自民圧勝のムードをひっくり返すためには!小選挙区制のトリックをマジックに変えることだ!
全国紙が自民圧勝を報道しました!誰もが驚きました。一番驚いたの安倍首相でしょう。FBに油断するな!と書きましたから。この報道がどのような影響を与えるか!「もう決まった!やってもしょうがない!選挙に行くのは止めた!」となるか、それとも「よっしゃ!」となるか、それとも「なにくそ!」となるか、各党と、その支持者、そして国民、とりわけ無党派層と言われれる日和見主義者たちの動向に注目です。
この日和見主義者たちは雨が降りそうだと家を出ません。雨だったら勿論のことです。晴れた時は意気揚々と家を出ます。「雨にも負けず」なんてことは、賛同していても、自分から、そのような行動はとりません。また美味そうなものだったら、並んでも食べます。美味くても「風評」がなければ、見向きもしません。
でも、そのことは悪いことではありません。誰だって「苦労をしてまで」という意識はあります。「苦あれば楽あり」なんですが、判っていても、実際になると、そういう行動はなかなかできるものではありません。できるだけ省エネで、成果を得たいというのが人情です。自分から率先して、何かをやるのではなく、観戦することで楽しみ、癒される位置にいた方が良いのです。
そんな国民性の日本国民・有権者がどのように行動するか、以下を視ると、小選挙区制のトリックとマジックが、国民意識を決定づけていることが判ります。
投票率の推移について http://www.soumu.go.jp/2014senkyo/election/
2014年12月6日 朝日新聞デジタル:特集「2014衆院選」 【総選挙2014】衆院選の投票率は過去最低? 「必ず投票行く」7割切る http://politas.jp/articles/221
そこで、既に愛国者の邪論も記事にしてきました。以下をご覧ください。
棄権10%にみる自民大勝の真の要因を探らないマスコミの確信犯的役割を断罪し、その変革を探る!その1 2012-12-21 23:52:39 | 日記
http://blog.goo.ne.jp/aikokusyanozyaron/d/20121221
偽りの憲法違反の選挙制度で圧勝できた自民党の議席!民意は虚構!ハードルの低さの悪弊の典型!1 2013-07-23 22:01:31 | 日記http://blog.goo.ne.jp/aikokusyanozyaron/e/0cfb9bf054ebf23093710e90c417401b
偽りの憲法違反の選挙制度で圧勝できた自民党の議席!民意は虚構!ハードルの低さの悪弊の典型!2 2013-07-23 22:04:30 | 日記
http://blog.goo.ne.jp/aikokusyanozyaron/e/33aa76e1df79412bfa72d65ab807169a
つづきです。以下をご覧ください。
自民が比例27%の得票率で小選挙区79%が取れる小選挙区制の弊害と、戦後最低の投票率の衝撃2012年12月18日 | 日本の政治http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/9eae3895f12d02764ca02c6d9abbd117
しかし、この制度を今変えることはできません。それにしても、日和見主義者たちの1票で民主党の政権交代は実現しました。またその日和見主義者たちの投票忌避という1票で、安倍政権が誕生しました。そこに持ち込んだマスコミのその手口を逆に使えば、アッと驚くことが起こることは可能ではないかと思うのです。勿論マスコミの出方にかかっていることは、これまた明らかなのですが。それにしても、黙って手をこまねいているだけでは何もなりません。
そこで以下のような記事を見つけました。小選挙区制のトリックをマジックに変えることはどれだけ可能か!そこに、残された時間の使い方があるように思います。要は政党の持って生き方にもかかっているということです。
天声人語 2014年12月5日(金)付 http://www.asahi.com/paper/column.html?iref=comtop_gnavi
今から思えば、「惻隠(そくいん)」という難しい言葉を覚えたのは1976年だった。人に同情すること、あわれみの心を抱くことをいう。一党支配を誇った当時の自民党の党内抗争で使われていた
▼時の首相は三木武夫。2月にロッキード事件が発覚、真相究明を掲げた首相は党内から反発を受ける。「惻隠の情」がないというわけだ。退陣を迫る「三木おろし」は、夏の田中角栄逮捕という衝撃を受け、激しさを増していった
▼三木は持ち前の粘り腰で応戦した。ただ、狙っていた衆院の解散には持ち込めなかった。「首相の大権」などと称される解散権だが、派閥の力が強かった55年体制下では、党内の反対が強くて封じられることもあったのだ
▼この結果、任期満了による衆院選を迎えることになった。解散によらない総選挙は戦後初めてであり、その後も今に至るまで例がない。投票日は76年12月5日。38年前のきょうである
▼自民党は大敗し、過半数を割った。政治腐敗や内紛が敗因とされた。当時の本紙に「戦後構造に大きな風穴」の見出しが躍る。社説も「日本の政治全体が、何か地滑りでも起こしたような」と驚いている
▼とはいえ、自民党はすぐに無所属の当選者を入党させて過半数を保った。中選挙区制時代は地滑りといってもその程度だったのだ。小選挙区制での滑り方は比ではない。劇的な政権交代を起こせば、「一強」体制も生む。極端な結果になるかどうかは一票の投じ方次第。有権者にとっては考えどころである。(引用ここまで)
不可能を可能にするようなトリック制度をマジックでひっくり返すのです。オセロゲームと同じです。レスリングの試合を視ていると、判ります。ポイントで負けている選手が、タイムアウト直前にアッという間に形勢逆転でホールアウトに持ち込むことができるのです。そのような事例は、80年の大平首相の弔い同時選挙、小泉首相の郵政選挙にも見られることです。振り返ってみると、
日本人特有の感情論=弔い合戦と「保革逆転」ではない「与野党逆転」論と「新民主連合政権構想」論のぶつかり合いだったように思います。自民は衆議院では418万、参議院では560万も増やした!共産党の獲得票は衆議院では594万、参議院では407万です。その民衆パワーの凄さに驚きます。理屈ではないところです。教訓は。日和見主義たちの秘めたパワーです。
では、それを今に当てはめるとどうでしょうか?「一強多弱」論に基づく「野党一本化」論、ま、これは「野党だらしない」論となり日和見主義者の国民は「厭戦」感が根強い。政権交代後の二つの国政選挙の投票忌避がそれです。しかし、今どうか!共産党が受け皿になれるかどうか、それが焦点になってきていることは支持率にも、各地の反応にも表れています。
しかし小選挙区制のトリックと、この世論調査で、国民はシラケ、忌避者が増えるかも知れないというのが、一貫して言ってきていることです。そうなると共産党に吹いて来た風が弱められる可能性があります。しかし、これは思っていた通り、想定の範囲内です。これを安倍派は狙っているからです。民主を跳ね飛ばして共産党も跳ね飛ばす!郵政選挙の時もこれでやられました!
ではどうするか?小選挙区でも勝つ!ということをもっとアピールしていくことです。それぞれの選挙区の課題と国政を結び付けて、ぜひ国会に送ってほしい!と。しかし、これがイマイチ弱い!比例優先思想が染みついています。負け犬根性です。
共産空白区 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%B1%E7%94%A3%E7%A9%BA%E7%99%BD%E5%8C%BA
実際これまでの獲得票を視ると、小選挙区の方が比例より多い。一度だけです、比例が少ないのは。有権者の気分は自分の票が議席に結びついてほしいと思って投票しています。だから「勝てそうな方に」「可能性のある方に」流れます。だから、共産党には入れて来なかった!「良いこと言ってるのに実現性がない」と言われてきた。そういう気分の人が、実はたくさんいた!日和見主義者たちの感情、こころです。
全国各地の小選挙区で自民党に勝ちたかったら、ホントに対決しているキョーサントーを浮上させることではないかと思うのですが、そうはなりません。勝てると思っていないからです。ここをどう変えていくか!です。
ま、これだけ供託金を出してまでやっているんです!政党助成金も企業団体献金もなしに!自前です。それだけ国民が支持しているから、カネが集まる!この力です。この力を引き出すためには何が必要か!共産党本部の力量が試されていますね。
有権者が最初からキョーサントーはどうせ!なんて思っていることそものものが、どうなんでしょうか?投票用紙を棄てているように思います!マスコミの策略、諦めさせ低投票率に持ち込む!寝ていた方が良いって言った森元首相、キョーサントーを取り上げるなと言った椿テレビ朝日報道局長の思想が継承されています。みんながみんな、みんなも!って思っているのです。これがホントに危ない!ダメよ、ダメダメ!ということを、どれだけ訴えていけるか!
今度の選挙は、自民がダメだから民主にした!しかし、その民主は、日和見主義者たちを裏切った!そうして第三極をつくって期待をさせた!しかしそれは蛇の生殺しだった!だから、それをゴマカスために政界再編劇を演出してゴマカス!しかも、安倍自民は危ないって判ってきた!ちっとも恩恵なんかないって判ってきたのです。
今、みんな、維新、民主に投票した日和見主義者たちは、どこへ入れて良いのか、迷っているのでは?「共産党」より自「由民主」の党の方が安心かな?ってことを感じている。どっちがいいか迷っている日和見主義者たちも大勢いる!そんな中で、キョーサントーでもイッカ!という芽がようやく吹きだしてきたのです。それは支持率にも表れています。だから、もっと太陽と水と肥料を施す!その一つは違いを鮮明に、何をやるか!「転換」ではなく「実行」を呼びかける。そのためには「議席をぜひ!」と訴えていくことでは?有権者が待っているのは、橋下氏のような「力強さ」ではないでしょうか?
その点で、これでは物足りません。大将がこれでは!自らが敵陣に突っ込んでいく気概がありませんよね。大喝です。安倍内閣打倒!暴走ストップを掲げても、新しい憲法を活かす政権をつくるんだという覇気がありません!革命的気概がありません!と視られてしまいますよ。これでは!
日本記者クラブ党首討論会 志位委員長の発言 2014年12月2日(火) http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-12-02/2014120203_01_1.html
自共対決」について 政治の基本問題で対決軸は鮮明――始まった躍進の流れを本格的な流れに
主催者側から、日本共産党が「自共対決」を掲げていることについて「300議席近い自民党と10議席に満たない共産党で『自共対決』かなと疑問もある。自分たちは正しいことを主張しているというなら、どうして増えないのか」と質問されました。志位氏は次のように答えました。
志位 私たちはもちろん、自民党と力の差は大きくあると思います。しかし、日本の政治の基本問題では正面から対決している、この対決軸がはっきりしていると思います。
私は、日本の政治の「五つの転換」ということを申しました。
私たちは、消費税10%は「先送り」実施ではなく、中止にといっております。安倍さんは2017年には景気がどうあろうと10%にするという。この対決が問われます。
それから「アベノミクス」について、私たちは、格差拡大と景気悪化を招いた、チェンジ(転換)が必要だといっておりますが、安倍さんは“道半ばだからこの道しかない”(という)。
集団的自衛権の問題でも、私たちは「海外で戦争する国」づくりに反対です。この問題でも真正面から対決しています。原発の問題でも、沖縄の問題でもそうです。ですから、この対決軸が鮮明で「自共対決」でたたかっていきたい。
最後のご質問ですが、私たちは昨年の都議選、参院選挙で躍進させていただきました。そしてその流れが、その後もずっと広がってきているという手ごたえを感じております。ようやく私どもの主張が、多くの国民のみなさんの気持ちと響きあって、躍進の時代が始まったのかなと思いますので、ぜひ今度の選挙ではこれを一過性の流れにしないで、本格的な躍進の流れにしていきたいと決意しているところです。(引用ここまで)