昨日共産党の慰安婦問題に関する「見解」が発表されました。日本の政党のなかで、このような「見解」が発表されたことは画期的なことです。この「見解」を、安倍首相や産経や読売、維新の会、民主党の松原国会対策委員長など、河野談話否定・疑義勢力は、この「見解」について、論評すべきです。
歴史の偽造は許されない 「河野談話」と日本軍「慰安婦」問題の真実/志位委員長が見解
そこで、この記者会見がどのように報道されたか、とりわけネットでどのように掲載されているか、調べてみました。テレビでは、NHKとテレビ朝日、新聞ではありませんでした。時事通信が掲載していただけです。ネットではなく、記事としては、朝日に掲載されていました。他の新聞は判りません。
ところが、安倍首相の国会答弁は垂れ流すのです。言葉では「見直しはしない」と言いながら、「検証はする」というのです。こうした対応を見れば、国民が疑義を持つのは当然です。産経の意図的、偽善的世論調査が示しています。
これは、このような手の込んだ対応をすることで、慰安婦問題がネックとなって対話を拒み、安倍政権を批判する韓国を悪者にする手法です。そのことで日本のナショナリズムを煽るという手法です。このことは、憲法九条を使った対話外交をサボる口実、正当化する手法です。対話を拒否しているのは中国・韓国であるという印象を醸成し、対中朝「脅威」論を放置することで、集団的自衛権行使と憲法改悪の地ならしを狙ったものです。これこそ、「ナチスの手口」の具体化という姑息な手口と言えます。
同時に、もう一つ言っておかなければなりません。それは、こうした安倍政権の手口を批判しないマスコミにも問題があります。安倍政権の応援と言われても仕方がありません。そのことを証明するために、今回の志位委員長の記者会見がどのように報道されているか、検索してみました。ネットに掲載しない意図を考えてみました。ネット社会の中に生きる若者を視野に入れた対応でしょうか。もし、そうだとすれば、若者に情報を若者に提供したくないという心理が働いたと言わざるを得ません。もし、この推理が当たっているとすれば、マスコミも極めて姑息だと言わざるを得ません。愛国者の邪論が、ネット社会に対応して、記事を書く意味、果たす役割が、いっそう重要になったように思います。
この日本のマスコミの姑息は、共産党について、一貫してシカトする手口にも示されています。安倍政権と真っ向対決する共産党を無視・黙殺することで、共産党に対する国民の共感が広がるのを恐れているのです。それは社会主義国と言われている「中国共産党」と「朝鮮労働党」のこと、特に「反共産党・政権批判の動き」、中国内の「テロ」に対しても、「テロ」を批判するより、中国共産党政権の人権問題に重点を置いた報道が、日々、これでもか、これでもか、と垂れ流しているのに、「日本共産党」の安倍政権批判の動きは、国民には報せないのです。
ここに日本のマスコミの腐敗・知的退廃・不道徳ぶりが浮き彫りになっています。これは共産党だからというものではなく、日本の民主主義、人権尊重主義を掲げる憲法上の問題です。こうしたマスコミの報道が、安倍首相の「異常性」「不道徳性」を補完しているのです。このことについては、一貫して追及してきましたので、記事をご覧ください。
それでは、赤旗に掲載された記事と、以下の報道の記事を比較して検証をお願いします。
志位委員長 河野談話の検証を批判 3月14日 19時40分http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140314/k10015987901000.html
共産党の志位委員長は国会内で講演し、安倍政権がいわゆる従軍慰安婦の問題を巡る河野官房長官談話の作成過程を検証することに関連して、「都合の悪い歴史を隠蔽し、改ざんすることは最も恥ずべきことだ」と批判し、談話を順守するよう求めていく考えを示しました。いわゆる従軍慰安婦の問題を巡って、河野官房長官談話の作成に関わった石原元官房副長官が先に国会で、「日本政府あるいは日本軍が強制的に募集したことを裏付ける資料はなかった」と証言したことを受けて、安倍政権は談話の作成過程を検証することにしています。こうしたなか、共産党の志位委員長は国会内で講演し、河野官房長官談話について、「最大の問題は、元慰安婦が監禁、拘束されて、自由のない生活を強いられ、強制的に働かさせられたことだ。聞き取り調査で、十分に確信をもって強制性を判断できる証言を得られており、河野氏が行った認定は、当然の責任ある判断だ」と述べました。そのうえで志位氏は、「都合の悪い歴史を隠蔽し、改ざんすることは最も恥ずべきことだ。安倍政権がきぜんとした態度を取らないなら、人権と人間の尊厳を巡って、日本政府の国際的信頼が大きく損なわれる」と批判し、談話を順守するよう求めていく考えを示しました。
共産党はこうした考えを見解にまとめ、来週以降、各国政府にも伝達することにしています。(引用ここまで)
「河野談話」見直しを批判 共産・志位委員長 (03/14 21:05)
http://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000023223.html
共産党の志位委員長は、従軍慰安婦問題で旧日本軍の関与を認めた河野談話の見直しを求める動きを批判したうえで、慰安婦制度に強制性があったことは証拠で裏付けられていると指摘しました。
共産党・志位委員長:「(元慰安婦が提訴した)8つの裁判の判決では、35人全員について慰安婦とされた過程が『その意に反していた』、強制性があったことを認定しています」
また、第1次安倍政権で出された「軍による強制連行を直接示す資料はなかった」とした政府答弁書に対しては、「オランダによるBC級裁判や東京裁判の公文書に強制連行の証拠が含まれている」と指摘しました。そのうえで、日本維新の会などから出ている河野談話の見直しを求める動きについて、「米国、オランダ、カナダ、欧州、韓国、フィリピンの議会から抗議の決議が出されている」と述べ、改めて批判しました。(引用ここまで)
慰安婦強制「記録が存在」=07年答弁書の撤回要求―共産 (時事通信) 3月14日(金)18時35分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140314-00000122-jij-pol
時事 慰安婦強制「記録が存在」=07年答弁書の撤回要求-共産 03/1418:36
共産党の志位和夫委員長は14日、従軍慰安婦問題に関する党見解を発表した。志位氏は、極東国際軍事裁判(東京裁判)の判決などに慰安婦が旧日本軍によって強制的に集められたことを示す記録が存在すると指摘。2007年に第1次安倍政権が決定した、「軍や官憲による強制連行を示す記述も見当たらなかった」とする政府答弁書を撤回するよう求めた。志位氏は、東京裁判の判決には中国・桂林での旧日本軍の行為について「工場を設立するという口実で募集された婦女子に、日本軍隊のために醜業を強制した」との記述があると説明。また、オランダの軍法会議記録にも、同国の統治下にあったインドネシアでオランダ人女性に対する「売春の強要」があったとする記述があると指摘した。(2014/03/14-18:36)(引用ここまで)
朝日 15日付4面 慰安婦問題 共産が見解 河野談話見直し批判
共産党の志位和夫委員長は14日、河野談話の作成過程を検証する安倍政権の方針について「見直し論は歴史を偽造し、重大な戦争犯罪を免罪するものだ」と批判する見解を発表した。「歴史の偽造は許されない―『河野談話』問題と日本軍『慰安婦』問題の真実」(A4判17ページ)と題した見解は、河野談話を批判する動きについて、①「慰安婦」の強制性を示す証拠は無い②元慰安婦の証言に裏付がない―の2点で軍による「強制性」を否定していると分析。①については「明々白々な犯罪行為を支持する文書など作成しない。敗戦を迎える中で処分された」とし、文章がないから強制性を否定するのは「成り立たない議論」と批判した。②については、元慰安婦16人への聞き取り調査の目的は、強制性の有無を「(元慰安婦の)証言の全体と当時の資料を総合的に判断」するためだったと指摘。「もとより裏付け調査は必要がない」と主張している。その上で、第一次安倍政権が2007年に閣議決定した「軍や官憲によるいわゆる強制連行を直接示すような記述も見当たらなかった」とする政府答弁書について、「これが『強制連行はなかった』と読み替えられ、強制性全般を否定するよりどころとして利用されている」と批判し、答弁書の撤回を求めた。(引用ここまで)
NHK 首相 河野談話「見直す考えない」 3月14日 12時24分http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140314/k10015974101000.html
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安倍総理大臣は参議院予算委員会の集中審議で、いわゆる従軍慰安婦の問題を巡り政府の謝罪と反省を示した平成5年の河野官房長官談話について「安倍内閣で河野談話を見直すことは考えていない」と述べました。
このなかで、安倍総理大臣は歴史認識の問題について「戦後50周年の機会に村山談話、60周年の機会に小泉談話が出されており、安倍内閣としてはこれらの談話を含め、歴史認識に関する歴代内閣の立場を全体として引き継いでいる」と述べました。そのうえで、安倍総理大臣はいわゆる従軍慰安婦の問題を巡り政府の謝罪と反省を示した平成5年の河野官房長官談話について「筆舌に尽くしがたい、つらい思いをされた方々のことを思うと非常に心が痛む。そうした思いは私も歴代総理大臣と変わりはない。安倍内閣で河野談話を見直すことは考えていない」と述べました。また、菅官房長官は河野官房長官談話の作成過程を検証することについて「作成に関わった石原元官房副長官が『当時の日本政府の善意が生かされておらず非常に残念だ』などと証言したことを受けて、作成過程の実態を把握することが必要で、しかるべき形で明らかにすべきだと思っている」と述べました。一方、安倍総理大臣はことしの春闘で政府が大手企業に対して賃上げ要請を行ったことに関連して「さまざまな批判はあるが、デフレマインドが一番こびりついているのは企業経営者で今回は異例だと認識しながらお願いしている。下請け代金の引き上げによって中小企業や小規模事業者の利益を確保し賃上げにつながっていくことが重要だ」と述べました。(引用ここまで)