愛国者の邪論

日々の生活のなかで、アレ?と思うことを書いていきます。おじさんも居ても立っても居られんと小さき声を今あげんとす

産経・富山・北國新聞と韓国の新聞の慰安婦問題報道から歴史の真実とナショナリズムを考える!

2014-03-08 | 慰安婦

前号の記事で、富山・北國新聞の社説と産経の主張を検証しました。この検証を裏付ける記事を掲載しておきます。

ポイントは、国連人権理事会における尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官の慰安婦被害者問題についてです。日本側がどのように報道しているか、特に富山・北國新聞の社説と産経の主張が何を中心に報道しているか、注目していただければと思います。

また、国際社会において、「慰安婦」問題が、どのように意味づけられているか、日本と韓国の違いは何か、です。また国連が北朝鮮に勧告した「人道に対する罪」を、韓国がどのように位置づけているか、安倍首相派がどのように位置づけているか、です。このことについては、すでに記事にしましたので、ご覧ください。

北朝鮮政府の人道に対する罪を批判する安倍政権が、国連条約・勧告等を無視する罪状はこれだけある! (2014-02-24 09:14:04 )
北朝鮮の「人道に対する罪」が大問題ならば侵略戦争の大東亜戦争における「人道に対する罪」は?
 (2014-02-23 13:52:08)
北朝鮮政府の「人道に対する罪」(国連勧告)の歪曲報道では拉致も北朝鮮国民の人権侵害も解決できない!
 (2014-02-23 09:40:10 )
国連、北朝鮮に対して「人道に対する罪」で勧告を発表!日本の報道は拉致問題に集中しているが、問題山積!
 (2014-02-22 23:05:39)

日本のマスコミが、いわゆる歴史認識問題に関わる中国や韓国北朝鮮報道をすればするほど、(特に中国と北朝鮮については、歴史認識問題以外についても)、日本国民の中に沈澱しているナショナリズムを扇動し、吹き上がらせていないでしょうか。国民を戦争に動員していく手口としてみると、戦前をみるような気がするのは愛国者の邪論だけでしょうか。

「安倍政権」の歴史を無視した反動的政策を批判する論調を、(日本においては「自虐史観」として排除し、自らを「自由主義史観」と称して「皇国史観」とスリカエ)、あたかも「日本」を批判しているかのようにスリカエ、「反日」としてレッテルをはり、安倍政権応援の「世論」形成に利用しようとしていることが浮き彫りになっていないでしょうか。

ここに産経など安倍首相派の一部の日本のマスコミの、ジャーナリズム精神を忘れた、また歴史に対する不道徳・冒涜ぶりが浮き彫りになったのではないでしょうか。

こうした論調に対して、事実を報道するマスコミをどれだけ多くしていくか、そのことが問われているように思います。

同時に、今ウクライナ紛争=民主化問題が日々緊張してきていますが、これも、その歴史的経過をみると、民族と宗教の違いが、ずっと「対立」の要因(加害と被害が交錯している歴史)になっていることが判ります。これを日本と中国・韓国・北朝鮮との民族的対立に置き換えて考えてみると、その根深さについて、日本国民の思考の軽さが浮き彫りになってこないでしょうか。 

だからこそ、侵略戦争である大東亜戦争を反省してつくられた日本国憲法の理念の具体化こそが、日中韓朝の「和解」と「連帯」「平和」を、そして安心安全の、経済的発展と幸福追求権を具体化する国家を構築していくものだという確信が、愛国者の邪論にあることを強調しておかなければなりません。このことに成功すれば、ウクライナなどに見られるような民族と宗教などの対立によって武力紛争に、大きな影響を与えていくのではないか、と思うのです。

そういう意味で、日本国民の政治的・経済的・文化的試みは、国際的意味をもっているように思います。是非とも、ご検討をお願いするものです。

それでは、以下、記事を掲載しておきます。ご覧ください。 

中央日報 韓国政府「日本、慰安婦加害者」…国連で初めて名指し 2014年03月06日07時49分  カテゴリ:慰安婦http://plaza.rakuten.co.jp/kakasinojamp/diary/201403060004/
尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官が国連人権理事会で、日本が慰安婦被害者問題に対する過ちを認めるよう促した。韓国政府が国連人権理事会で公式に日本が加害者であることに言及して解決を求めたのは今回が初めてだ。
尹長官は5日、スイスのジュネーブで開かれた第25回人権理事会の高位級会議の基調演説で、「国際社会が多くの努力を傾けてきたが、今でも世界各地の紛争地域で深刻な性暴行が横行している」とし、「これは過去に発生して今も解決されないまま進行中の問題とも関連するが、実証的な事例がまさに『日本軍慰安婦被害者(victimsof wartime sexsual slavery)問題』」と強調した。
また「最近になって一部の日本政治指導者が慰安婦問題に対する日本軍の関与と強制性を認めて謝罪した20年余り前の首相談話まで否定しようとしている」とし、安倍晋三政権による河野談話の見直しに向けての動きを批判した。続いて「このような状況で日本政府が女性に対する性暴行に憤慨するというのは、この問題に対する二重的態度を見せるものだ」と指摘した。
外交部長官が人権理事会に参加したのは2006年当時に潘基文(パン・ギムン)長官(現・国連事務総長)以降初めてだ。韓国政府はこの後も次官級の要人が基調演説を行い、2012年から慰安婦被害を武力紛争状況での性暴行という人権蹂躪(じゅうりん)次元からアプローチすべきだと強調してきた。だが、尹長官は演説で日本に直接言及したという点で一段階批判の度合いを高めたという評価だ。
2012年と2013年には「国連とすべての加盟国が被害者に賠償するために最善を尽くし、加害者が法による審判を受けられるようにしなければならない」と迂回的に日本を批判していた。
このように韓国政府が強硬対応に出たのは、相次ぐ日本の歴史歪曲に対して世界的に批判的気流が形成された今が国際舞台で勝負できる絶好の好機だと判断したためと分析される。外交部関係者は「日本に言及するという“外交的欠礼”を犯して失うものより正面勝負を通じて得るもののほうが多いと見ている」と話した。

朝鮮日報 「慰安婦は忘れられたホロコースト」韓国外相が国連で演説 記事入力 2014/03/06 08:40
安倍政権の問題歪曲を非難
 尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部(省に相当)長官は5日、スイス・ジュネーブで行われた第25回国連人権理事会の基調演説で、日本の安倍晋三首相が「河野談話」を見直そうとする動きや、文部科学省副大臣が慰安婦の強制動員は捏造(ねつぞう)された事実」との発言をしたことについて「歴史的真実に背を向けた、反人道的、反倫理的な行動だ。過去20年間、国連の組織が日本政府に対し求めてきたこと(責任を認める、政府レベルで責任のある措置を講じる、正しい歴史教育など)に真っ向から挑戦するものだ」と述べた。

 これまでは外交部で国連関連業務を担当する多国間外交調整官などが提起してきた慰安婦問題について、外交部長官が国連人権理事会の場で直接言及したのは、今回が初めてだ。尹長官は安倍首相らの実名を挙げる代わりに「日本の一部の政治指導者」と表現したが、だれの責任であるか分かるように述べた。
慰安婦問題を「忘れられたホロコースト」「日本帝国主義の軍隊によって徴集された戦時性的奴隷の被害者」とも主張した。
 尹長官はまた「この問題は韓国、中国、東南アジア、オランダなどの被害国と日本の間だけの問題ではなく、人類共通の普遍的な人権問題であり、依然として残っている現在進行形の問題だ。国連だけでなく、米国やオーストラリア、カナダ、オランダ、欧州連合(EU)などの議会が多数決により、旧日本軍の慰安婦問題解決の重要性や、急務な問題であることを強調している」と語った。
 一方、尹長官は演説で、先月に報告書を発表した国連北朝鮮人権調査委員会の活動に対し感謝の意を示し「国際社会は北朝鮮の人権状況の改善に向け、講じられる限りの効果的な措置について早急に議論を始めるべきだ。全ての国家が、強制送還の禁止の原則を順守し、脱北者を保護しなければならない」と主張した。金真明(キム・ジンミョン)記者(引用ここまで)  

ハンギョレ ユン・ビョンセ外交 国連人権理事会で演説… "日本は過去の誤りと責任を認めなければ" 登録 : 2014.03.06 00:32修正 : 2014.03.06 07:17・
日本の外相は出席せず
"歴史的真実にほおかむりした反人道的、反倫理的処置だ。"

ユン・ビョンセ外交部長官が5日スイス ジュネーブで開かれた国連人権理事会に参加して、日本軍慰安婦被害者問題に関する基調演説を行っている。 我が国の外交部長官が国際舞台で慰安婦被害者問題を直接挙論したことは初めてだ。ジュネーブ/ロイターニュース1
 ユン・ビョンセ外交部長官が5日スイス ジュネーブで開かれた第25次国連人権理事会に参加して、最近日本軍慰安婦被害者問題の責任を負わないとする態度を見せている日本政府を強く批判した。 韓国の外交部長官が国連人権理事会に直接参加して外交懸案に関連した発言をしたのはきわめて異例なことだ。
ユン長官はこの日の基調演説で「最近日本の一部政治指導者は、慰安婦問題に対する謝罪と反省の意向を表明した以前の政府の談話(河野談話)を否認しようとしている。 ある高位要人は慰安婦問題がねつ造されたとまで言った。これは世界中すべての慰安婦被害者の名誉と尊厳を踏みにじる行為」と話した。 ユン長官は「日本が過去の過ちと責任を認め、正しい歴史教育を実施しなければならない」と促した。
 これと共に、ユン長官は北韓人権の改善必要性を主張した。彼は「北韓人権問題に対する歴史的道標となる北韓人権調査委員会(COI)の報告書提出を評価する」として「北韓の人権改善のための実質的措置が取られ、効果的な後続措置に対する議論が早く始まらなければならない」と強調した。
ユン長官は調査委の後続措置として△国連北韓人権特別報告官の役割強化△脱北民に対する強制送還禁止△離散家族対面の定例化と拉致被害者、国軍捕虜など人道主義的事案に対する早急な解決策用意などを言及した。

 今回の基調演説を通じてユン長官は、日本が責任を取ろうとしない日本軍慰安婦被害者問題解決の緊急性を国際社会で浮上させたと評価できる。特に外交部長官が直接参加して演説することによって重量感を与えたと見られる。 韓国の外交部長官が国連人権理事会に参加したことは、2006年のパン・ギムン長官以来8年ぶりだ。今回の人権理事会には50余ヶ国の外交長官が参加し、日本の外交長官は参加しなかった。
チェ・ヒョンジュン記者 haojune@hani.co.kr
韓国語原文入力:2014/03/05 22:36
http://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/627008.html 訳J.S(1098字)(引用ここまで

サンケイ 韓国外相の日本批判「同じ国連人権理事会で反論したい」菅長官 2014.3.6 12:05 
 菅義偉官房長官は6日午前の記者会見で、韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外相が、スイスのジュネーブで開かれた国連人権理事会で、慰安婦問題をめぐって日本を非難したことについて「極めて残念だ」と語った。その上で「同じ人権理事会の場で日本時間の今晩、わが国の立場を改めて表明して反論したい」と述べた。(引用ここまで

時事 菅官房長官「極めて残念」=韓国外相演説に反論へ (2014/03/06-12:19))
 菅義偉官房長官は6日午前の記者会見で、尹炳世韓国外相が国連人権理事会で従軍慰安婦問題をめぐる日本政府の対応を非難したことについて「極めて残念だ」と不快感を示し、同理事会で反論する方針を明らかにした。慰安婦問題に関し、菅長官は「20世紀は女性の人権が侵害された世紀であり、筆舌に尽くしがたいつらい思いをされた方に対してまさに胸の痛む思いだ」と語った。(引用ここまで

サンケイ 慰安婦問題「日本の指導者が解決を」 駐韓米大使が講演 2014.3.6 13:50
 ソン・キム駐韓米大使は6日、ソウル市内で講演し、韓国の尹炳世外相が国連人権理事会で日本に慰安婦問題の解決を求めたことに、「日本の指導者が元慰安婦の痛みを和らげる方法で問題を解決することを望む」と述べた。大使は、具体的な解決方法については日韓両国が決めることだとしながらも、元慰安婦の女性らが満足できる方法で解決されるよう米国が働き掛けていく考えを示した。一方、「日米韓の緊密な協力が戦略的に極めて重要だ。日韓関係が悪化すれば3カ国の協力が阻害される」と述べ、日韓の関係改善に期待を示した。また、集団的自衛権の行使容認に向けた日本の動きに対する韓国の懸念について「十分理解している」としつつ、「韓国に害を与えたり、米韓同盟を弱めたりする方向には進まない」と述べ、理解を求めた。(共同)(引用ここまで


韓国政府 国連の慰安婦演説に「日本は反論せず解決を」 2014/03/06 17:44
【ソウル聯合ニュース】国連人権理事会の演説で旧日本軍慰安婦問題の解決を強く促した韓国外交部長官の発言に、日本が反論する考えを示したことを受け、韓国政府は「反論ではなく、解決の道へ乗り出すべきだ」と批判した。

 外交部の趙泰永(チョ・テヨン)報道官は6日の定例会見で、「尹炳世(ユン・ビョンセ)長官の発言を通じ、日本が解決を急ぐべき問題ということが明確になった。これはわれわれだけの声ではなく、国際社会の共通した声」と述べ、日本はこうした意見に耳を傾ける必要があると訴えた。
 また、尹長官が韓国外相として初めて人権理事会で慰安婦問題を取り上げた背景を問われると、「厳重な人権侵害事例であり、日本政府が速やかに解決することを国際社会が促しているが、日本はむしろ逆へと進んでいる」と答えた。日本政府の高官が慰安婦問題は捏造(ねつぞう)されたとの趣旨の発言をしたことに触れながら、日本の言動のために韓国は国際舞台で厳しく指摘することになったと説明した。
 日本に求める具体的な解決内容を質問されると、慰安婦問題に対する明確な形での公式謝罪や歴史的な責任の受け入れなどを促した2007年の米下院決議に言及した。
 日本の菅義偉官房長官は6日の記者会見で、尹長官が人権理事会で慰安婦問題に対する日本政府の対応を非難したことについて不快感を示し、人権理事会で反論する方針を明らかにした。日本が反論した場合、韓国はそれに応じる方針だという。
 一方、米バージニア州議会で公立学校の教科書に「東海」と「日本海」を併記するよう定める法案が可決されたことについて、趙報道官は「韓国政府の政策であり、国民の関心事である東海表記が広がることに対し、同胞社会の努力を高く評価する」と述べた。政府は国際的に東海表記の正当性への理解が広がるよう働きかけを続けるという。最終更新日  2014.03.07 18:38:58 (引用ここまで

慰安婦問題で日本非難=国連人権理-韓国外相  03/0521:56

【ソウル時事】韓国外務省によると、尹炳世外相は5日、スイス・ジュネーブで開かれた国連人権理事会の基調演説で、旧日本軍の従軍慰安婦問題をめぐり、歴史的真実を無視しているとして日本を強く非難した。韓国外相が同理事会で慰安婦問題に直接言及したのは初めて。韓国はこの問題などをめぐって国際社会で日本の不当性を訴える動きを強めており、今回もこの一環日本側の反発は必至で、両国の対立はさらにエスカレートしそうだ。尹外相は「慰安婦問題は人類の普遍的な人権問題で、現在も進行中だ」と指摘。「国連や米国をはじめとする各国議会の決議で解決の重要性が強調されている」と訴えた。その上で「日本の一部政治指導者らは、慰安婦問題への日本軍の関与と強制があったことを認めた(河野)談話を否定しようとし、作成の経緯の検証に乗り出している」と批判。「これは慰安婦被害者の名誉と尊厳を再び踏みにじるもので、歴史的真実を無視した反人道的、反人倫的行為、国連の要請への全面的な挑戦だ」と非難した。さらに「日本政府が、紛争下の性暴力に憤慨し、女性が輝く世の中をつくるために努力すると主張するのはダブルスタンダードだ」と決め付けた。(2014/03/05-21:56)(引用ここまで

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「慰安婦」史の偽造が大手を振って「世論」に?!国際社会では通用しない富山・北國産経社説に大渇!

2014-03-08 | 慰安婦

昨日 富山・北國新聞に以下の社説が掲載されました。この二紙は産経と同じ立場に立つ?地方紙??内容的には、産経と同じように、大ウソが「真実」であるかのように、これもか、これでもかと繰り返されていることが最大の特徴です。

愛国者の邪論は、この間、たくさんの記事を書いてきました。すでに決着がついている問題ですが、重箱の隅を啄木鳥のように突っついて、それが、全てであるかのように扇動することで、国民的支持を得ていこうとする手法であることが、改めて浮き彫りになっていると思います。

そういう視点で考えると、何故、こうした偽造・偽装が繰り返されるか、それは

一つには、国民の中に決着済みの歴史の「真実」が徹底されていないこと、

二つには、侵略戦争の被害国である対中韓朝の加害国への批判を、沈澱している素朴なナショナリズムを偏狭なナショナリズムを扇動し、醸成させることで、日本国中を席巻させることを狙ったものであること、

三つめは、「同盟国」のアメリカさえも批判の対象にしていくこと、

四つめは、そうして偏狭なナショナリズムを利用して、憲法を改悪していくための地ならしをしていること、

五つめは、憲法の改悪は、「改正」として、「同盟国」のアメリカも容認し、要求していると思っているからです。

しかし、そこには、大きな見込み違いがあります。それは歴史の到達点に対する想像力の欠如があります。ポツダム宣言を受諾し、日本国憲法を成立させた国際社会の到達点です。更に言えば、国連憲章の諸原則を発展させてきた戦後の歴史を無視する、戦後の歴史に敵対する思想です。

しかし、このことは、多くの国民の思想に当てはまるというものではありません。これは特定の、ほんの一握りの勢力の思惑・ネライが発信源となっていることを強調しておかなければなりません。そういう意味では戦前、戦争に国民を動員していったことと同じと言えます。だからこそ、繰り返し、その矛盾を解明し、検証していくことが大切だと思うのです。そうした試みの一助になればと思う今日この頃です。

それでは、以下、社説を検証してみます。

1.「慰安婦問題を、ナチス・ドイツによるユダヤ人の大量虐殺と同列に論じ、慰安婦を『性的奴隷』と見なすのは明らかに言いすぎであり、事実にも反する」ということこそ、国際社会の到達点、国連の取り組みを無視する思想です。産経をはじめとしてこのことを主張する勢力は、北朝鮮政府の「人道に対する罪」を告発した国連の勧告は認めるのに、国連が到達した、この「性的奴隷」論は認めないのです。

2.「日韓の離反は北朝鮮や中国の望むところであり、ブレーキが利かなくなった韓国の『反日』を憂うほかない」と述べているように、対中朝「脅威」論を発信源にしていること、批判を「反日」として括りながら、国民の中にあるナショナリズムを扇動しながら、侵略戦争である大東亜戦争正当化論を根拠に、その浸透を謀ろうとしていることが判ります。

3.同時に、菅義偉官房長官は「国連人権 理事会で反論する方針を明らかにした」とあるように、あたかも「事実に反する」かのように偽装しているのです。安倍政権は、本当にこの問題について、国際舞台で反論できるでしょうか。そうであるならば、大いにやってみれば良いのです。国連総会でできるか!です。

4.「証人の裏付け調査を行わなかった事実」とありますが、これは「どんなに調べても文書としての強制を指示するような文書は出てこなかった…だけどもヒヤリングの結果、心証としてこれは明らかに強制されたと判断せざる得ない人がいたんで、それを談話のなかに入れた」「いろんな状況から強制されたと思われる人がいた」(石原氏)という視点は、一貫しています。今回も石原氏の発言を見れば明瞭です。

当方の資料として、直接日本政府あるいは日本が強制的に募集するといったものを裏付けるものはなかったわけですけれども、彼女たちの証言からどうも募集業者の中には、その種のものがあったということが否定できないと。そして、その業者に官憲等が関わったことも否定できないということで、この談話のような表現に落ち着いた」と。これをもって、「慰安婦募集の強制性を認めた平成5年の『河野洋平官房長官談話』」と言われているのです。

5.しかし、産経に至っては、「事実より謝罪を優先した作文」「日本の名誉が著しく傷つけられている」「虚構の談話」「ずさんな作成経緯」「裏付けを取っていなかった」「総辞職する直前の政権交代期の混乱の中で談話が出された無責任さ」「談話を出すことで問題が決着するとした外交判断」「談話の根拠とされた聞き取り調査は産経新聞の取材で、対象者の名前や出身地、生年も不明確で信頼できない」など、扇動的な言葉をちりばめているのです。ここに産経などの政治的、偏狭のナショナリズムを煽るネライが浮き彫りになってきます。

6.更に言えば、「黙っていては韓国側の主張が事実としてまかり通ってしまう。政府は客観的事実に照らし、冷静に反論してほしい」と述べることで、国際社会においては通用しない思想と論理であることを自覚しているのでしょうか。実際は追い詰められていることが浮き彫りになります。

7.だから、朴槿恵大統領の「3・1独立運動」記念式典における演説に対して、「韓国側の主張を日本側がそのまま認めよ、という意味なら断じて受け入れることはできない」「だが事実をねじ曲げることこそ背信である」などと述べていますが、この「『3・1独立運動』記念式典」で行われた「演説」の意味が、全く想像できていないことを自ら暴露してしまったのです。

以上、以下の社説について、検証してきましたが、どうでしょうか。この文書を読むと、韓国向けというより、国内の世論形成向けであることが、いっそう浮き彫りになったように思います。うその大風呂敷と言えるでしょう。このような大ウソをばら撒くことで、国民の中に形成しようとしているネライを打ち砕いていくために、国民的議論を巻き起こしていかなければなりません。

また産経の意図的世論調査にあるような印象操作に基づくデタラメ・ウソつき・スリカエ・トリック政治から脱却していかねばなりません。そのためにも、まずもって、改めて安倍政権の打倒の必要性を呼びかけていきたいと思います。

それでは、証拠の社説をご覧ください。

富山新聞 韓国外相の国連演説/行きすぎた「反日」を憂う 2014/3/7 4:06

http://www.toyama.hokkoku.co.jp/_syasetu/syasetu.htm?

北國新聞韓国外相の国連演説/行きすぎた「反日」を憂う 2014/3/7 4:05
http://www.hokkoku.co.jp/_syasetu/syasetu.htm?

 韓国の尹炳世外相がスイス・ジュネーブで開かれた国連人権理事会の基調演説で、旧日 本軍の慰安婦問題をめぐり、歴史的真実を無視しているとして日本を名指しで非難した。韓国メディアによれば、河野談話の検証に乗り出そうとしている日本の動きを批判したうえで、慰安婦問題を「忘れられたホロコースト(大量虐殺)」「日本帝国主義の軍隊によって徴集された戦時性的奴隷の被害者」と主張したという。

 慰安婦問題を、ナチス・ドイツによるユダヤ人の大量虐殺と同列に論じ、慰安婦を「性的奴隷」と見なすのは明らかに言いすぎであり、事実にも反する日韓の離反は北朝鮮や中国の望むところであり、ブレーキが利かなくなった韓国の「反日」を憂うほかない。

 菅義偉官房長官は韓国外相の演説について「極めて残念だ」と不快感を示し、国連人権 理事会で反論する方針を明らかにした。黙っていては韓国側の主張が事実としてまかり通ってしまう。政府は客観的事実に照らし、冷静に反論してほしい。

 韓国外相の日本批判がエスカレートしたのは、河野談話を検証する動きへのけん制だろ う。談話の元になった慰安婦証言は氏名や生年が不正確だったり、慰安所がない場所で働いていたと主張したりする例があるなど、これまでも信憑(しんぴょう)性が疑われていた。河野談話作成に関わった石原信雄元官房副長官が先ごろ、衆院予算委員会で、元慰安婦の人選をした韓国政府を信頼して証人の裏付け調査を行わなかった事実を明らかにした。慰安婦証言が事実の裏付けを欠くことは日本政府だけでなく、韓国政府もよく承知しているはずである。日本政府は河野談話の検証チームをできるだけ早く設置して詳細な報告書を公表し、韓国側の一方的な政治的宣伝を封じてほしい。

 朴槿恵大統領は「3・1独立運動」記念式典での演説で、日本政府に対し、歴史認識問題に関して「勇気ある決断」を求めた。韓国側の主張を日本側がそのまま認めよ、という意味なら断じて受け入れることはできない。引用ここまで

産經新聞 「河野談話」検証/徹底解明し早急に見直せ 2014/3/2 6:00
http://sankei.jp.msn.com/column/topicslist/../../politics/news/140302/plc14030203170003-n1.htm

 慰安婦募集の強制性を認めた平成5年の「河野洋平官房長官談話」の作成経緯を政府がようやく検証することになった。菅義偉官房長官が衆院予算委で検証チーム設置の方針を表明した。

 談話は事実より謝罪を優先した作文で、日本の名誉が著しく傷つけられている。河野氏の聴取をはじめ、調査を徹底して行い、「虚構の談話」の見直しを急いでもらいたい。

 先月20日の衆院予算委で、談話作成の事務方トップだった当時の官房副長官、石原信雄氏が国会で初めて証言し、ずさんな作成経緯が改めて明らかになった。

 同氏は、強制性を認める唯一のよりどころとしていた元慰安婦16人の聞き取り調査は、裏付けを取っていなかったことを認めた。また談話作成で、韓国側とのすり合わせが「当然行われたと推定される」と証言した。談話は、政治決着を急いだ「日韓合作」であることが明確になっている。

 菅官房長官は、韓国側とのすり合わせの実態を解明する必要があるとし、有識者も入れた少数の検証チームで談話作成当時の状況を精査するという。河野氏や当時の内閣外政審議室長で韓国との折衝経緯を知る谷野作太郎氏は、検証チームの聴取だけでなく、国会などで説明する責任がある。

 宮沢喜一内閣が総辞職する直前の政権交代期の混乱の中で談話が出された無責任さや、談話を出すことで問題が決着するとした外交判断にも問題が大きい。検証過程、結果を隠さず国民に明らかにしてもらいたい。

 官房長官は、元慰安婦16人の聞き取り調査の検証について、非公開が前提だったことを理由に「極めて難しい」としている。しかし、談話の根拠とされた聞き取り調査は産経新聞の取材で、対象者の名前や出身地、生年も不明確で信頼できないことがはっきりしている。聞き取り調査資料の公開とともに再調査は欠かせない。

 産経新聞とFNNの合同世論調査で河野談話を「見直すべきだ」との回答が約6割にのぼる。早急な検証と見直しは急務だ。

 韓国の朴槿恵大統領が1日の「3・1独立運動」式典の演説で「証人の声を聞かず、認めないなら、孤立を招くだけ」と述べるなど、韓国側は談話検証を早速牽制(けんせい)している。だが事実をねじ曲げることこそ背信である。(引用ここまで

それでは、以下の資料を掲載しておきます。上記の社説の主張の根拠が如何にデタラメ・大ウソか、ご覧ください。

1.国際社会における到達点について

慰安婦」問題での国連·各国議会·国内議会での決議等 - nifty

世界各国慰安婦対日非難決議 - 中華民国台湾の真実  2013年12月1日..

各国の対日「慰安婦決議 (戦後責任ドットコム)

2.賛成の立場から

歴史資料 - 海外メディアの慰安婦報道

3.反撃が始まった!

全ての研究者 河野談話の維持・発展を求めます  宛先:全ての研究者

賛同者の署名は以下の宛先へ届けられます

河野談話維持・発展を求める研究者の共同声明・事務局

http://www.change.org/ja/%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%83%B3/%E5%85%A8%E3%81%A6%E3%81%AE%E7%A0%94%E7%A9%B6%E8%80%85-%E6%B2%B3%E9%87%8E%E8%AB%87%E8%A9%B1%E3%81%AE%E7%B6%AD%E6%8C%81-%E7%99%BA%E5%B1%95%E3%82%92%E6%B1%82%E3%82%81%E3%81%BE%E3%81%99-2#share

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安倍政権の番犬は小松長官ばかりか集団的自衛権の行使は人殺し容認と報道しなかったNHKも同じ!だが!

2014-03-08 | 憲法

NHKの以下の報道を読み、改めて、NHKの安倍政権の応援団ぶりが実証されましたの、このことについて、検証してみることにしました。まず、お読みください。

「政権の番犬」発言巡り激しい口論 3月8日 0時16分

小松内閣法制局長官と共産党の大門参議院議員が、共産党の別の議員が集団的自衛権に関する質疑の際に小松氏を「安倍政権の番犬」などと指摘したことを巡って、国会内の廊下で激しい口論となりました。今月4日の参議院予算委員会で共産党の議員が、集団的自衛権に関する質疑の際に小松内閣法制局長官を「安倍政権の番犬」などと指摘したことに対して、小松氏は、翌日の委員会でほかの党の議員の質問時間に「国家公務員にも憲法上基本的人権が保障されている」などとと反論しました。これについて、共産党の大門参議院議員は7日、国会内の廊下で小松氏に対し、発言自体は陳謝したうえで、「反論があるのなら共産党の質問時間にすべきではなかったか」などと指摘しました。これに対して小松氏は「他党の質問時間だったが、内閣法制局長官の姿勢を問われたので、合わせて発言させていただいた。特に問題はないと考えている。公務員にも人権はある」などと述べ、そのあと両氏は激しい口論となりました小松氏はNHKの取材に対し、「私は間違ったことをしているとは思っていない。しかしこれは国会内での発言だから、参議院の予算委員長から注意があればそれに従う」と述べました。(引用ここまで

どうでしょうか。愛国者の邪論は、このNHKの報道を、以下のように考えてみました。そのポイントは、以下のとおりです。

一つは、NHKは、「国会内の廊下で激しい口論」をニュースにしたこと。もっと違うことを記事にしろよな!ってところです。そのことは、以下説明します。

二つは、「小松氏はNHKの取材に対し」と、小松氏に取材していますが、もう一方の該当者であつ大門氏には取材していないため、この「国会内の廊下で激しい口論」報道は、小松氏の発言に重きを置いて報道していることが判ります。

三つは、しかし、「共産党の議員」が「小松内閣法制局長官を『安倍政権の番犬』などと指摘したこと」のうち、「安倍政権の番犬」の方に重きを置いていることが判ります。

四つは、この「共産党の議員」が小池議員であること明らかにしていないこと、名指ししていないことです。小池議員の名誉を重んじたのでしょうか。それとも、別の意図があったのでしょうか。

五つは、小松内閣法制局長官を「安倍政権の番犬」と評した当事者である小池議員に対しても取材していないことが判ります。大門議員と言い、小池議員と言い、意図があったとしか、言いようがありません。

六つは、小池議員が、「集団的自衛権に関する質疑の際に小松内閣法制局長官を『安倍政権の番犬』などと指摘した」のは何故か、その経過について、NHKは、小池議員の質疑をいっさい報道していないのです。またそのことについても明らかにしていません。

ここにNHKの意図、NHKそのものが、安倍政権の応援団、別の言葉を言えば、NHKの「番犬」、忠犬ハチ公をなぞらえるとすれば、「忠犬安倍政権公」ということになると思います。改めてNHKの立ち居地が浮き彫りになったように思います。それは何故か。NHKは真実を報道したかどうか、そのことを自ら問いかけていないからです。

それでは、まず小池議員の質疑については、以下の赤旗をご覧ください。

日本が攻撃受けなくても海外で武力行使可能/集団的自衛権 「そういう定義」と首相/小池氏 憲法解釈の変更許されず/参院予算委 2014年3月5日(水)

論戦ハイライト/安倍政権の集団的自衛権行使容認 解釈改憲認める余地ない/参院予算委 小池議員の質問 2014年3月5日(水)

次に、この小池議員の質疑について、愛国者の邪論は、すでに以下のように記事にしました。ご覧ください。

ロシアの軍事介入を批判する全国・地方紙社説にみる憲法九条にもとづく外交軽視の実態!2014-03-05 18:41:09 

上記の記事を更に意味づけた記事を昨日書きました。ご覧ください。

丁寧な説明があれば人殺は良いのか!佐賀新聞社説にみる憲法九条黙殺論に大渇!憲法九条をどう使うか! 2014-03-07 15:13:05 

では、この小池議員の「安倍政権の番犬」発言は、それほど問題なのでしょうか?この問題の本質は、集団的自衛権行使は、安倍首相が認めたように、日本が攻撃されなくても、海外に出て行って、実に「地球の裏側」という表現を使ってまで、「外国人を殺す」、「日本の若者を殺す」ことを認めたのです。日本国民に対して、「日本の若者に死んでいただきますよ」と言ったことを意味しているのです。これは、これまで自民党政権が自衛隊の存在を「合憲」とするための思想と論理して主張してきた「専守自衛」論の一線をはるかに超えたものと言わなければなりません。

そこが最大の問題です。もう一つは、小池議員には、石破幹事長の本を使うのではなく、ウクライナ情勢のなかで、ロシアが軍事介入して、武力紛争が起こり、米露の武力紛争に至った場合、集団的自衛権行使が認められていた場合、日本は米軍の側に立つのかどうか、或いはロシアの側に立つのか、その点を追及してほしかったものです。その点は残念でした。

ま、それはさておき、そういう意味で、安倍首相の発言は、トンデモ発言でした。本来であれば、国会審議がストップするほどの答弁を安倍首相が言ってのけたのですが、すでに既成事実化されていたため、それほど問題にはなりませんでした。この質疑をマスコミは、問題にしませんでした。ここに共産党の存在感を薄めると言う点で、国民に報せないという点で、また安倍首相の集団的自衛権行使論の本質が国民に浸透していくことを防ぐためという点で、マスコミの犯罪的役割が浮き彫りになったのでした。

そういう意味で、小松法制局長官もマスコミも「安倍政権の番犬」であることは明らかです。そもそも、小松法制局長官は、集団的自衛権行使論否定の前阪田長官が邪魔になり、安倍首相の肝いりで、「オ・ト・モ・ダ・チ」として長官に就任したという経過があります。このおとだけをみても、安倍政権の「番犬」と言われても仕方がないのではないでしょうか。むしろ「番犬」と言われて誇りを持つべきではないでしょうか?「何が悪い!」と。「番犬」が怒ります!

ところが、NHKの報道は極めて恣意的と言わなければなりません。それは、この「安倍政権の番犬」がどのような経過のなかで出されたか、いっさい黙殺、覆い隠しているからです。これについては、予算委員会 2014年3月4日をご覧ください。小池質疑は1時間20分ごろから始まります。

ここでは、テロ特措法・イラク特措法と憲法九条の関係を問い質し、それらの法律においても自衛隊の海外「派遣」=「派兵」之場合でも海外で武力行使はできないことを確認するために、官房長官に対して問い質したところ、小松法制局長官が出てきて答弁したのです。しかし曖昧な表現でごまかそうと四苦八苦しているのですが、結果的には、憲法9条からみて武力行使はできないと、従来どおりの答弁をしたです。これに対して、小池議員は訊いていることは、憲法九条からみて武力行使はできないことだけを答えれば良いのだということを述べながら、内閣法制局長官は「憲法の番人だから、安倍政権の番犬みたいなことはしないでください」と言っているのです。議場に笑い声が起こっています。

ところが、この「番犬」発言が「犬」を使ったということで、「不穏当」と判断したのでしょう。もう一つは、小池議員が石破自民党幹事長の本を使って質疑を行ったことは事前に通告していなかったこと、このことについて、大門議員自身が「陳謝」したと、その経過については、大門みきし | Facebook に書かれています。

ところが、この質疑のもっとも重要な「事実」、集団的自衛権行使が、日本が攻撃されていなくても海外で武力行使をすることができると言うことを安倍首相が認めたことについては、マスコミはいっさい無視をしたのです。

こうした重大な発言を無視をしていて、以下のような記事にあるように、この「番犬」発言のみを取上げているのです。ここに日本のマスコミの退廃が浮き彫りになるのです。こうした報道の結果、若者が殺される場面、或いは外国人を殺すことになったら、NHKをはじめ日本のマスコミはどうやって、その責任を取るのでしょうか。そういう問題なのです。

内閣法制局長官、「安倍政権の番犬」批判に異例の反論 : J-CASTニュース 2014/3/ 6 13:20

毎日新聞 小松法制局長官:共産党議員と口論…「番犬」批判で異例  2014年03月08日 00時25分(最終更新 03月08日 00時58分)

小松法制局長官が共産議員と口論 「番犬」批判で異例 - 西日本新聞

 小松一郎内閣法制局長官が7日の参院予算委員会終了後、国会内の廊下で共産党の大門実紀史参院議員と激しく口論する場面があった。4日の参院予算委で別の共産党議員に「政権の番犬」と批判されたことが尾を引いた形で、官僚が衆人環視の場で国会議員と口論するのは異例だ。大門氏によると、予算委後に廊下で小松氏に声を掛け「番犬」の表現は不適切だったと伝えるとともに、小松氏が5日に社民党議員への答弁で反論を述べた経緯について「共産党に直接抗議してほしかった」と指摘した。これに対し、小松氏は「最初の(答弁)機会だったので」と反論して譲らず、互いに顔を近づけて口論となった。(共同)(引用ここまで)

それにしても、上記の共同を元にした毎日とNHKの報道と大きく違っていることが判りませんか。大爆笑もんです。伝える側の立ち居地で、国民に報らされる内容がこんなにも大きく違っているのです。こうした報道によって、国民の中に、どのような意識が形成されるか、一目瞭然です。

[速+] 【政治】「安倍政権の番犬」呼ばわりされた法制局長官が「場外乱闘 ...

共産党の小池昇氏、小松法制局長官を「安倍政権の番犬」呼ばわり ...

ところで、この「犬」発言は「不穏当」でしょうか。以下調べてみました。小松長官は「忠犬ハチ公のようだ」と言った場合はどうでしょうか?ま、こんなことにはならなかったかもしれません!「犬」扱いされても、です。ということは、「憲法の番人」と「安倍政権の番犬」を比較されて言われたからでしょう。本質をズバリ突かれたからです!

犬の諺(ことわざ

ばんけん【番犬】の意味 - 国語辞書 - goo辞書

犬のしつけ解説「吠える・無駄吠え」

マスコミ市民 2005年2月号マスメディアは社会の番犬になれるか〈上 2005年3月1日

ジャーナリズムの問題点

憲法とは?

石原「憲法と聞くと、とても日常の生活からは遠い存在の様に感じますが、一般的には憲法は、あらゆる法律の元、基礎となる法規範に思えるのですが、憲法とはいったいどの様なものなのでしょうか?」

山本「そうですね。確かにこれまでのイメージでは「憲法」は我々から遠い存在のような気がします。しかし、こう考えてはどうでしょうか、憲法とは、"番犬を繋いでおく首輪であり、リード(紐(ひも))である"と。

 番犬は、普段は飼い主を守ってくれます。それどころか、飼い主にとって、可愛い良きパートナーになることもあるでしょう。しかし、時と場合によっては、言うことを聞かないで脱走を試みたり、それならばまだ良いのですが、飼い主を噛んでしまう"猛犬"になってしまうことも考えられますよね。だからこそ、「首輪とリード」で繋いでおく訳です。

 さて、このことがどう「憲法」に結びつくのでしょうか。番犬を「国家」、飼い主を「国民」と考えてみてください。「国家」というイメージが湧かないのであれば、小泉首相をはじめとする、"国の偉い人達"と考えていただいても良いです。彼ら"国の偉い人達"は、普段は「番犬」として、「飼い主」である我々「国民」の自由や安全を守るために日々頑張ってくれているはずです。しかし、彼らが、常に「飼い主」の自由や安全を守ってくれるという「保証」はあるのでしょうか。彼らは、隣町までいって、知らない住民をガブッとやってしまったり、本当は我々を守るための「牙」を、我々をガブッとやるために使うかもしれません。そうだとすると、やっぱり彼らにも「首輪とリード」を付けておいた方が良いですよね。それが、「憲法」なのです。要するに、小泉さんをはじめ、国の偉い人達の首には、「憲法」という目に見えない「首輪とリード」がついている訳です。例え、Aという首相が誕生し、軍をつくって侵略戦争を始めちゃおう、と考えても、あるいは、A首相が「ロン毛」が嫌いで、「ロン毛」を「法律」で一切禁止しようとしても、憲法という「首輪とリード」が、それを防いでくれる訳です。」(引用ここまで

名言格言集 椎名悦三郎語録 2012年11月11日

「それでは番犬サマと訂正させていただきます」
注釈:外相時代に野党議員から『アメリカは日本にとって、どのような立場にあるか』と質問され、『番犬です』と答え、質問した議員の方が『そんなこと言っていいのか』と驚き、議場が紛糾した。そこで椎名が再答弁で答えたのが上の言葉。これには緊張ムードが一変、みな大爆笑となった。(引用ここまで

さて、最後に、70年代、国会における「犬」発言について、以下の資料を掲載しておきます。

闇から出てきた亡霊/立花隆氏の新版“日共”批判をきる/岡 宏輔  2007年8月23日

共産党の研究著者へのレッテル - ODN

懲罰委員会 - 国会会議録検索システム

そういえば、「ブッシュのポチ」というのもありました。

イラク戦争の検証 イギリスやオランダで本格化 ブッシュのポチ=小泉 2010年1月14日

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