べてからスタート地点のデンカビッグスワンスタジアム行きのバスが出るところまで歩き、順番を待って乗り込んだ。
バスの車内でアルビのルヴァン杯準決勝第2戦の速報を何度もチェックした。
途中、小見の先制ゴールの方を見て、「よし!」とこぶしを握った。
バスがスタジアムに着いて、駐車場まで歩いているときに、太田のダメ押しゴールと第2戦も勝ったことを知った。
スタジアムを見上げて、「よく勝った!これで初の決勝進出だ。」と、アルビの勝利を心から喜んだ。てっぺんまであと1勝だ。
11月2日(土)、国立で名古屋を倒すのみだ。
完走の喜び。
アルビレックス新潟、勝利の喜び。
そんなものをかみしめながら、車を家に向けて走らせた。
家に帰ってから、RUNNETで自分の記録を確かめてみた。
「新・6時間大作戦」では、前半20㎞は7分30秒/㎞で行く作戦だった。
5㎞換算では、37分30秒ということになる。
10㎞まではその作戦で行けたが、15㎞や20㎞地点では、もうそれを上回っていた。
だが、合計でみると、147分強であり、予定した150分に近いから、うまくいっていた。
あとは、10分/kmでいいと考えていたから、5kmのラップは50分でいいという予定だったが、それ以降の5㎞のラップは最多でも49分台と、目標を達成していた。
今の自分をよく知って立てた計画が、記録の後半の低下があっても、うまくいったということだ。
苦しみ、痛みが多くなるだろうという予測通りだったから、それらが出ても「走っているからこそ、味わえる。楽しいじゃないか。」と、楽しむことに代えて完走することができた。
年々老化する体。
来年は出場できるかどうか分からないな、できれば出て走りたいけれども。
そんな思いがあったからこそ、今年はだいぶ長いレポートになってしまったな…。
以上、長々と書いてきた、新潟シティマラソン2024の奮走記を終わります。
読んでいただいた皆様、お付き合いいただき、ありがとうございましたm(_ _)m💦
アルビレックス新潟、名古屋を破っててっぺん達成熱望しています。
新潟シティマラソン奮走記、読み応えありました。これからもよろしくお願いします。
長々とした雑文を読んでいただきありがとうございました。
当日は、完走とアルビ勝利の喜びは大きかったですね、走っているときも、アルビユニを着ているランナーと会話するのは楽しかったです。それも、第1戦大勝の余裕があったせいでしょうね。「今日も勝ってくれるだろう」と期待できました、うれしい日になりました。
コメントをいただくおかげで、書き続ける元気も出ました。ありがとうございました。