瀬川(花の井)の身請けの話が出て
蔦重はようやく嫉妬している自分に気づいた
九郎助稲荷さんに
ば~かば~かば~か、と言われても仕方ないわ
相手の鳥山検校は立場を利用し優遇されてる
それをいい事に大金稼いでると非難した蔦重
瀬川は怒って言い返した
蔦重も五十両欲しがったり蛭みたいなもんだ
ゲンが悪いと皆が嫌う「名跡・瀬川」を
襲名したのは蔦重の出す「吉原細見」が
よく売れるようにという思いだったしね
「行かねえで!
おれがお前を幸せにしてえの…」
涙目で言ってましたね
蔦重の決断の早さが裏目に出たのかな
あまりにも突然ではないですか
昔からお嫁さんにすることは出来ないと
心には決めていたんでしょうね
ひょっとすると洗脳されるくらい
吉原の掟はきつ~いものだったのか
ここで蔦重が爆発するとは
驚き桃の木山椒の木
いいお嫁さんになるようにと
「女重宝記」(女性のための百科事典みたいな本)
を渡して幸せになるように
と言ったのはどの口なん?
あの時の瀬川の落胆の顔を見てないの?
足抜け計画も松葉屋の主人と女将(いね)の
海千山千には
蔦重なんか赤子の手をひねるようなもの
その手は桑名の焼き蛤
でした~~
蔦重は真面目で一本気で「出版」のことには
一生懸命でいいアイデア出してきてますね
こちらの
べらぼう
はいいんですよね
せつないです
瀬川も花魁花魁と持てはやされても
辛かったんでしょうね
鳥山検校を選んだのを間違ってるとは
言えないですよね
さて、小田新之助とうつせみも
足抜け失敗
皆これからどうするんでしょう…
私もあれこれ考えたのですが
ほんと涙が出そうにせつないです
松葉屋の女将のいねさんが言いました
「ここは不幸なとこさ
けど人生をがらりと変えることが
ないわけじゃない
そういう背中を見せる務めが
「瀬川」にはあるんじゃないかい」
思いがあふれてしまった蔦重が
吉原大門を抜けるのにいる「通行手形」を
本に挟み瀬川に渡してましたが
半分破ってまた本に挟んで
瀬川は返しました
「ばからしい話を重三が渡してくれたこと
うれしかったよ、一生忘れないよ」