kohは今日も元気です

思うようにブログアップが出来ませんが、俳句のこと、テレビ番組のこと等、日常をぼちぼち書いていきます。

麒麟来たりなば…㉕

2021-02-01 19:00:04 | 麒麟がくる

麒麟がくる

第四十三回 闇に光る樹


はあ~なるほど

脚本家の池端俊策さんのインスピレーション



今回の副題 「闇に光る樹」

光秀が

”この頃毎日夢を見るという

闇の中で木を切ろうとしている

が、誰かがその木を登ってゆく…信長様なのだ

月にのぼった者が生きて帰ってきたことはない

だからやめさせようと木を切るのだが…

木を切れば信長様は落ちてしまう

この夢に悩まされている”


第四十一回で正親町天皇が「桂男」 という昔話をしていた

光秀はそのせいで、こんな夢をみたんだろう


脚本の池端俊策さんは「本能寺の変」を目前に

光秀の心情のエッセンスを月の桂に注いだのかもしれない

なぜ本能寺の変なのか

今までのドラマでは、その厄介な部分を飛び越えて

信長の光秀への態度が変わって来た

そして、本能寺

みたいな感じでした、と思うのですがそんなことない?

ドラマは、あの人この人との付き合いの密度、裏表などを

描いていたようで


光秀は沢山の人から信長への思いを聞かされた

聞きたくもない人もあり、教えてほしい人もあっただろう


そして光秀の答えは

宿命

と思ったのではないかな

信長様を討つのは自分の宿命

別に天下取りをしたいからではない

もう戦はこれ以上してはならない

この世から戦を無くすにはこれしかない


と思ったのかも…


ふと思い出したのが「おんな城主直虎」

あの張り付けにされた小野政次

刑の番人が槍を構えいよいよという時

直虎はその槍をもぎ取り政次を

突いた

血の流れ出る政次と血の付いた槍を握ったままの直虎

交わす言葉には裏があった

どうしても仲が悪い二人のように見せなければならない故に

お互い罵倒し続けた

幼い頃からずっといっしょだった二人は

最後にこれが宿命なのだと思ったのだろう

あれ、辛かったですよね



道三から信長と共に大きな国を造れと言われ

松永久秀から平蜘蛛を託され

足利義昭から

そなたひとりの京であれば考えもしようと信頼を示され

正親町天皇からも信頼を

家康も、細川藤孝も然り



光秀は追い詰められてしまった

そして事に至る前の光秀の心の内を

あの一瞬の夢のシーンで表現された池端俊策さん

スマートですね、脚本家さん



夢と分かっていてその木を切り続ける

夢を見続ければ わしは信長様を…

嫌な夢をみた…



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